結婚することになったので憧れの里山十帖に一人で泊まってきた②
続いた
この記事は続きである。
前回は、結婚することになり、嬉しいと同時に、
もしかして今後なかなか一人旅行けない?
と心配になり、どうしても行きたかったお宿である里山十帖に泊まることを決意した話(もちろん一人で)
里山十帖
里山十帖とは、新潟県南魚沼市にある温泉宿である。
雑誌「自遊人」がプロデュースするお宿だ。
滞在中にラウンジに置いてあった雑誌をたまたま読んでいたら、元々あった温泉旅館を引き継いだ経緯などがいろいろ書いてあった。
全13室のお部屋にそれぞれコンセプトがあり、こだわりのインテリアで設えられている。
宿泊に興味がない方も、ぜひ公式サイトを見ていただきたい。
里山十帖で自分時間を過ごす
到着!
駅から車で10分もかからなかったと思う。
私は一番最後に送迎バスに乗り込んだので、降りるのは一番最初だった。

お宿の敷地に入って、最初に目に入ったのがこちら。


プレモルの水浴び場を通り過ぎると、広い玄関でスタッフさんたちが出迎えてくださった。
チェックイン時にウェルカムスイーツをいただく仕様なのだが、一緒にいただく飲み物の選択肢が、お茶か紅茶かビールだったので驚いた。
私は紅茶にしたが、ビールを選んだ人のテーブルを盗み見ると、先ほど庭先でキンキンに冷えていたプレモルが提供されていた。
いや、たぶんお庭で育てた取れたてのプレモルじゃなくて、お宿の冷蔵庫から出てきたやつだと思うけど。種類は一緒だった。

朝食の時間を決めたり各種注意事項を聞いたりして、チェックイン手続きは滞りなく終了した。
お部屋まで案内していただく。
私のお部屋は3階だ。


オシャレな照明に度肝を抜かれたぜ
予約時に公式サイトでお部屋の様子や置いてある家具は確認していたのだが、いざお部屋に入ってみると想像以上に素敵だ。
お部屋に一通り感激したところで、夫からのメッセージをしばらく放置していたことを思い出した。
「宿に着いたよ」のメッセージと一緒に何か写真を送ろう。
室内はちょっとオシャレすぎてびっくりさせちゃうかもしれないから・・・うーん・・・

これもちょっと贅沢すぎるか・・・?
とも思ったが、とりあえずこのベランダの写真を送信しておいた。
夕食前の過ごし方
里山十帖は、お部屋でもお部屋の外でも、「過ごす場所」に困ることはない。
まず、明るいうちに露天風呂を堪能しに行くことにした。
温泉は渡り廊下を渡った先にある。
渡り廊下の外には池があり、金魚が泳いでいるのが見えた。目に涼しい。

なお、夜はカエルの大合唱
今回の旅は天気に恵まれていたこともあり、露天風呂はめっちゃ気持ちよかった。
温泉もトロトロで好きだった。
そういえば書き忘れていたのだが、里山十帖はすごい山の中にある。
通常、露天風呂といったら、目隠しの柵の中に小さい庭があったり、手すりの向こうに空が見えたりするものだと思うのだが、里山十帖の露天風呂は違う。
山の中というロケーションを活かして、露天風呂に視界を遮る柵のようなものはなく、露天風呂とだいたい同じ水平線上に続く地面と、その向こうにある山。山がめっちゃ近い!

露天風呂を堪能した後、楽しみにしていたラウンジに行ってみた。

ラウンジではコーヒーやジュースやアルコールが飲み放題だと聞いていたのだが・・・

この冷蔵庫に詰まったお酒やジュースが飲み放題だなんて・・・
とても一晩じゃ飲みきれないじゃないか・・・!
私は自分の胃袋の大きさを把握している大人なので、夕食前にジュースやお酒をお腹に入れるなんてことはしなかった。
ラウンジの目玉は飲み物だけではない。
ラウンジに設えられた椅子やテーブル、家具など、その空間が素晴らしい。

