【旅日記#12】夏の絶景を堪能!休日はふらっと美幌峠へ
夏真っ盛りの8月。
我らが北海道・オホーツクはようやく30℃を超える日が目立ってきたと思ったら、急に最高気温が20℃を下回ってはすぐ真夏日に戻ってみたりと身体がびっくりする日々が続いている。
そんな中、本州は毎日大変な暑さと聞くが、皆さまはいかがお過ごしだろうか。
地震や豪雨の影響で普段と異なる生活を余儀なくされている方々も含め、どうかお身体には気をつけていただきたい。
さて、前回の旅日記は高カロリーな長編になってしまったので、今回は夏休み期間ということもあり軽めのお出かけ(当社比)を記事にしたいと思う。
行き先は道内屈指の景勝地・美幌峠。
それでは早速、その模様をご覧いただこう。
2026年8月2日(日)
12:00 出発
よく晴れた日曜日、もう太陽はずっと高く上がっている。寝坊のため思ったより遅いスタートとなってしまったが、今日は近場なので焦ることはない。
辺りの畑を見ると軒並み小麦が刈り取られていて、季節が進んでいるのを感じる。道路には麦稈ロールを満載したトラックがたくさん走っており、絵に描いたような北海道の田舎の情景が目を楽しませてくれる。
まずは峠に行く前に腹ごしらえということで、美幌町の国道243号沿いにある「極上中華軒」へ。ここは以前ラーメン屋だった店舗を再利用したお店で、玄関マットや峠側から見た壁には前の屋号がそのまま残っている(いいのか、それで⋯?)。

これでもかと付けられた電飾は、
夜になるとパチンコ屋のように賑やかな光を放つ
ここは本場の方がやっている中華料理店であり、厨房からは絶えず中国語が聞こえてくるが接客は日本語でしてくれる。
店内は結構混んでいて、常連と思しきお客さんが会計をしている時には「昨日の女満別の花火見ました?」などと世間話もしており、比較的歴史は浅いながらも地域に馴染んでいるお店なんだなと実感した。
メニューはしっかり中国仕様で、辛い料理が思った以上に辛いのが特徴。私は家族の中では一番辛いのが好きな方だけれども、それでも面食らうほど。
また、値段に対してボリュームは多め。今回は頼まなかったが、ラーメンとご飯物のセットは特にお得である。

たっぷりの豆腐としっかりした麺が合わさり、
食べ応えがある
やはり本場の味だけあって、日本人にはいささか辛すぎる感もあるものの、刺激的で美味しい。母が頼んだ炒飯は対照的に優しい味わいで、後半はそれを少し貰って口の中をリセットしながら食べ進めた。
完食する頃には全身汗だく。真夏こそ、こうして汗を流すのも良いものだ。
14:00 美幌峠
さて、お腹を満たしたらぼちぼち峠に向かうとしよう。美幌市街からは車で30分ほど、網走からでも1時間と休日の小ドライブにはちょうど良い道のりだ。道中には以前の記事で触れた「峠の湯びほろ」やカントリーサインにも描かれている白樺並木といった見所もあり、退屈することはない。
峠の頂上にある道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」はいつも賑わっており、観光シーズン真っ只中ということもあってレンタカーやバイクの姿も多く見られる。
これより先は釧路管内弟子屈町、かつては北見国と釧路国の国境でもあった由緒ある峠なのだ。

意外とまあまあだった
外観は私が幼い頃から変わらずだが、館内は現代的に改修されていて、イマドキの観光地といった感じ。ほんの5年くらい前までは今とまるで異なる古き良き峠の茶屋の印象が強かったけれども、この少しの間でずいぶん変わったなあ。

峠の上なのにモバイルオーダーまでできるのだから凄い

名物のあげいもは健在で一安心
奥に進むと売店とコーヒーショップ、そしてパン屋が軒を連ねており、とてもオシャレ。
大学時代、東京から来た友人をここに連れて行ってあげたら「東京みたい」との感想をいただき、何とも言えない気分になったのも記憶に新しい。
何十万円もする木彫りの熊や鹿の頭が売店に並んでいるのを見て「誰がここでこんな大きいものを買うのか」なんて考えを巡らせたのは、今やすっかり昔話になってしまったようである。

これまで道内さまざまな道の駅を回ってきたが、
最近の道の駅には特有の似た空気感がある
そして2階に上がると広々とした展望スペースが。美幌峠といえばの屈斜路湖がよく見えるので、窓際の席はほとんど埋まっていた。
1階で物を買い、2階でゆっくり楽しむという動線が確立されているのは混雑しがちな観光地には良さそうである。なお、女子トイレは1階にもあるが、男子トイレは2階か外の24時間トイレにしかないので注意されたし。

