妻が泣き続けた昼間、私はトイレで吐き気に襲われました
全てはここから始まりました。前回の記事はこちら。
正直に言うと、
あの日いちばんはっきり覚えているのは、
妻の泣いた顔と、自分の吐き気です。
心配と一緒に、なぜかずっと気持ち悪くて、
トイレで何回も「ウェッ」となりました。
そのたびに、
「あ、これ本気でやばいかもしれない」
と思っていました。
妻が、3人目を産んでから2か月
妻は昼間から涙が止まらず、
理由を聞いても整理できる状態ではありませんでした。
私は必死に話を聞いていました。
でも正直、
何を言えばいいのか分かりませんでした。
励ますのも違う気がして、
解決策を出すのも違う気がして、
結局「うん」「そうだよね」としか言えない。
その状態が2時間くらい続いたあと、
トイレで吐き気に襲われて、
ようやく気づきました。
あ、俺も限界なんだな、と。
妻が限界で、
自分も限界で、
それでも0歳の子は待ってくれない。
このままだと、
どこかで誰かが壊れる。
そう思いました。
誰かに相談したかったけど、
妻に問いかけると、
「行政に相談しても、たらい回しにされるだけだ」
と言われました。
次々と電話をかける気力もなく、
親にも話したくないと言われて、
この状況をそのまま受け止めてくれる人が、
すぐには思い浮かびませんでした。
そこで、
普段から使っていたChatGPTを開きました。
考える余裕はほとんどなくて、
「専門家として聞いてほしい」
その前提だけを打ちました。
そのとき打った最初の言葉、、、
今思うと、かなり必死です。
「あなたは心理学者であり、精神科医です。
妻は3人目を産んでくれましたが、今2か月目です。
涙が止まりません。
私は必死に支えてきましたが、吐き気が出ました。」
ちゃんとした文章でも、
相談として整った形でもありません。
でも、
あのときの状態は、これが精一杯でした。
返ってきた答えを読んで、
最初に引っかかったのは、
「あなたはもう十分にやっています」
という言葉でした。
正直、
その発想がありませんでした。
支える側なんだから、
大丈夫でいなきゃいけない。
倒れたらいけない。
そう思い込んでいました。
AIは、
「奥さまが弱いからではない」
「あなたの支えが足りないからでもない」
と、何度も書いてきました。
そして、
私の吐き気についても、
心因性のストレス反応として説明していました。
その瞬間、
「あ、自分の体が悪者なんじゃないんだ」
と、少しだけ思えました。
大きかったのは、
「お二人とも限界に近い状態です」
と、はっきり言語化されたことです。
どちらかが悪い、ではなく、
状況がきつすぎる。
その整理が、
初めてできた気がしました。
そこから私は、
AIの答えをそのまま信じたというより、
“翻訳”として使いました。
妻に対して、
「AIの専門家も、今の状態はおかしくないって言ってる」
「一緒に保健師さんに相談しようって言われた」
と共有しました。
妻は最初、
「どうせ言っても無駄」と言っていました。
でも、
「第三者として、こう見えている」
という形で伝えたことで、
少しだけ耳を傾けてくれました。
結果的に、
「保健師なら聞いてみてもいい」と言われ、
私が電話をしました。
保健師さんへの相談、
病院への相談につなげることができました。
大きく状況が変わったわけではありません。
魔法みたいに楽になったわけでもありません。
ただ、
「次に何をすればいいか」が
分かるようになりました。
私自身の立ち位置も、
少し変わりました。
全部を支える人ではなく、
伴奏者。
そして、相談者がいる伴奏者。
自分の中身とも向き合いながら、
壊れずに済んだ、という感覚があります。
正直な話をすると、
3人目は、最初から夫婦で同じ温度ではありませんでした。
私は欲しかった。
でも妻は、体力的に難しいかなぁと言っていた。
その矢先の妊娠でした。
そのことが、
知らないうちにずっと引っかかっていて、
精神的な無理が積み重なっていました。
そんな中で、
AIに言われた一言があります。
「以前の状態に戻るのではなく、
新しい形で幸せを再構築していくんです。」
正直、
きれいな言葉だな、と思いました。
でも同時に、
「戻らなくていいのかもしれない」
と、初めて思えました。
今はまだ、
これが正解かどうかは分かりません。
でも、
うまく回らなくなったところから、
前とは違う形で、
幸せを作り直そうとしています。
それができているかどうかも、
まだ分かりません。
その状況でも赤ちゃんはもちろん待った無しです。次回の記事です。
