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【風まかせ文芸部】卒業|エッセイ


タイトル:やさしい卒業

卒業という言葉を聞くと、
学校や季節の区切りを思い浮かべる。

けれど最近、私は別の卒業をした。

自分を責めることからの卒業。

うまくいかなかったとき、
誰かの期待に応えられなかったとき、
何より先に、自分を責めていた。

それが当たり前だと思っていた。

でもあるとき、ふと気づいた。

責めることで、
何かが良くなるわけではないということに。

むしろ、
少しずつ自分をすり減らしているだけだった。

だから私は、自分を許してみることにした。

完璧じゃなくてもいい。
できない日があってもいい。

そう思えたとき、
心の中に、少しだけ余白ができた。

その余白に、
人に頼るという選択が入ってきた。

これまでの私は、
頼ることをどこか弱さのように感じていたけれど、
それは違うのだと知った。

人に頼ることは、
自分を大切にすることでもある。

そしてもうひとつ、学んだことがある。

品良く生きること。

それは、
無理をして取り繕うことではなくて、
自分にも人にも、やさしくあることなのだと思う。

卒業は、終わりじゃない。

少し軽くなった自分で、
新しい日々を歩き出すための、
静かな始まりなのだ。



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