【第3話】銀行はニヤリ、住宅ローン民は真顔──利上げで誰が笑って、誰が泣く?
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【第2話】住宅ローン民、死亡のお知らせ?──日銀「利上げします」高田委員「そろそろ急いだほうが…」
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日銀の利上げ観測が強まってきた。
すると、日本経済の登場人物たちが一斉に動き始める。
まず銀行。
「金利、上がるかもしれませんね……」
表情は真面目。
しかし心の中では、
「……来たか」
と、ちょっとだけニヤリ。
貸出金利が上がれば、銀行の収益改善につながる可能性がある。
特に預金金利との上昇スピードに差があれば、利ざやには追い風だ。
一方、その頃。
住宅ローン民。
「金利上がるの?」
「まだ大丈夫でしょ」
「変動金利だから関係ないよね?」
……いや、関係ないとは言い切れない。
そして住宅ローン返済予定表を開く。
残高を見る。
そっと閉じる。
「今日はもう寝よう」
現実逃避である。
さらに企業も油断できない。
借入金が多い会社ほど、金利上昇は資金調達コストの増加につながる。
設備投資をする企業は、
「今なら借りる?」
「いや、ちょっと待つ?」
と会議が始まる。
つまり利上げは、銀行には追い風。
借金の多い企業には向かい風。
住宅ローン民には精神的プレッシャー。
そして忘れてはいけないのが預金者。
「金利上がるなら、預金にもちゃんとつけてくださいね?」
こちらも静かに期待している。
日本では長い間、
「預金金利? そんなもの都市伝説でしょ」
くらいの扱いだった。
それが少しずつ変わり始める。
銀行にとっては、
貸す側としては嬉しい。
預かる側としてはコストが増える。
金利上昇は、銀行にとっても単純な「万歳」ではない。
そして住宅ローン民にとっても、
「金利上昇=即死亡」
ではない。
問題は、
どれくらい上がるのか。
いつ上がるのか。
そして自分のローンはいくら影響を受けるのか。
ここである。
結局、金利上昇とは、
日本経済全員参加型の「利息鬼ごっこ」
なのかもしれない。
逃げる銀行。
追われる住宅ローン民。
途中から参加する企業。
そして、
「私たちはどっち側なんですか?」
と戸惑う預金者。
さて――。
ここまでは「誰が笑うか」を見てきた。
次回はいよいよ、
誰が泣くのか。
そして、その涙は住宅ローン民だけなのか?
実は、もっと意外なところに「金利上昇の泣き顔」が待っている。
第4話へ続く。
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