この時は他のお客さんはいなかった。
この空間を、
ひとりじめ・・・!
わくわくしながらコーヒーメーカーを操作してホットコーヒーを作る。

(※エッグチェアというのは北欧の有名な椅子で、ちなみに100万円くらいする)
以前訪れた静岡県のお宿、「白のMINKA」で、やはりラウンジスペースに置いてあったのがエッグチェアであった。
座り心地がかなり気に入っていたので、真っ先にこちらのエッグチェアに座ってみたのだが・・・
あれ・・・なんか、白のMINKAで感じたほどの感動はない・・・
まあ、椅子だからね。
そもそもの個体差もあると思うし、お宿のラウンジに置かれている椅子なんだからこれまでの「歴史」みたいなのもあるはずで、座り心地も微妙に変わってくるのだろう。
こちらのラウンジには他のお客さんはいなかったので、何食わぬ顔で他の椅子に移動する。
最終的に、黄色のスワンチェアに落ち着いた。

ゆっくりコーヒーをいただき、ラウンジを出ると・・・


楽しみにしていた夕食
里山十帖では、夕食前に「キッチンツアー」と名付けられたイベントがある。
参加方法は簡単、集合時間にロビーに集まるだけ。
一人で参加しても大丈夫かな・・・と若干不安ながらも、集合時間の前にロビーに行ってみた。

巨大な打ち出の小槌、よく見ると・・・

ツアーの集合時間には早いので、ロビーの上にあるもう一つのラウンジに行ってみることにした。

こちらのラウンジにも先ほどのラウンジと同じラインナップの冷蔵庫があるものの、空間としてはかなり雰囲気が違う。
先ほどのラウンジは、壁沿いにレトロな飾り棚が置かれていたり絵が飾ってあったりして「サロン」的な空間だったが、こちらは開放的で、置いてある椅子もいろんな種類がある。まとまりがないようだが、暖かみがあって、なんとなくしっくりくる。田舎のおばあちゃんの家みたいだ。
なお、私は「サロン」を知らない。


ロビー上のラウンジで椅子を眺めたり人を眺めたりしていると、ツアーの時間になった。
たぶん、ほとんど全ての宿泊客がツアーに参加していたのではないだろうか。
案内してくださったのは里山十帖の料理長さん。
天気がいいので外に行きましょうとのことで、みんなでスリッパを履いてぞろぞろと玄関を出る。
歩きながら、お宿の建物の話とか、あれはクルミの木ですとか、冬はあの木が雪で埋まりますとか、このあたりの生活や風土を感じることを教えていただく。
それからハーブガーデンで「今日の夕食で使うハーブ」を採った。
いろいろ説明もしていただいたのだが、ハーブの名前などは右から左に抜けてしまった。ハッカが植えてあって、その葉っぱをちぎってにおいを嗅がせてくれたのは覚えている(すごいハッカのにおいだった)
あと覚えている話としては、
以前は野菜を育てていたのだけれども、あまり美味しく作れなくて、野菜は農家さんに作っていただくのが一番だという結論になった
という話。
眺めがいい場所なども紹介していただき、ツアーは終了。
いざ、夕食である。





最後、お味噌汁とお漬物が出てくるんかな〜と思ったら、この辺りのB級グルメのカツとかエビとかメインみたいなのが出てきてびっくり。
お腹がはちきれそうです
土鍋に残ったご飯は夜食のおにぎりにしてもらえた。

眠らない夜を過ごす
夕食後、お腹がはちきれそうだったので、しばらく動けなかった。
お腹が落ち着いてから、もう一度お風呂に行って髪を洗ったりした。
お風呂に入って少しはお腹がこなれたのだけれども、まだまだ満腹状態。
・・・しかし、私にはやることがある。
そう。まだラウンジのお酒をいただいていないのだ。

ラウンジの冷蔵庫を眺めて、りんごの缶チューハイをいただくことにした。
このままラウンジで過ごしてもよかったのだが、実はまだお部屋でゆっくりする時間は作れてなかったので、缶とグラスをお部屋に持ち帰った。


