【地雷図鑑 No.42】「カラオケーキ社長」のレシピ。素敵なムードの作り方
恋愛って、本当に油断した頃に来るんですよね。
そんな素敵なこと言ってみたい、かりの。です。
今回のお相手は、年上の経営者。
バツイチで、お子さんが一人。
月に一度は会っているらしく、
その話をする姿はどこか穏やかで、
“ちゃんと父親をしている人”の空気がありました。
しかも、初デートはカフェ提案。
もうこの時点で、地雷図鑑を読んでくださっている皆さんはこう思うでしょう?
「お、今日は平和か?」と。
うん……私もそう思ってた。笑
■ 目を合わせない大人の人見知り、現る
待ち合わせ場所に現れた彼は、想像よりかなり感じが良かった。
でも。なんだか目が合わない。
会話は成立してるんです。
むしろちゃんと話すし、失礼な感じもない。
でも、びっくりするくらい目が合わない。
「え、私、隣の席に座ってました?」
ってくらいに合わない。
純粋に緊張していたのかもしれません。
たぶん。おそらく。可能性として。
ただ、お互いの共通点は多かったんです。
年代も近いしバツイチ。
子どもがいる。
親としての責任感。
子育ての苦労。
そういう話をしていると、恋愛というより、“戦友感”みたいな空気になっていきました。
これがまた、アダルトチルドレンには危険なんですよね。
「わかり合える」
の空気に、めちゃくちゃ弱い。
子どもの話できることにもう、警戒心下がり放題でしたもんね。
警戒心が下がり始め、ちゃんと目が合うようになって…だんだんと彼が生き生きし始めてきました。

■ 酒とシングルマザーとムード職人
その日はたまたま、うちの子ども達が泊まりで出かけていたので、カフェのあと軽く居酒屋へ。
私はお酒に弱いので、すぐ笑い上戸になります。
ゲラゲラ笑う私を見て、彼も安心したのでしょう。
お互いの離婚理由。
今の自分たちにとっての恋愛。
再婚への考え方。
子どものこと。
かなり深い話までしていました。

「あれ、普通に楽しいな」
と思った頃。席の時間が来てしまいました。
あー楽しかった!さて帰ろうか。
となった瞬間。
彼が少し空気を変えて言ったのです。
「……まだ帰りたくないな」
来ました。恋愛ドラマあるあるの“間”!
ここが運命の分かれ道っ!

すると彼は続けました。
「2人きりになれるところ行かない?」
……えー。この人、いいなーって思ったのになぁ。ちぇっ。
と、彼の下心にがっかり。
私は心の中で、冷静に次の行先を予測しました。
ホテル。
バー。
まあ、その辺でしょう。
すると彼の口から飛び出したのは、
「カラオケとか」でした。
ん?カラオケ?????
■ 「歌わないよ」で全てを察した夜
私は一応、確認しました。
「歌うの好きなんですか?」
すると彼は、真顔でこう言ったんです。
「いや、歌わないよ。2人きりになりたいから」
あ、これ。
「お酒飲んで笑ってたからイケると思われたやつだ」
その瞬間、一気に酔いが冷めました。いや、別に下心そのものを責めたいわけじゃないんです。
人間だもの。あるでしょうよ。
下心からの、イケる!みたいなの。
でも。せめてムード作り、もう少しなかったかな。
なぜカラオケ。なぜ“歌わないカラオケ”。それ、ただの密室なんですよ。
■ 成長したアダルトチルドレン
昔の私だったら。たぶん空気を壊さないように、曖昧に笑っていたと思います。
「え〜どうしよっかな〜」
とか言いながら、相手の期待を傷つけない断り方を必死に探していたことでしょう。
でも今回は違いました。
「行きません。帰る」
ちゃんと言えた。しかも、
「そういうふうに見られてたの、ちょっと心外だし悲しい」
と、自分の気持ちまで添えて。
ちゃんと伝えられたんです。
すると彼。一瞬フリーズしたあと、
「うわー。誘い方ミスったーー……普通ホテルに誘えばよかったーー。」
と、心の声がダダ漏れる一人反省会を始めました。いや、素直かっ。
気まずそうに落ち込む姿を見て、
「悪い人ではないんだろうな」とは思いました。
でも同時に、「この人、“ムード”で何とかなると思ってるタイプだな」とも思いました。

■ ケーキで回収できない夜もある
別れ際。彼は謝りながら(誘い方を間違えたことを)、
「本当は渡そうと思ってたんだけど」
と、趣味で作ったという手作りケーキを渡してきました。
……え。マジ?この流れで???
ヤリモク空気を出し、
断られ、
気まずくなり、
最後に手作りケーキ。
情報量が多い。
控えめに言ってメンタル最強!?
私は一応受け取りました。大人なので。でも帰宅しながら、ものすごい生理的拒否感が来て…ごめん。
本当にごめん。
でも無理だった。
たぶん私、いろいろひっくるめて彼に“雑に扱われた感覚”が具現化したケーキが気持ち悪く見えたのです。

■ 地雷図鑑【カラオケーキ社長】
今回の教訓。
お酒の席で笑っている女は、“口説きOKサイン”ではない。
そしてもう一つ。
アダルトチルドレンは、“空気を壊さないこと”を優先しすぎる。
だから本当は嫌でも、
「断ったら悪いかな」「期待させたかな」
と、自分の違和感を後回しにしてしまう。
でも恋愛って、いや、恋愛に限らず。
“嫌なものを嫌と言える”が、実はめちゃくちゃ大事。
今回の私は「嫌われないこと」より、
「自分の気持ちを雑に扱わないこと」
を選べた。そこは、ちょっと成長した気がします。
とはいえ。
カラオケで歌わない宣言された瞬間の気まずさは、しばらく忘れられそうにありません…。
最後まで読んでくださってありがとうございます🙇
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