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【全国民が知るべき】国の借金、もっと必要なんです !!|やさしい“お金の話”10

◆ 第10回|「国の借金」でみんなが豊かに


ここまで9回にわたって、「お金って何なのか?」というテーマで、ひとつひとつ話を積み上げてきました。

この第10回では、その前半のまとめをします。
ここまで読んできた方は、すでに見えてきたかもしれません。


お金は「信用の記録」──そして最初の出どころは政府

第1回と第2回では、
お金は目に見える「モノ」から、
みんなが信じて使う「記録」へと変わってきたことを見てきました。

スマホに表示された数字だけでも、
私たちはそれを「お金」だと信じて使っています。

つまり──

お金とは、「信じられている記録」だったというわけです。

では、その「記録」は、どこから始まるのか?

実はその最初の出どころは──政府です。

政府が「お金を使います。そのぶん借りました」と宣言し、
その記録がはじめて“お金”として社会を巡り始める。


国の借金=政府が出した“最初のお金”

第5回・第6回では、こんな流れを見てきました。


  • 政府が国債を発行して、支出のための資金を調達する

  • 銀行が、その国債を日銀当座預金を使って購入する

  • 政府にお金が入り、公共事業や給付金として支出される

  • 社会にお金が流れ出していく


ここで注目したいのは──
政府が国債を発行して支出するという行為(=「国の借金」)そのものが、結果として「お金を社会に生み出している」ということです。

たしかに、国債は制度上「借金」であり、「通貨」ではありません。
けれど、政府がその借金で支出を行えば、民間の預金残高が増え、
経済全体にお金が流れ始めます。

この構造を見れば、こう言うことができます。


政府が国債を発行することは、
現象として“通貨を発行している”のと同じである。

つまり──国債発行とは、事実上の通貨発行なのです。


そして重要なのは、この「事実上の通貨発行」によって、社会にお金が回り始めるということ。
政府が“借金”をすればするほど、その分だけ社会にお金が供給され、回っていくのです。


「国の借金」と聞くと、不安になる人もいるかもしれません。
でも、それは誰かが「先にお金を出した」からこそ、私たちがそのお金を使えている、ということ。
私たちの財布に入っているお金の、最初の出どころ──
それが、「国の借金」だったというわけです。

国が借金すればするほど、私たちは豊かになる仕組みになっている。


「国の借金」は、私たちの借金じゃない

ここで、よく聞くフレーズを思い出してみましょう。

「国の借金が1000兆円を超えた!」

あたかも「わたしたち一人ひとりが借金している」ように感じてしまいますが、
実はそうではありません。

借金しているのは「政府」です。

「国の借金=私たちの借金」ではないのです。


借金って返すものじゃないの?

第7回では、「国の借金ってどう返しているの?」という話をしました。

とはいえ、こんな疑問を持った人も多いと思います。

「でもやっぱり、借金って返すべきじゃないの?」

たしかに、家計や企業の感覚ではそうです。
でも政府の場合は、ちょっと話が違います。


実際には「ロールオーバー」されている

政府の借金は、満期がきたらそのぶんを新しい借金に借り換えるのが基本です。
これをロールオーバーと言います。

つまり、返しているようで、実はずっと借り続けている。
しかもそれは「先延ばし」ではなく、制度としてそうなっているのです。


借金を返すって、どういうこと?

第8回・第9回では、「国の借金を全部返す」とはどういうことかを考えました。

国が借金をゼロにするには、次のような方法があります。

  • 税金で国民のお金を回収して返す

  • 支出を減らして、新しい借金をしない

でも、それって──
社会からお金を引き上げることですよね?


借金を全部返したらどうなるの?

「国の借金をゼロにしたら、どうなるの?」

答えはこうです。

  • 国の借金がゼロになる
    → 政府の支出が止まる
    → 社会に出ていたお金も税金によって回収されていく
    お金そのものがなくなってしまう

そう、国の借金をなくすというのは、
社会からお金を消滅させるということでもあるのです。


まとめ:政府は自分でお金を作れるから、破綻しない

  • お金は「信用の記録」

  • その記録は政府が最初に出す

  • 国の借金は、社会にお金を回す仕組み

  • つまり、国債発行(=「国の借金」)は、事実上の通貨発行とも言える

  • 借金は返すより、借り換えて続けている

  • 返すとお金が社会から消えてしまう

政府は自分でお金を作れる以上、破綻しないのです。


国の借金があるから、みんなが豊かになる

よく「借金が増えて大変だ」と言われますが、
見方を変えれば、こう言えます。

国の借金があるから、社会にお金が回り、みんなが豊かになれる。

破綻どころか、仕組みの上では、この“借金”こそが、経済を回すエンジンとして働いているのです。


次回から後半へ:「それって本当に大丈夫なの?」

「でも、破綻した国もあるじゃないか」

そう思った方へ。
次回からは、「破綻しない国/破綻する国のちがい」を見ていきます。

カギになるのは、この3つ:

  1. 自国通貨建て国債を発行しているか?

  2. 為替が自由に動いているか?(変動相場制)

  3. 国内に供給力があるか?(モノやサービスを作る力)


📚 このシリーズでは、「お金の仕組み」をできるだけわかりやすく伝えています。
最初から読みたい方は、マガジンの一覧からどうぞ。


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