【第34話】ユニクロ「インドで作ります」→海外マネー「じゃあ日本買います」──お金の逆流が始まった?
第32話ではスズキ。
インドで車を売る。
第33話ではユニクロ。
インドで服を売る。
そして第34話。
今回は、もう一歩踏み込む。
「インドで作る」
ユニクロは商品の多くを、中国、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、そしてインドの工場に生産委託している。
さらにベンガルールには生産事務所を置き、品質や生産進捗を管理している。
つまり、
日本
↓
インドへ進出
↓
現地で販売
↓
現地の工場で生産
↓
世界へ
という流れだ。
ユニクロ、
「インドにお店を出します!」
だけではない。
「そこで作ります!」
なのである。
ここが面白い。
企業が海外へ進出すると、最初は商品を持っていく。
売れる。
店舗が増える。
需要が大きくなる。
すると今度は、
「現地で作ったほうが効率よくない?」
となる。
そしてサプライチェーンが現地に根付いていく。
ユニクロは工場に生産を委託するだけでなく、生産部や「匠チーム」が工場に入り、品質管理や技術支援も行っている。
服1枚。
たった1枚の服に見える。
しかし、その裏側には、
素材調達
↓
工場
↓
品質管理
↓
物流
↓
店舗
↓
消費者
という巨大な川が流れている。
そして、その川は日本国内だけではない。
インドから世界へ。
ここまで来ると、
「ユニクロ=日本の服屋」
という見方だけでは少し物足りない。
むしろ、
世界中で売り、世界中で作り、世界中から利益を生み出す企業
と考えたほうが面白い。
そして、ここで一つ気になることがある。
日本企業は海外へ出ていく。
では逆に、
海外のお金は日本へ入ってきているのか?
日本企業
「インドへ行きます!」
海外マネー
「じゃあ私は日本へ行きます」
……なんだ、この国際交流(笑)。
次回は企業の海外進出から少し脱線。
今度は日本のマンションに流れ込む海外マネーを追ってみたい。
第35話へ続く。

