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ChatGPTが選ぶ、今年のオールブラックス10番候補

前回の「スタッツで見る今年のオールブラックス候補たち」という投稿の中で、告知していましたが、今回掘り下げていくのは、2026年のオールブラックスで、もっとも大きな論点の一つになりそうな「10番を誰に任せるのか」という問題です。

新たにオールブラックスを率いるデイブ・レニーHCは、リッチー・モウンガさんの扱いについて、非常に興味深い説明をしています。

レニーHCは、仮にモウンガさんが7月のネーションズチャンピオンシップから選考可能だったとしても、すぐに試合で起用する考えではなかったと明かしています。まずはチームに入れて、オールブラックスがどうプレーしたいのか、その細部を理解させたうえで、南アフリカ遠征の中で出場機会を与え、ポジションを争わせるつもりだったようです。

つまり、これはレニーHCは、名前や実績だけで10番を決めるつもりではないということです。

モウンガさんほどの実績がある選手であっても、まずはチームの戦い方を理解し、その中でポジションを勝ち取らせる。これは、今年のオールブラックス10番争いを見るうえでかなり重要な前提になります。

さらにレニーHCは、現在ニュージーランド国内でプレーしている10番候補について、「このポジションには良い層がある」と語り、強度が上がっていく今後数週間の中で、誰がパフォーマンスを出すのかを見るのを楽しみにしているとも話しています。

そこで今回は、RugbyPassに掲載されている今季スタッツを参考にしながら進めたいと思うのですが、プレー経験含め分析ど素人の猫がわからぬ部分が多いスタッツとなっておりますので、今回はChatGPTにスタッツを読み込んでもらって「今年のオールブラックス10番候補」を選んでもらいました。

もちろん、10番の評価は数字だけでは決まりません。

相手のレベル、チームの戦術、周囲の選手、試合展開、そして首脳陣がどんなラグビーをしたいのかによって、必要な10番像は変わります。

ただ、数字には、現在その選手が今どのような形でチームの試合に関わっているのかがかなり表れます。

今年のオールブラックスが最初に誰を試すべきなのか。

その問いに対して、RugbyPassのスタッツから見えてくる答えは、かなりはっきりしました。

第一候補: ダミアン・マッケンジー

現時点で本命に置くべきなのは、ダミアン・マッケンジーです。

マッケンジーを本命にする理由は、今の10番候補の中で、最も攻撃を前へ動かせる選手だからです。

634分出場で95得点。80分換算では約12点。3トライ、7ラインブレイク、29ディフェンダー突破、352メートルゲイン。

この数字を見る限り、マッケンジーは単なる司令塔ではありません。

自分で局面を壊し、相手ディフェンスに直接圧力をかけられるプレーメーカーです。

特に目立つのは、63キャリーで352メートルを稼いでいる点です。1キャリー平均では約5.6メートル。さらにポストコンタクトメートルも188メートルあり、接触後にも前進できています。

これは、10番としてかなり重要です。

ただパスを出すだけなのではなく、相手ディフェンスの視線を自分に集め、内側のディフェンダーを止め、外側のスペースを作る必要があります。

マッケンジーは、その役割を数字上かなり高いレベルでこなしているということになります。特に、ディフェンダー突破29という数字は大きいです。

10番が自分で守備をずらせると、周囲の選手はかなりプレーしやすくなります。相手の内側ディフェンスが一瞬止まり、外側のスペースが生まれ、サポートランナーにも前進する時間が与えられるからです。

