見出し画像

【アマノ文筆クラブ】思いつかない|エッセイ


タイトル:思いつかない

「今日は思いつかない。」

そうつぶやく日は、意外と多い。

机に向かっても、何も浮かばない。

窓の外を眺めても、言葉は降ってこない。

そんな日は、「今日は休みかな」と思うことにしている。

でも、不思議なことがある。

思いつかないと言いながら、お茶を飲む。

洗濯物をたたむ。

スーパーへ買い物に行く。

帰り道で空を見上げる。

そんな何気ない時間に限って、「あっ」と思うことがある。

思いつこうとしている時より、思いつく準備を忘れた頃のほうが、言葉は静かにやって来る。

だから最近は、「思いつかない」を悪者にしない。

それは空っぽではなく、次の何かが入る余白なのだと思う。

焦って埋めなくてもいい。

余白があるから、新しい景色が描ける。

今日も結局、「思いつかない」と思いながら書き始めた。

そして気がつけば、一ページが埋まっている。

案外、物語は最初から待っていたのかもしれない。

「思いつかない。」

その一言は、終わりではなく、始まりの合図だった。


*下記企画に参加させて頂きました*


☆次の作品はこちらです↓↓↓

前回の作品はこちらです↓↓↓


最後までお読みくださり、ありがとうございます😊すず

いいなと思ったら応援しよう!

鈴蘭 読んで下さりありがとうございます!励みになります!