隠れ毒親の介護や体が弱い子供による親の介護って何が大変?
最初の記事「自己紹介」などで書いたように、
父は妄想の人で、
介護が始まるほんの少し前まで口を聞いてもらえない関係でした。
母はネグレストで子供に朝食を食事を作らない人でした。
私にとっての朝食抜き生活は幼児のころから父が倒れるまで断続的に続き、
外見は普通の人に見えますが、体が弱く苦労しています。
「子ども食堂の存在から考える公助のあり方とは?」
という記事に書いたように、
大切な成長期に当たる子供時代の食生活は、
臓器や脳の発達や免疫機能の発達、
成人後の生活習慣病や精神疾患にも影響すると言われています。
貧富の格差や自己責任論の蔓延などによる
社会的ストレスは増大の一途です。
親に溜まったストレスが子供に向けられることもあります。
また、朝食抜きの子供たちも増加傾向にあり、
この先、私のような人生を歩んでしまう人々が増えることを
とても危惧しています。
未来に私と同じようなことを経験する人が少しでも減ればと思い、
少しばかり提言してみたいと思います。
1/5 介護サービスを利用した場合に家族と継続的に関わる介護関係者
はじめに、私は両親の介護を合わせて19年やっていますが、
両親とも内弁慶で、デイサービスを利用したがらないため、
デイサービスやショートステイに関しては、
わからないのでご了承ください。
利用しているもの(していたものを含め)列挙します。
・訪問医療(かかりつけ医)
…主治医の先生が医療の中心的役割を担います。
・訪問看護(入浴介助など)
…家族にとって一番、接する時間が長いのが訪看さんです。
・訪問リハビリ
…時間は訪看さんより短くても、家族が話す機会はあります。
・ケアマネージャー
…介護保険サービスの書類を作成される方です。
1か月に1度、様子を伺いに来られて、書類にサインします。
・訪問入浴
…訪問看護で入浴介助ができなくなった場合に、
大きな浴槽をベッド横に置いて入浴させてくれるサービスです。
・福祉・介護用品事業者
…ケアマネさんの紹介で、
必要な介護ベッドや車いすなどをレンタルしたり、
住宅の改修工事を請け負ったりします。
この中で、介護家族が
介護関係者と話す機会が圧倒的に多いのが、訪看さんです。
1週間に1回、ないし2回訪問されますが、
決まった時間(30分、ないし1時間など)おうちにおられ、
入浴介助などで家族がお手伝いすることも多く、
話す機会がありますが、作業をされているため話しにくさもあります。
また、毎回、同じ方が来られるわけでなく、
違う方も来られるので、込み合った話をしにくい面があります。
2番目に多いのが、訪問医療の先生ですが、
月に2回、順番に家を回られているため、滞在時間は10分程度、
ほぼ、今の症状を話すことと
処方薬についてお話しするくらいしか時間がありません。
3番目がケアマネさんです。
ケアマネさんによりますが、
1か月に1回の訪問時に、長い方なら30分ほど話されます。
短い方なら5分で帰られます。
これまで経験したケアマネさんは、
2年以上担当された方でいえば、6人の方にお世話になりました。
2/5 隠れ毒親の介護で何が辛いのか
隠れ毒親とは、外面はよく、
周りからは「いいご両親ですね。」というふうに言われるような、
外面と家の中と違う毒親のことです。
私の話ですが、主に2つに大別できます。
1.体が弱いことからくる介護と家事労働の体力的限界
2.子供のころからの両親との関わりによる精神的苦痛
1.体力的限界
家事と普段の介護で何とか体が持つ状態であっても、
父の時では、入院になれば病院通いが、
ポータブルトイレでの立ち座りが難しくなれば、
夜間に3回も4回も小便に起きる父の立ち上がりの介助が、
類天疱瘡と間質性肺炎の治療で使う
ステロイド薬による易感染症(感染症になりやすい症状)のため、
粗相(大便を漏らす)すればすぐに陰洗(陰部洗浄)など、
そういうことで、体がもたない時期がありました。
しかしながら、すべてにおいて、
介護サービスを受けることはできませんでした。
ひとつは、母が当時受けているサービス以外に人が家に来る、
特に夜間に来るのを嫌がっていたことが原因ですが、
もうひとつは、介護サービスが混んでいるので
家族がいる場合、家族がやれという流れもありました。
2.両親との関わりによる精神的苦痛
妄想の父という記事で書いた内容ですが、
父の場合は「お前を汚い奴だと思っていた。」という言葉です。
また、放任主義を自認していた父は「親がいなくても子は育つ。」や
