【第4話】誰が一番泣く?──利上げで不動産会社、中小企業、住宅ローン民、そして国まで総出で震える
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【第3話】銀行はニヤリ、住宅ローン民は真顔──利上げで誰が笑って、誰が泣く?
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日銀の利上げ加速観測。
第3話では「銀行はニヤリ、住宅ローン民は真顔」と書いた。
しかし、ここで話を終わらせてはいけない。
なぜなら日本には、
「借金している人」が大量にいるからだ。
まず不動産会社。
土地を仕入れる。
建物を建てる。
販売する。
その間にも借入金の利息は発生する。
金利が上がれば、「土地、買います!」の前に、
「金利……いくらですか?」
となる。
特に借入金の多い企業にとって、金利上昇は利益をじわじわ削る可能性がある。
そして中小企業。
こちらも、
「銀行から借りて設備投資!」
「運転資金を借りて事業拡大!」
と頑張ってきた。
ところが金利が上がる。
社長、
「……利息、増えるよね?」
経理、
「はい」
社長、
「売上は?」
経理、
「まだ増えてません」
社長、
「そこだけ正直なのやめて」
となる。
そして住宅ローン民。
「私は毎月ちゃんと返してます!」
それは素晴らしい。
でも借入残高が数千万円あると、金利の変化は無視できない。
返済額を確認。
電卓を叩く。
もう一度叩く。
そして、
「……ビール1本減らすか」
となる。
日本経済が金利1%を議論している裏側で、家計ではビール1本が削られている。
これが金利政策の現場である。
そして最後に登場するのが――
国。
日本政府も大量の国債を抱えている。
もちろん、金利が上がった瞬間に国の利払い費が全部ドンと増えるわけではない。
国債には満期があり、既発債の利払い条件も固定されているからだ。
しかし、時間が経てば借り換えなどを通じて高い金利の影響を受ける。
つまり、
「金利上昇、国にも効いてくる。」
住宅ローン民だけの問題ではない。
不動産会社も。
中小企業も。
家計も。
そして国も。
みんな借金を抱えている。
ここで面白いのが、
借金が多いほど金利上昇に弱く、現金や預金を持っている側は金利上昇の恩恵を受けやすい
ということ。
つまり利上げとは、
「借金している人から、現金を持っている人へ、少しずつ風向きが変わるゲーム」
なのかもしれない。
では、一番泣くのは誰なのか?
住宅ローン民?
不動産会社?
中小企業?
それとも国?
いや。
もしかすると――
「借金はあるのに、金利上昇分を価格転嫁できない人」
かもしれない。
売上は増えない。
借入金利は上がる。
利益は減る。
でも返済日は待ってくれない。
これが一番怖い。
そして最後に、住宅ローン民から一言。
「国さん、私たちだけじゃなかったんですね」
国、
「……仲間です」
金利上昇。
泣く人もいれば、笑う人もいる。
では次回――。
利上げで本当に得をするのは誰なのか?
銀行だけではない。
預金者、保険会社、そして意外なところにも「金利上昇の勝者」がいる。
第5話へ続く。
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