花一枝 亀屋良永 京都市中京区 和菓子なスクチャイ203 2026.01.06
和菓子なスクチャイ203 京都府 > 京都市中京区
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
花一枝 亀屋良永 京都市中京区






1.味
口に含んだとたん塩分を含む酸っぱ味を感じ、梅干しが入っているように思ったが、原材料名には梅干しも食塩も挙がっていないので錯覚かもしれない。
原材料名によると梅肉なのだ。
高級干菓子には違いないだろうが、以前食べた「越乃雪」や「白雪糕」や「庭砂糕」ほどは口溶けが良くなく、吾輩には一般の落雁に近いと思えた。
白砂糖と和三盆との比率違いによるのだろうが、それでも落雁好きの吾輩にはこの「花一枝」もおいしかった。
初春に食べる高級落雁として、色合いもデザインも気分がいいのだった。
2.「花一枝」
「花一枝(はないっし)」は落雁(らくがん)に分類される干菓子だが、一般的な落雁とは一線を画す非常に繊細で高雅なお菓子と見做されているようだ。
禅語の「一枝花(いっしか)」や早春の梅の一枝を思わせる、静かで凛とした美しさが込められている。
ほんのりと香ばしい香りが漂うのは、生地を仕上げる際に少し火を入れる(乾燥させる)独特の工程があるためとのことだ。
正方形に近い端正な形で、表面には控えめに花の意匠などが施されている。
主張しすぎない控えめな美しさは、まさに京都の「引き算の美学」を体現しているのかもしれない。
3.お茶席での存在感
その気品ある佇まいから、お茶会(特に濃茶の主菓子が出た後の薄茶の席)で重宝されるようだ。
派手さはないが、一口食べた時の「質の高さ」が際立つ一品とのことだ。
4.亀屋良永
創業は天保3年(1832年)、京都の老舗菓子司「亀屋良安」から暖簾分けする形で始まった。
本能寺のすぐ近く、寺町通という歴史ある通りに店を構え、京都の移り変わりを見守り続けてきた。
京都市中京区の寺町通御池に店を構える「亀屋良永」は、創業から190年以上の歴史を誇る京都を代表する老舗の一軒だ。
看板商品としては「御池煎餅」が有名だそうだ
5.棟方志功との深い親交
亀屋良永といえば、版画家棟方志功との深い親交が有名だ。
看板商品の「御池煎餅」の缶のラベルや店内に掲げられた看板のデザインは彼の筆によるもので、力強くも温かい芸術性がお店の象徴となっている。
亀屋良永(かめやよしなが)には他にも「大原路(おおはらめ)」という季節ごとに色合いが変わる美しいおこし状の干菓子もある。
このように気になる和菓子がいくつもある亀屋良永なので、吾輩も今後いろいろ買ってみて賞味してみるつもりだ。
なお、この「花一枝」は大丸京都店地下の和菓子売り場で購入した。税込1,674円だった。
(おわり)