つまり、マッケンジーの強みは、派手なランニングだけではありません。自分が動くことで、周囲を動かせるところにあります。

一方で、疑問点も浮かんでいます。

トライアシストは2。パス成功率は93%と高いものの、最後の一手で味方をトライに直結させる数字ですが、ここは、選考で必ず議論になる部分でしょう。

試合状況にもよるとは思いますが、安定したテリトリー管理、終盤のゲームコントロール、ワールドカップ級のノックアウトゲームを想定するなら、まだ議論は残ります。

ただし、RugbyPassの今季スタッツを見る限り、最も相手に圧力をかけている10番候補はマッケンジーです。

マッケンジーは、キャリー数、ゲインメートル、ポストコンタクトメートル、ディフェンダー突破数のいずれを見ても、自分で試合に関与し、前進を作る数字が出ています。

これらの点で、今年の最初の本命に置くなら、やはりマッケンジーが最も自然です。

第二候補: ボーデン・バレット

2番手に置きたいのが、ボーデン・バレットです。

ボーデンのスタッツは670分で75得点。1トライ、5ラインブレイク、57キャリー、255メートルゲイン。

マッケンジーと比べると、自分でディフェンスを破壊する数字は明確に落ちます。

特に分かりやすいのが、ディフェンダー突破数です。マッケンジーが29に対し、ボーデンは7。ポストコンタクトメートルも、マッケンジーの188に対して、ボーデンは50。

ランで局面を壊す力は、現状の数字ではマッケンジーがかなり上です。

かつてのボーデンは、自分のランだけで試合の空気を変えられる選手でした。

少しでも相手の内側にズレがあれば、そこを一気に切り裂き、試合そのものを持っていくような怖さがありました。

ただ、今季の数字だけを見るなら、その破壊力は以前ほど前面には出ていません。しかしそれでも、ボーデンを軽く見ることはできません。

理由は、トライアシスト6とキックインプレー80本です。3人の中で、トライアシストが最も多いのはバレットさんです。

成功パスは138本で、マッケンジーやラヴより少ないにもかかわらず、トライアシストは最多。これは、単純なパス量ではなく、決定機に直結する判断の質が出ている数字です。

さらに、キックインプレー80本も3人の中で最多です。
80分換算でも約9.6本。マッケンジーの約9.0本、ラヴさんの約6.5本を上回ります。

つまりボーデンは、今でも「どこに蹴るか」「いつ外へ振るか」「いつ裏を取るか」という試合の設計能力で秀でている証でしょう。

マッケンジーが相手の守備を直接動かす10番だとすれば、ボーデンは試合の位置取りやテンポを設計する10番です。

ただし、先発10番の本命として見ると、少し厳しい部分もあります。

タックル成功率は67%前後。ペナルティも4。ディフェンダー突破数やポストコンタクトメートルも少ない。

もちろん、ボーデンの経験値は非常に大きいです。ワールドカップ、ブレディスローカップ、ラグビーチャンピオンシップ、数々の大舞台を知っている偉大な選手です。

ただ、今年のオールブラックスが10番に「今、相手を壊す力」を求めるなら、ボーデンを本命に置くのは少し難しくなります。

むしろ、経験値、キックゲーム、終盤の判断、15番との兼用、ベンチからのゲームコントロール役として評価した方が自然です。

レニーHCが求めるラグビーが、強度、ワークレート、攻撃の再構築を重視するなら、ボーデンは先発10番というよりも、試合を落ち着かせるための重要なカードになる可能性があります。

前半から相手を壊しに行く役割はマッケンジーさん。
試合終盤にテンポと位置取りを整える役割はボーデン。

これが、かなり現実的な気がします。

第三候補: ルーベン・ラヴ

3番手は、ルーベン・ラヴです。

ラヴのスタッツは603分で71得点。トライは0。ラインブレイク4、36キャリー、244メートルゲイン。

数字だけを見ると、マッケンジーほど派手ではありません。ボーデンほど決定機に直結する数字が出ているわけでもありません。

ただし、よく見るとかなり面白い候補です。

36キャリーで244メートル。
1キャリー平均は約6.8メートルです。

これは、マッケンジーさんの約5.6メートル、バレットさんの約4.5メートルを上回ります。つまり、ラヴは持つ回数こそ多くないものの、ボールを持った時にはかなり効率よく前進しています。