まだ座れていなかったソファに腰掛けて、お酒をわざわざグラスに注いで飲む。
普段、夕食後にお酒だけを飲むことはないので、すごく特別な感じだ。


持参した本は読み終わっていたし、スマホをいじることもせず、ちびちびとお酒を飲む。
里山十帖にはテレビもないので、虫や動物の声がBGMだ。
書き忘れていたが、キッチンツアーで、お宿のすぐ横の水路に蛍がいることを教えてもらったので、夕食後に見に行ったのだった。
三脚もなかったし全然写真は撮れなかったけど、暗闇に浮かび上がり、不規則な軌道を描く黄色い光・・・とても綺麗だった。

これは「怖い話」なんだけど、
お酒を飲み終わった頃には、お夜食として握っていただいたおにぎりが2つとも消えていたんですよね。
どこに消えたんや・・・
あんなにお腹いっぱいだったのに・・・
翌朝のこと
夜更かししたので、あまり早起きできなかった。
バタバタと朝食に向かうと、ちょっとまたびっくりしたのだが、たぶん間違いないと思うのだが、
このおかず、絶対、「二人分」ですよね???
スマホをお部屋に置いてきてしまったので写真はないのだが、朝食は、炊き立てのご飯とご飯が進むおかず。
きんぴらとか、ほうれん草とか、そういうやつなのだが、明らかに量が多い。
他のテーブルをチラ見したところ、二人組のテーブルでも同じ大きさのお皿におかずが盛られていたので間違いないと思うのだが、
このおかず、絶対、「二人分」ですよね???
できるだけ食べたけどさすがに完食は無理だった・・・
お腹いっぱい食べさせてくれてありがとうございます
朝食後、腹ごなしに外に出てみた。
キッチンツアーの際に料理長さんが「私のお気に入りの場所」として紹介してくれたスポットにカメラを持って行ってみる。

この後は、またお部屋のカウンターテーブルでいろいろ書き物とかをして、名残惜しいけれどもチェックアウトの時間に。

私がこのお縁に立って覗き込んだら鯉が集まってきちゃって・・・
(エサ持ってないって! ごめん!)

来た時と同じように、昨日の宿泊客のほとんどの人と一緒に送迎バスに乗り込んで駅に向かう。
スタッフさんたちがいつまでも手を振ってくれた。

里山十帖まとめ
結婚記念の一人旅と銘打ってみたが、滞在中は特に夫のこととか結婚のことを考えることはなかった。
ただただ、私による私のための時間を贅沢に過ごしたという感じだ。
あれ? これでよかったんかな?
と若干疑問に思ったが、まあいいだろう。
行きたいところに行って、自分のための時間を過ごすというのが一人旅の醍醐味なのだから。
そういうふうに過ごせただけで、結婚前駆け込み一人旅のコンセプトは満了したようなものだ。
里山十帖にはいろんな空間があり(自分のお部屋はもちろん、ラウンジも二つあるし、温泉もあるし、湯上り処もあるし、ロビーもある。なんなら廊下とかにもポンと椅子が置いてあったりもする)、
それぞれのお客さんが選ぶ「過ごし方」を大事にしてくれていると思った。
自分を大事にする時間を過ごしたい方にはおすすめのお宿である。
それはそうと、夕食のトルティーヤの写真はかろうじて夫に送っていたものの、すっかりメッセージの返信が滞っていた。
(夫はトルティーヤが好きなのだ)
私が贅沢なお一人さま時間を過ごしすぎて返信が滞っても、夫は特に怒るようなことはなく、
私がとりあえず言った「一緒に行きたいお宿だった」という言葉にとても喜んでくれた。
あーよかったよかった。

すんごい良かった
続きます
長くなってしまったが、これで里山十帖の宿泊体験の話は終わりである。
あと1話だけ、帰りに寄ったまつだい「農舞台」フィールドミュージアムについて書いておきたい。
※↓この旅行エッセイを最初から読んでくださる方はこちらから
※↓お腹がはちきれそうになったお宿といえばこちら
※↓たとえ夕食がビュッフェであっても、お腹がはちきれるまでは食べないんですよ、大人ですからね。っていう話はこちら(静岡県の大井川鐵道で行くお宿)
※↓その他の旅行エッセイはこちらから
※↓インスタにも写真を投稿しています
