【社会保障を考える#3】国民の健康は“究極の社会保障費削減政策”
第1回
第2回
① 社会保障費の膨張を個人が止める?
第1回で書いたように、
いま国民負担率は 46%。
ほぼ五公五民。
第2回では、医療が
「患者が減ると困る構造」
になっていることをお話しました。
「この膨らみ続ける社会保障費、
どうやって止めるんだ?」
増税?
給付削減?
医療費カット?
どれも国民生活に直撃し、
政治的にも不可能に近い。
しかし、国レベルでは難しくても、
私たち一人ひとりにはできる
「逆転の一手」が、じつはひとつだけ
残されています。
“そもそも病気になる人を減らす”という、
社会保障の入り口を変える方法。
実はこれこそが、
最も速く、最も効果的で、
しかも国民自身が幸せになる近道
と言えるかもしれないのです。
② 四毒抜きで、“ほぼ医療費ゼロの生活”
私が実際にしている
四毒抜き
(小麦・乳製品・植物油・甘いものを控える)。
Amazonアソシエイトリンクを使用しています。
難しいことは何もしていない。
ただ、
「身体の負担になるものを食べない」だけ。
入院ゼロ
手術ゼロ
通院ほぼなし
薬もほぼなし
朝のだるさゼロ
メンタル安定
お菓子・パン代が消えて家計も浮く
個人的に特に大きいのが、
“マイナスからのスタートがなくなる”こと。
「朝しんどい」「だるい」「気分が沈む」
この“日常の不調”が消えると、
人生の質が一気に変わる。

そして気づく。
「あれ、私、国の医療費をほぼ使ってないぞ?」
これって、
実はとんでもないインパクトなんです。
※四毒抜きそのものの理論や実践については、
「4毒抜きのnote」さんが、吉野敏明先生の
YouTubeをとても丁寧にまとめてくださっています。
③ なぜ四毒抜きが「社会保障費削減」になるのか?
社会保障費の負担源は、
「公費+社会保険料」。