「教えなくても勝手にできるようになる」もあります。
そのため、家にどれだけお金があるかすら、
私には教えてくれませんでした。
お金がどれくらいあるかわからない中で、
介護サービスを組んでいくことの怖さをいつも感じていましたが、
父の介護をしだして7年くらい経ったときに、
銀行預金を整理するため、
父の車いすを押して銀行周りをして把握できました。
預金も小口ばかりが大量にあったり、
家の中にあちこちにキャッシュがあったりと、
そもそも把握できていなかったようです。
母の場合は、父が倒れるまで、
私が家事をやることを嫌がっていました。
家事をしている母を敬えというところもありましたが、
それ以上に、母のいい加減さがバレるのが嫌だったように思います。
まずは食生活、朝食抜きに、
中学以降はお弁当は作らず、昼ごはん代も少ないため、
体が弱っていきました。
私が無職になり家にいると、3食ごはんは食べられたのですが、
おかずがありません。
朝と昼は炭水化物(ごはんかうどん)と漬物などです。
夕食は一品料理で、それもあまり複雑な料理はしません。
食生活に関しては、とても苦労してきました。
また、洗濯物についても、
私の着替えを洗うのをあまりしたがらない上、
父が倒れた後、私が洗濯するようになると、
母がさぼって洗濯しなくなって認知症になるかもしれないと思い、
洗濯できませんでした。
バスタオルもバスマットも使うと洗うのが面倒と怒られるので、
私はずっと使ったことがありません。
また、母は「お前が好き好んで生まれてきたんや」とか
「子供を作らなかったら誰が介護してくれるんや」とかいう人です。
両親のこれら行動を思うと、どちらも自己管理に問題があり、
それを隠して
子供には自分らの立場をよく見せるための行動だったように思います。
3/5 毒親の介護について調べた時にわかったこと
検索をしたとき、
「自分を傷つけた毒親に介護が必要になったとき、
子どもはどう向き合うべきか」という記事がありました。
ジャーナリストの石川結貴さんの記事です。
ずっと読んでいくと、
「明らかな毒親の場合は、『離れるなり捨てるなりしても仕方がない』という視点を本人がもてるし、周りからも『ひどいね』と認めてもらいやすい。でも、隠れ毒親の場合、一見するといい親なので、ただの過剰反応のように思われてしまう。それでひとり、袋小路にはまってしまうんですね」
(中略)
ケアマネジャーやヘルパーに相談したり、家族会に参加して同じような境遇の人と愚痴を言い合ったりと、他者との関わりの中でヒントをもらうのもよい方法だ
(中略)
気持ちの整理ができない場合は、高齢者の生活や介護の相談窓口である地域包括支援センターを訪ねてみる。
とありました。
そこで、ケアマネージャーさんに相談することにしてみました。
4/5 ケアマネージャーさんに相談した結果
これまで経験したケアマネさん約6人のうち、最近の3人に相談しました。
1人目 相手にされない。
両親の前では話せないので、
レジュメを作って郵送しました。内容は自己紹介で書いたような内容です。
その後、電話でお話ししましたが、生返事で取り合ってもらえず、
こちらから「お話を聞いて頂いただけでもありがたいです。
ありがとうございました。」と今後の関係もあり、切りました。
2人目 説教される。
先の方が退職されたので、代わって来られた方です。
母の介護の記事で書いた内容ですが、電話で話した内容です。
母は私が作った食べ物を食べずに捨てることがあります。
あまりに頭に来て、そのときの母のケアマネさんに、
私の子供時代の出来事と母が食べ物を粗末にすることを話すと、
「捨てたらだめなんですか。」「あなたが食べたらだめなんですか。」
「お年寄りなんだから、尊重してあげられないんですか」
「どの家庭でもいろんなことあります。」と言われ、
ショックを受けたことがあります。
また、姉の電話番号を聞かれ、姉に連絡され、姉にも迷惑を掛けました。
結局、このケアマネさんとはやっていけないと思い、
介護生活18年でケアマネさんの交代をお願いしました。
3人目 説教される。
母の介護の記事で書いた内容ですが、こちらも引用します。
母は尿漏れなどもあり、
夜間、リハビリパンツに尿取りパッドを使っています。
でも日中は、普通の下着をつけています。
今、母は坐骨神経痛で洗濯もできなくなり、
私がすべての家事をすることになっているのですが、
夜間リハビリパンツを使っているにもかかわらず、
下着やパッチ類を3セットほど毎日出してくることがあり、
「私にこんないっぱい出すなと怒っていたのに、自分はなんやねん。」と
