【第32話】日本で人口減→インドで爆走?──スズキ株4.3%高の裏側
第31話では、中古車市場へ寄り道した。
そして第32話。
また新車の世界へ戻る。
今回の主役はスズキ。
2026年8月14日、スズキ株は午後に一時、前日比4.32%高の2087円まで上昇した。
きっかけの一つが、シティグループ証券による投資判断の引き上げ。
「中立」から最上位の「買い」へ。
理由として注目されたのが、
インド。
ここが面白い。
トヨタ
「世界で売ります!」
スズキ
「私はインドで勝負します!」
という感じだ。
日本の自動車市場だけを見ていると、
「人口減少で車が売れなくなるのでは?」
という不安が出てくる。
ところが視線を海外へ向けると景色が変わる。
インド。
人口規模が大きく、経済成長が期待される市場。
ここで自動車需要を取り込めれば、日本国内とは違う成長ストーリーが描ける。
つまり、
日本の人口減少=スズキの成長終了
ではない。
むしろ、
「日本で売れないなら、世界で売ればいい」
という企業戦略が成立する。
もちろん、インド市場も簡単ではない。
競争も激しい。
為替もある。
現地経済の変化もある。
それでも投資家が、
「インド、想定以上じゃない?」
と期待すれば、株価も反応する。
ここまでのシリーズを振り返ると、
トヨタ
→部品メーカー
→豊田通商
→ブリヂストン
→中古車
→そしてスズキ。
気がつけば、
「日銀の利上げ」からインド経済まで来てしまった。
でも、企業の利益を追いかけると、どうしても世界につながってしまう。
次回はさらに面白い企業へ。
日本企業なのに、
「海外で売れば売るほど強くなる」
そんな会社を探してみたい。
第33話へ続く。