そして給付分の半分以上を占める
医療・介護の負担部分の増加が
人々を苦しめている。
つまり、
● 国民が健康 → 医療費が減る
● 医療費が減る → 社会保険料が上がらない
● 社会保険料が上がらない
→ 国民の可処分所得が増える
こういう直結構造になっている。
だから、国民一人ひとりの
“病院に行かなくてすむ生活”は
国民生活を豊かにする最強の政策。
「四毒抜き=健康法」と思われがちだが、
実は
“健康政策であり、財政政策でもある”
という、二重構造の効果がある。
④ 医療従事者にも「生活」がある?
四毒抜きで病院に行く人が減ると、
当然、医療・製薬・病院は収入が減る。
ここで読者が絶対に思う疑問がある。
「じゃあ医者の生活どうするの?」
「製薬会社は潰れるの?」
「薬の研究は止まるの?」
「病床は閉鎖されるの?」
ここを誤魔化すと、一気に話が怪しくなる。
だから正面から言う。
⑤ 医療は“儲けるビジネス”でなくていい
本来、医療は
災害時の病床確保
パンデミックへの備え
ワクチン生産体制
薬の開発
命を救う最前線
などを担う
国家の安全保障インフラ。
高速道路やダムと同じで、
市場競争で利益を出す必要はない。
なのに今は、「患者の数」で
病院が儲かる仕組みになっている。
これが逆インセンティブの正体。
⑥ 医療は“公共インフラとして国費で維持すべき”
国は国債でインフラ投資ができる。
道路も、橋も、港も、学校も、
全部“国費(国債含む)”で作って維持している。
同じように、
医療も“公共インフラ”に戻せばいい。
⑦ よくある誤解
「でもそれって国債(借金)がふえるのでは?」
ここも正しておく必要がある。
日本が発行する国債は、
自国通貨建ての通貨発行記録。
つまり、
国債が増えても破綻しない
国債は“円を発行した記録”に過ぎない
日本は自分の国の通貨を発行できる国
だから、
本当は、国民の健康も、いざというときの
医療体制も、その両方を選べる。
重視すべきは国債の償還ではなく、
民間が負担している社会保険料を
減らすこと。
国民が健康になれば、
この“民間負担”が確実に減る。
つまり、
国民の肩に乗っている重りが軽くなる
という話。
⑧ 医療をインフラ化すると、国民の負担がこう変わる
✔ 医療は国費で支える
→ 医者・看護師・病床・製薬の基盤は安定
→ 患者が減っても病院経営は揺れない
→もしもの時の病床数も維持できる。
✔ 国民は「社会保険料」という民間負担が減る
→ 手取りが増える
→ 家計が安定する
→ 消費が回って経済もよくなる
✔ 国は「健康な国民」が増えるので医療費が膨らまない
→ 社会保障費が安定
→ 財政も安定
これ、全員が得する構造。
病気が減ることを“喜べる国”になる。
⑨ 日本人全員が「四毒抜き」をやった世界線
ここで書いている
「四毒抜き=社会保障費をドンと削るかもしれない」
という視点自体は、歯科医・吉野敏明先生の提唱に
大きく影響を受けています。
吉野先生は、戦後の食とライフスタイルの
変化によってがんや生活習慣病が爆発的に増え、
その結果として医療費・社会保障費が
膨張している、と警鐘を鳴らしています。
本稿では、その問題意識を踏まえつつ、
国民医療費の公式統計を使って
「もし日本人全員が四毒抜きをやったら?」
という一つのシナリオを、
私なりに数字にしてみたものです。
なお、ここから先の
「毎年7.5〜10兆円が浮くかもしれない」
という試算は、あくまで私自身が公的な
医療費データをもとにラフに組み立てたもの
であり、吉野先生ご本人の公式な数字や、
現在の医学界のコンセンサスを代表する
ものではありません。
四毒抜き(小麦・乳製品・植物油・
甘いものをできるだけ減らす)は、
よく「ちょっと健康にいい食事法」
くらいに扱われます。
でも、もし日本人が本気で全員
これを続けたら──
そのインパクトは、「食養生」
というより、
国家レベルの社会保障政策クラス
になるかもしれません。
いまの日本では、がん・糖尿病・
心筋梗塞・脳卒中・透析・花粉症・慢性痛…。
戦後の食とライフスタイルの変化と
一緒に増えた、こうした「慢性炎症ゾーン」
の病気や薬代・通院代だけで、
毎年ざっくり 15〜20兆円 規模のお金が
動いていると見ていいでしょう。
※参考:厚生労働省「令和3年度 国民医療費の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/21/dl/data.pdf
医科診療医療費の傷病分類別内訳によれば、
「循環器系の疾患」6兆1,116億円(18.9%)、
「新生物<腫瘍>」4兆8,428億円(14.9%)、
「筋骨格系および結合組織の疾患」
2兆6,076億円(8.0%)、
「腎尿路生殖器系の疾患」2兆3,143億円(7.1%)
などとなっており、
これらを合計すると約15.9兆円となる。
ここで一度、思い切って仮定してみます。
日本人全員が、
本気で四毒抜きをやり続けた世界線。
戦後70年で上乗せされたこの負担のうち、
4〜5割が静かに消えていくと置いてみると、
毎年 7.5〜10兆円 が浮く計算になります。
ここで大事なのは、この
「年間ざっくり 7.5〜10兆円 浮くかもしれない」
という差が、
1年きりの“打ち上げ花火”ではなく、
予防医療として一生続くタイプの
差だということです。
単純に積み上げれば、
10年で75〜100兆円、30年なら225〜300兆円。
ちょっと気が遠くなるような桁の違いになります。
もちろん、こう書くと、
「そんな単純じゃない」「他の要因もある」
といった反論は
山ほど出てくると思います。
実際これは、厳密な予測ではなく、
「もし日本人全員がガチで四毒抜きを
やったら、こういう“1つのシナリオ”も
あり得るよね?」
という仮説としてのイメージだと
受け取ってもらえたら十分です。
正直に言えば、四毒抜きを本気で
続けている人たちの実感からすると、
「4〜5割減」すら安全側の見積もりかも
しれません。
がん・糖尿病だけでなく、
生理痛・頭痛・アレルギー・関節痛・慢性疲労、
そして花粉症薬・頭痛薬・胃薬・サプリ…
こうした「病名のつかない不調」と
ドラッグストア出費まで含めると、
本当はもっと大きな差になる可能性も高い。
それでもここではあえて、
専門家が読んでもギリギリ
飲み込めそうなラインとして、
戦後の食とライフスタイルで上乗せされたぶんの
4〜5割が消える
という前提にとどめています。
つまりこれは、
理想的な上限シナリオでありつつ、
まだ控えめな数字でもある、ということです。
あとはもう、
数字の議論だけでは決まりません。
実際に自分や家族で四毒抜きをやってみて、
体調がどう変わるか
メンタルがどれくらい安定するか
「あ、そういえば最近、薬局にあまり行ってないな」
そんな体験ベースの答えを、
それぞれが見つけていくしかないのだと思います。
それは、
目の前ではとても地味な選択だけれど、
日本人全員が本気でやったら、
数十年スパンで「国家予算級のお金の流れ」
を書き換えうるかもしれない。
四毒抜きは、そんな「一人ひとりが
自宅のキッチンから始められる、
最大級の社会保障政策の“試し割り”」
なのかもしれません。
⑩ 結論
国民の健康こそ、
究極の社会保障費削減政策である。

あなたが健康になることは、
あなたが幸せになるためだけじゃない。
日本国民全体の未来を守る行為でもある。
そして、
そのスタートラインはいつだって同じ。
「今日の食事」から始まる。
※本記事は「社会保障を考える」シリーズ第3回です。
第1回・第2回とあわせて読むと、
「お金の仕組み」「医療の構造」「自分の台所」が
じわっと一本の線でつながってくるはずです。
次回月曜日更新
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