寒い冬には特に重宝するだろう
しかしせっかく天気が良いのだから、景色を見るならやはり外が良い。
建物の裏手には稜線へとさらに登っていく遊歩道が整備されていて、2階から直接アクセスすることもできる。少しだがバリアフリーの園路もあるので、車椅子の方も楽しめるのも嬉しい。
まず現れた最初の展望地はワイルドな岩場となっており、道の駅から少し歩くだけで最果て感はかなりのもの。
そして何より、これを見てほしい。

絶景。
美幌峠には何度も来たことがあるけれども、その中でも今日は一番美しい。
カルデラの内側は風がないのか、眼下の屈斜路湖の水面が鏡のように雲を映しているのが幻想的だ。
ここで言えることはただひとつ、この日に来られて本当に良かった。

標高は500mほどとそこまで高くないものの、
麓よりずっと涼しくて過ごしやすい
それから少し行くと、白い標柱が目印の平坦な場所に出る。背後には美空ひばりさんが歌った『美幌峠』の歌碑があり、この峠に並々ならぬ歴史があるのが伝わってくる。

手前の柵の写り込みが激しいのが難点。
カメラを高く掲げて頑張っていた少年が微笑ましかった
ここを過ぎるとラストの登りとなり、なかなかの階段が待ち受ける。昔よりは改良されているものの、歩きやすい靴は必須と言えよう。
距離自体はさして長くないので、ここまで来たら頂上まで行くべし!

ちなみに、下り方向に歩くと段がよく見えず、何気なく足を踏み出すと落っこちることが多い。これははっきり言って危険だと思うのだが、対策の予定はないのだろうか。もし管理者の方がこの記事をご覧になったなら、少しでいいので段の存在を目立たせていただけると幸いである。

景観への配慮も大事だけれども、
私以外にもたくさんの人が「おっとっと」となっていた
それはさておき、標柱の所から歩くこと5分で頂上に到達。辺りには安全柵以外に遮るものは何もなく、道の駅の名前通り360度の大パノラマが満喫できる。

あそこにも良い温泉があるらしいので、
今度行ってみたい

広場にはいつ来ても賽の河原のように石が積んであるが、
誰が積んでいるのだろう?
周囲とは植生も異なり、木が生えていないので風がダイレクトに吹き抜けて気持ち良い。カップルから家族連れまで、老若男女がこの大自然に釘付けになっていた。
しばし日常を忘れてリフレッシュしたら、足元に気をつけながら下山する。
すると茂みからガサガサと音がして、何やら茶色いものが動く様子が見えた。多くの観光客の視線はそちらに向いており、もし熊であれば未曾有の大惨事は免れないが、その正体やいかに!?

逃げることも寄ってくることもせずにのんきに草を食んでいたのは、1頭のエゾシカだった。これは角がないからメスである。
道路に飛び出してくる時は集団が多いから、単独でいるのは少し新鮮だ。普段は恐れる事故の元も、こうして見ると何だかかわいらしい(ただし、接触や餌やりは厳禁)。
その後もうろつきながら黙々と草を食べ続けており、図らずも心の和むひとときとなった。
17:00 帰宅
ひととおり見て満足したので、登ってきた峠を引き返して帰路につく。美幌側の道は弟子屈側よりカーブが少なく、下りでも走りやすいのが良いところ。
そして、夕食は網走市内の人気ネパール料理店「ビスターレ ビスターレ 網走本店」のテイクアウトに決定。ここも本場の方がやっているお店で、カレーはもちろん本格的なナンも楽しめる。
この時は特に意識していなかったが、昼から2食連続で異国の味を頂くことになった。

店内でのランチはおかわり自由と言うものの、
最初に出てきた分だけでお腹いっぱいになってしまう⋯
かくして、この日は近場での非日常を満喫した。
これくらいのちょっとしたお出かけは月に2回ほど行っており、普段はあまり記事にしてこなかったけれども、たまにはこういうのも乙である。
冒頭で軽めと言っておきながら文量は割といつも通りになってしまったのは良くも悪くも私の癖だが、それだけ充実した一日になったということだろう。
また、今後にはかねてより計画していた10月の本州行きのほか、8月下旬から9月にかけても続々と遠出の予定が立ってきた。
これまで泊まりがけの旅は珍しかった私からすると結構忙しめのスケジュールになるものの、多方面の見聞を広められるまたとない機会だから、こちらも余すところなく全力で楽しんでいきたいと思う。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北海道を拠点に旅や温泉の記録を書いておりますので、よろしければこちらもご覧いただけると幸いです。

