借金は“ゼロがいい”ってほんと?|やさしい“お金の話”8
◆ 第8回|ほんとに“ゼロ”が理想?
国の借金(=国債)は、返しても終わらない。
そんな構造を見てきたあとで、
もうひとつ浮かんでくる疑問があります。
「それでもやっぱり、借金はゼロのほうがいいんじゃないの?」
その気持ち、よくわかります。
「借金はできるだけ返すもの」
「残っていたら不安になる」
そんな感覚は、わたしたちのふだんの生活の中でも自然なものです。
でも、国の借金は、私たち個人の借金とはちがいます。
じゃあ、もし本当に「国の借金をゼロにしよう」としたら、
政府はどうやってそれを達成するのでしょうか?
やり方は、おおきくこの2つです。
ひとつは、税金を増やして、国民からお金を回収すること。
もうひとつは、支出を減らして、お金を世の中に出さないようにすること。
つまり、「すでに社会に出ているお金」を――
政府が“引き戻してしまう”ということなんです。
でも、ここで大事な問いがあります。
「もし本当に政府が、借金をゼロにしたら――
世の中にある“お金”はどうなってしまうんだろう?」
次回は、
その“引き戻されたお金”がたどる先を、
すこしだけ具体的に、そして静かに見つめてみましょう。
📚 このシリーズでは、「お金の仕組み」をできるだけわかりやすく伝えています。
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