観察していたら、図鑑に収録されていた
先日、ぱぐぱぱんさんからメッセージをいただいた。
「記事で紹介しました」
「よかったら、クリエイター図鑑も作ってみませんか」
とのことだった。
ありがとうございます。
私は普段、3歳娘の言動を観察しては、勝手に理由を考えている。
観察する側のつもりだった。
気づけば、自分が図鑑に載る側になっていた。
油断した。
クリエイターの生態をカードにする企画
この企画を作ったのは、営業パパさん。
営業で培った思考法を、育児や家事、夫婦関係に応用して発信されている方である。
今回の「クリエイター図鑑」は、肩書きや実績ではなく、
「ついやってしまうこと」
「好物」
「天敵」
「鳴き声」
などから、その人の生態をカードにする企画だ。
自己紹介というより、生物調査に近い。
しかも完成すると、分類、特殊能力、必殺技、進化条件、学名まで与えられる。
noteを書いていたら、新種として登録された。
そして、私を紹介してくださったのが、ぱぐぱぱんさん。
元保育士、元牧場飼育員で、現在は絵本作家として活動されている。
子どもと動物を見てきた人である。
観察対象として逃げ切れる相手ではなかった。
記事では、私のことを「愛情深い観察眼で、子どもの成長を切り取っている」と紹介してくださった。
自分では、娘の行動を勝手に深読みしているだけだと思っていた。
少し立派に翻訳していただいた。
営業パパさん、面白い企画をありがとうございます。
ぱぐぱぱんさん、ご紹介とご指名をありがとうございました。
せっかくなので、自分の生態を入力してみた。
本当の口癖は、ただの親バカだった
少し困ったのが、「よく発する言葉」である。
私が実際によく言っているのは、
「〇〇ちゃん、かわいい」
だった。
朝起きてもかわいい。
踊ってもかわいい。
怒っていても、少し距離を取ればかわいい。
妻からも、よく言われる。
「親バカだねー」
否定材料はない。
ただ、そのままカードにすると、
名称:分析する父
鳴き声:〇〇ちゃん、かわいい
となる。
分析要素が消えた。
ただの親バカ図鑑である。
そこで、実際の発言ではなく、脳内でよく流れている言葉を考えた。
候補は、
その結論になるまでの過程が気になる
これは偶然ではなく、再現性がある気がする
たぶん本人の中では、かなり合理的だ
どれも、娘の言動を見たときによく考えている。
ただ、少し完成されすぎている。
分析が終わった後の言葉である。
私が最初に考えるのは、もっと手前だった。
最終的に、これにした。
今の行動には、何かしら理由があるはず
娘が急に怒った。
昨日までできたことを拒否した。
頼まれたから手伝ったのに、
「自分でやりたかった!」
と言われた。
そんなとき、すぐに「わがまま」で終わらせず、理由を探す。
見つかることもある。
見つからないこともある。
かなり考えた結果、
「今日は、ただ嫌だった」
で終わることもある。
分析は、毎回きれいな結論を出してはくれない。
完成したカードが強すぎる
そうして完成したカードが、こちら。

強そうである。
日常の私は、これほど金色の光をまとっていない。
娘の言葉を聞きながら、スマホを掲げて跳躍することもない。
実際は、リビングで黙っているだけである。
ただ、頭の中では、
「なぜ?」
「直前に何があった?」
「本人の意図は?」
「再現性は?」
と、勝手に処理が始まっている。
その地味な脳内会議を、かなり派手に可視化してもらった。
カード上の私は、
分類:共鳴純化型
特殊能力:娘の一言を、感情・構造・背景の三層へ分解
必殺技:解釈陣
鳴き声:今の行動には、何かしら理由があるはず
天敵:「考えすぎじゃない?」
となっている。
だいたい合っている。
特に天敵が強い。
「考えすぎじゃない?」
と言われると、一度静かになる。
反論しようとすると、
「なぜこれは考えすぎではないのか」
を、さらに考えることになる。
その時点で負けである。
分析する父の正体
今回、自分を図鑑にしてみて分かった。
私は、
娘の一言を必要以上に分解し、最後は娘に負ける父
だった。
カードはかなり強そうだが、家庭内での勝率は低い。
しかも実際の鳴き声は、
「〇〇ちゃん、かわいい」
である。
分析する父と名乗っているが、土台は親バカだった。
おそらく私は、娘のことを知りたいから分析している。
なぜ怒ったのか。
何が嬉しかったのか。
どうして、その結論になったのか。
そして、いろいろ考えた最後に、
「まあ、かわいいな」
へ戻ってくる。
分析しているようで、結論は最初から決まっていたのかもしれない。
妻の言うとおりである。
完成したカードを娘に見せたら、何と言うか気になって見せてみた。
娘は言った。
「これパパ?キラキラしてるね」
私はまた考えた。
なぜ最初に、そこへ注目したのか。
今の行動には、何かしら理由があるはず――
「パパ、絵本読んで」
分析終了。
この家で最も意思決定が速いのは、やはり娘である。
次の観察対象
次のバトンは、おとログさんとけんけんさんへ。
暮らしに遊びをねじ込み、家族時間を濃くしているおとログさん。
心が動いた日を、静かに丁寧な言葉で残しているけんけんさん。
お二人が図鑑化されたとき、どんな特殊能力と生態が発見されるのか気になりました。
ご都合が合えば、ぜひ。
次の観察対象として、勝手に推薦させていただきます。
