【第35話】日本企業は海外へ、海外マネーは日本へ──カナダファンドが1000億円でマンション購入
第34話では、ユニクロ。
日本企業がインドへ進出し、
売る。
作る。
世界へ運ぶ。
という話だった。
そして第35話。
今度は逆方向。
海外マネーが日本へやってくる。
主役はカナダの投資ファンド、ブルックフィールド。
4大都市圏の賃貸マンション50棟・約3700戸を、
なんと1000億円超で一括購入。
日本企業
「海外へ行ってきます!」
海外ファンド
「じゃあ私は日本のマンション買います!」
……世界のお金、忙しすぎる(笑)。
しかもブルックフィールドは、今後数年で日本に100億ドル、約1兆6000億円以上を投じる計画。
「日本の不動産、そんなに魅力あるの?」
と思う。
理由の一つが賃料。
東京23区の30平方メートル以下のマンションは、2026年6月の平均家賃が11万4242円。
前年同月比12.4%上昇。
なんと25カ月連続で最高値更新。
福岡市では上昇率が15.9%。
つまり、
マンション価格
「高いです!」
家賃
「私も上がってます!」
海外ファンド
「なるほど……」
という構図。
もちろん、価格上昇には息切れも出ている。
東京23区の中古マンション平均売り出し価格は6月に1億2741万円/70㎡。
前月比0.8%下落し、26カ月ぶりのマイナスとなった。
それでも優良物件には海外マネーが入る。
ここが今回のポイント。
価格が高い=誰も買わない
とは限らない。
海外から見ると、
「高くなった日本の不動産」
ではなく、
「世界の主要都市と比べれば、まだ魅力的な日本の不動産」
に見える場合がある。
第34話では、
日本企業→海外へ
第35話では、
海外マネー→日本へ
企業も、お金も、国境を越えて移動する。
そして次回。
ここで気になる。
海外投資家は、日本のマンションだけを買っているのか?
それとも――
日本企業そのものを買いに来ているのか?
お金の流れを、もう少し追ってみよう。
第36話へ続く。