パス面も悪くありません。

成功パス174本、パス成功率93%、トライアシスト3。数字だけで見れば、安定したボール供給役として十分な水準です。

若手候補としては、かなり整った数字です。

ただし、今の段階でオールブラックスの10番本命に置くには、まだ足りないものがあります。

キックインプレーは49本で、3人の中では最も少ない。タックル数も22本で、守備関与は控えめ。トライも0で、ディフェンダー突破も8。

マッケンジーのような爆発力も、ボーデンような決定機創出の数字も、まだはっきりとは出ていません。

ラヴは、今すぐ「本命」にする選手というより「試す価値が最もある若手候補」と見るべきです。

特に、今年のテストマッチでいきなり重い試合を任せるというより、相手や試合展開を選びながら、10番としての国際レベルの判断、キック、守備負荷を確認していく段階でしょう。

ただ、将来性という点では非常に面白いでしょう。10番としての落ち着き、ボールを持った時の前進効率、そしてフルバックもこなせる柔軟性。何より、現在首位を独走するハリケーンズの攻撃をけん引しているのは、彼であり、周りを充分に活かしているという見方もできるかも知れません。

このあたりを考えると、今年のオールブラックスがラヴをテストマッチで使う意味は十分にあります。

特にレニーHCが「これから強度が上がる中で誰がパフォーマンスを出すのか」を見ているのであれば、ラヴにとってはここからが本当の勝負です。

最後に

では、ChatGPTが今年のオールブラックス10番を選ぶなら誰か。

現時点の結論はこうです。

1位、ダミアン・マッケンジー。
2位、ボーデン・バレット。
3位、ルーベン・ラヴ。
10月以降の特別枠、リッチー・モウンガ。

これが最も現実的な路線でしょう。

モウンガについては、2026年10月以降にオールブラックス選考の対象になるとNZRが明らかにしており、それまではカンタベリーでのNPC出場などを経る流れになります。1Newsも、モウンガさんが7月のネーションズカップや8月から9月の南アフリカ遠征を欠場し、10月のブレディスローカップ以降に選考可能になると報じています。

だから、今年前半から中盤の10番争いを考えるなら、中心はやはりマッケンジー、ボーデン、ラヴの3人です。

マッケンジーは得点力、ラン、ディフェンダー突破、パス精度、キックインプレーのバランスが良い。特に、ボールを持った瞬間に相手の守備判断を遅らせる能力は、3人の中で最も数字に出ています。

一方で、ボーデンを完全に外すのは危険です。トライアシスト6、キックインプレー80本という数字は、今でも試合を読む力が残っている証拠です。

ラヴは、可能性の塊ですが、オールブラックスの10番を任せるなら、もう少しキックゲーム、決定機創出、守備関与の数字が欲しいところです。

ただし、これは「最も完成された10番」を選んだというより、「今年のオールブラックスが最初に試すべき10番」を選んだ結果です。

マッケンジーも完璧な10番ではありません。それでも、RugbyPassの今季スタッツを見る限り、最も攻撃を前に進め、最も相手の守備を壊し、最もチームに得点の匂いをもたらしているのはマッケンジーです。

今年のオールブラックスが10番に何を求めるのか。

安全運転なのか。
経験なのか。
未来への投資なのか。
それとも、今すぐ相手を壊す力なのか。

レニーHCが重視しているのは、前向きに仕掛けるマインド、その判断を実行できる高いスキル、そして80分間それを続けられるだけのコンディションです。つまり、今年のオールブラックスは、リスクを恐れて小さくまとまるのではなく、準備されたスキルと運動量を前提に、より積極的に相手へ圧力をかける方向へ進む可能性があります。

だとすれば、最初に問われるべきなのは、誰が一番きれいに試合をまとめるかではなく、誰が一番このチームの攻撃を前へ動かせるかです。

その問いに対する答えが「攻撃を動かす力」なら、最初に背番号10を渡すべきなのは、ダミアン・マッケンジーになると思います。

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