言い返していますが、やっぱり、大量の洗濯物を出されています。
という話を母の前でしたとき、
「お年寄りなんだから、何か事情があるんです。」と、
さらに、認知症的な症状「幻聴、こだわりなど」を話したときに、
「このお歳なんだから当たり前です。」
と言われてしまいました。
結局、3人に相談しましたが、放置か説教されるという形になりました。

5/5 では、私はどうしてほしかったのか
ケアマネさんについては、
毒親の介護をする上での苦しい気持ちの表明であり、
それが、この先、私の体が持たなくなったときに、
さらなる介護サービスが受けられるようにするためであり、
さらに、認知症が進まないようにするためだったのですが…。
理解していただければ、気持ちも少しは楽になるし、
その流れで、
この先の介護サービスにつながっていけば、体も楽になるし、
認知症が進まないように協力してもらえれば、
苦しい介護に突入していかなくてもいいようになるのに、
すべてが無になってしまいました。
実は、その前に、ずっと理解してほしかった人がいました。
それは訪看さんでした。同じ人が毎回、来られるわけではないのですが、
ある程度、主に来られる方は決まっていたので。
ずっと親との関係が心の重荷になっていたので、
そのこと自体が私にとっての介護の一丁目一番地でした。
それを話せないと、介護の話には進めないという気持ちがありました。
また、その両親との関係を話さないと、
体が弱いということもわかってもらえないと思っていました。
訪看さんとは長年のお付き合いになっていた上、
来られているときは、私も手伝うので話ができる環境にありました。
しかし、話そうとしても介護家族の話は対象外のような態度を取られます。
世代が同じくらいの人が多いので、世間話はできますが、
そこから、話を持っていこうと思っても、
世間話で終わってしまいました。
子供のころから、介護が始まるまでの辛い気持ちを
わかってもらえることもなく、
体があまり丈夫でないということもわかってもらえない。
訪看さんといろんな話をしていて、体力の話になったことがあります。
ここぞとばかりに、少し話すと、訪看さんは女性を前面に出され、
一般的なイメージだけで話され、男性は強いからもっとできるでしょ。
みたいな流れになってしまいました。
しんどいと訴えても、女性よりも体力あるでしょ。って言われる。
心は見事に粉砕しました。
さらに、介護生活が長年になると、お金にも困ってきます。
私は公認会計士試験に失敗しているという劣等感もあった中で、
あるとき、その訪看さんと世間話をしていたら、
その訪看さんのお母さんも医療従事者で
「将来、食いっぱぐれにならないために手に職をつけたんですよ。
そのおかげで、いくつになっても働けます。」
と笑顔で言われ、さらに心が粉砕します。
付け加えると、お金の価値観の違いが訪看さんとはたくさんあって、
私の場合、両親が家のお金がいくらあるかを教えてくれない中で
自分が主体となって家事と介護をやっているため、
お金にはとてもシビアになっていました。
だから、訪看さんに「○○買ったほうがいいよ。あれいいよ。」
と言われても、「お金がもったいない。」と言ってしまっていました。
その流れがあったので、
成功者と失敗者の違いをまざまざと感じることになります。
ちなみに、私はケアマネさんも訪看さんも悪気はないと思っています。
問題なのは、想像力が欠如するようになってしまう今の社会です。
社会全体の病巣と私は思っていますが、
何が病巣なのかすらわからない世の中です。
何が問題なのか、その結果どうなっていくのか、
それをこの先も伝えられたらいいなと思っています。
このように相談したり話をしようとするだけ無駄、
という結果を何度も経験していますが、
これこそが、介護殺人がなくならない理由だと
19年の介護生活で特に思うことです。
先の記事、「いじめの原因とは?」も関連して考えてみると
いじめを苦にして自殺したり、介護殺人を犯したりしたら
マスコミが盛大にニュースにし、問題意識が生まれることがあるのに、
その前段階で食い止められるかもしれない出来事では、
いじめがあっても、その場だけで取り繕ったりして
外部には出ないようにしたり、
介護環境でも、その場しのぎで済ませたりと、
苦痛にあえいでいる人に「我慢を強いる」だけの世の中でいいのか、
社会全体の問題として考えてもらえたらと思います。
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