見出し画像

バトンはつながない。好きな三人だけ紹介して帰る【note版ペイ・フォワード プロジェクト】

先日、浄化太郎さんからバトンをいただいた。

記事の中で私は、普通なら「こういうことがありました」で終わりそうな出来事を、その先まで掘り下げて考える人として紹介されていた。

自覚はある。

むしろ、考えなくてもいいところまで考えている。

それを「違った角度から子育てを見るきっかけをくれる」と、かなり立派に翻訳していただいた。

ありがとうございます。

「note版ペイ・フォワード」は、誰かから受け取った応援を、その人へ返すのではなく、別の三人へ送っていく企画である。

企画者は、LaLaLaさん。

温かい企画だと思う。

実際、私も紹介していただいて嬉しかった。

ただ、次の三人を考え始めたところで、少し別のことが気になった。

noteを書いている人が、全員つながりを求めているとは限らない。

自分の記録として書いている人もいる。

文章を置いておきたいだけの人もいる。

紹介は嬉しいけれど、次の三人を選んで記事を書くところまでは考えていない人もいると思う。

もちろん、内心どう思っているのかは誰にも分からない。

普段なら参加したい人でも、たまたま今は時間がないかもしれない。

事前に確認すればよいのかもしれない。

ただ、確認された時点で、相手には「参加するか断るか」という判断が一つ増える。

優しさを送る企画で、締め切りのない宿題を置いていくのも少し違う気がした。

そこで、勝手にルールを一つ変えることにした。

私は、好きな三人を紹介する。

ただし、バトンは渡さない。

紹介された三人は、次の記事を書かなくていい。

三人を探さなくていい。

何も返さなくていい。

私が勝手に読んで、勝手に好きになり、勝手に紹介するだけである。

LaLaLaさん、勝手にルールを減らしてすみません。

ただ、このバトンはすでに色々な場所へつながり、私のところまで届いた。

その時点で、この企画はもう十分に成功していると思う。

私はバトンをここに置いておく。

誰にも手渡さない。

この記事を読んで、自分も誰かを紹介したいと思った人がいたら、勝手に拾って持っていってください。

まず、バトンを届けてくれた浄化太郎さん

浄化太郎さんは、浄化槽管理士であり、三児の父である。

名前から、職業がかなり漏れている。

noteでは、浄化槽管理士の仕事、子育て、これまでの人生、家族、病気について書かれている。

扱っているテーマは幅広い。

ただ、どの記事も、人から聞いた話ではなく、自分が実際に通ってきた場所から書かれている。

中でも、多くの人に読んでほしいのが「魚鱗癬と歩んだ家族の物語」シリーズである。

浄化太郎さん自身には、魚鱗癬という皮膚疾患がある。

母親も、兄も、祖父も同じ肌だった。

それでも長い間、家族の誰も病名を知らなかったという。

自分の肌を恥ずかしいと思っていた子ども時代。

病名を知らないまま大人になったこと。

親となり、子どもの誕生をきっかけに、改めて病気と向き合ったこと。

それらが、家族の時間に沿って書かれている。

重い題材である。

ただ、必要以上に自分を悲劇の主人公にはしない。

かといって、きれいな教訓へ変換して終わらせることもしない。

当時何が起きて、自分がどう感じたのか。

それを一つずつ、自分の言葉で残している。

浄化太郎さんの記事を読んでいると、経験したことを言葉にするのは、自分のためだけではないのだと思う。

同じ病気を抱えている人。

子どもの病気に向き合っている親。

自分だけが周囲と違うと感じてきた人。

直接会ったことのない誰かに、過去の経験が届くことがある。

今回、私のことも、普段の記事をきちんと読んだうえで紹介してくださった。

自分では単に考えすぎているだけだと思っていた部分を、別の角度から言葉にしてもらった。

紹介された側として、素直に嬉しかった。

浄化太郎さん。

改めて、ご紹介とバトンをありがとうございました。

そして、ここからは私が勝手に読みあさっている三人を紹介する。

植物きどりさん

植物きどりさんの記事には、思考の途中がそのまま置かれている。

きれいな結論だけを見せるのではなく、

迷った。

腹が立った。

少し理解できた。

やっぱり理解できない。

そこまで含めて文章になっている。

特に印象に残っているのが、こちらの記事である。

ライター募集に応募したら既婚者マッチングアプリのPRだった話

そこから、結婚、離婚、夫婦の孤独、浮気、オープンマリッジ、パートナーとは何かというところまで思考が広がっていく。

一つのきれいな答えには着地しない。

人間の考えは、本来そんなに整っていない。

矛盾もする。

昨日と今日で変わることもある。

植物きどりさんは、その出っ張った部分を無理に削らない。

私は、人に見せる文章を書くとき、つい形を整えたくなる。

だからこそ、自分の中で考えたことを丸めず、そのまま差し出している文章に惹かれる。

読んでいると、よく思う。

そこまで書くのか。

そして、そのまま最後まで読んでしまう。

西みなみさん

西みなみさんは、日常を記事に変える速度が速い。

寝坊した。

旅行へ行った。

お酒を飲んだ。

口内炎ができた。

伊達巻きが食べたい。

素材だけを並べると、誰にでも起こりそうなことである。

しかし、西みなみさんの中を通ると、全部きちんと西みなみさんの記事になる。

文章の勢いが強い。

途中で話が横へ飛ぶ。

本人が自分でツッコミを入れる。

そして、そのまま別の場所へ走っていく。

私は普段、一つの出来事を立ち止まって分解する。

西みなみさんは、出来事を抱えたまま走る。

書き方はかなり違う。

だから面白い。

くだらない日常の記事を勢いよく書いている一方で、やると決めたことへの行動量はかなり多い。

宅建試験のために朝早くから勉強し、隙間時間まで積み重ね、実際に結果を出している。

令和7年宅建試験を本気で受けてみた結果

ただし、合格発表の記事まで、深夜にモンスターエナジーを飲んだ話から始まる。

努力が立派な顔をして出てこない。

本人はいつも通り騒いでいる。

その裏で、やることはきちんとやっている。

私は、こういう人にかなり弱い。

気づけば、次の記事も読んでいる。

ranaさん

ranaさんもINTJである。

ただし、分析する対象がかなり大きい。

二十七年前の初恋である。

【全話まとめ】徹底的に論理的なINTJの私が、27年前の未解決な初恋を最新AIと答え合わせした話

タイトルも長い。

物語も全二十話ある。

分析の時間軸が、私とは違う。

私は三歳娘の今朝の言動を考える。

ranaさんは、二十七年前の会話や沈黙を掘り起こし、最新AIへ読み込ませ、当時の感情と認識をもう一度検証している。

恋愛を、数式、物理、システム、デバッグなどの言葉で読み解いていく。

それだけ聞くと、かなり冷静な話に見える。

実際に読むと、逆である。

分析すればするほど、当時の感情が戻ってくる。

論理で感情を消すのではなく、論理を使って、長い間触れられなかった感情へ近づいていく。

同じ分析型でも、私は感情を落ち着かせるために分析することが多い。

ranaさんは、分析によって感情を再起動させる。

その違いが面白い。

二十七年前の出来事なのに、読み進めているうちに、現在進行形の出来事を見ているような気持ちになる。

長いので、時間のあるときに読んでほしい。

本当に時間のあるときがいい。

読み始めると、二十話ある。

共通点は、ジャンルではなかった

私の記事を普段読んでくださっている方には、育児記事が好きな人が多いと思う。

今回紹介した三人の記事は、普段の私の記事とはかなりテイストが違う。

既婚者マッチングアプリ。

お酒と旅行と宅建。

二十七年前の初恋。

三歳娘は、どこにもいない。

紹介する三人をジャンルでそろえることも考えた。

育児記事を書いている人。

父親目線で書いている人。

分析や考察をしている人。

その方が、私の読者には親切だったかもしれない。

ただ、今回はペイ・フォワードである。

自分が受け取ったものを、次の誰かへ送る企画だ。

それなら、読者に合わせて選ぶより、私が本当に好きな人を紹介した方がいい。

三人に共通しているのは、ジャンルではなかった。

私が勝手に読みあさっている。

それだけである。

植物きどりさん。

西みなみさん。

ranaさん。

勝手に紹介させていただきました。

バトンは渡していないので、何もしていただかなくて大丈夫です。

もし誰かを紹介したくなったら、ここに置いてあるバトンを勝手に拾ってください。

私は紹介するだけ紹介して、勝手に去ります。

ピンポンダッシュにしては、かなり長居した。

#ペイフォワードプロジェクト
#note
#おすすめクリエイター
#エッセイ
#noteでつながる

いいなと思ったら応援しよう!