【第38話】ユニクロ「インドへ」→ファンド「日本へ」→GPIF「海外へ」──お金、自由すぎる
第37話では、機関投資家という「巨大なお金の出し手」を見てきた。
その代表格がGPIF。
年金積立金を運用する、世界最大規模の機関投資家だ。
2020年の記事では、約160兆円を運用していたGPIFが資産配分を見直した。
ポイントは海外。
国内債券を35%→25%へ。
その一方で外国債券を15%→25%へ引き上げた。
国内株式25%、外国株式25%は維持。
つまり、
国内資産50%
海外資産50%。
年金
「日本国債だけで運用するの、ちょっと厳しくない?」
GPIF
「じゃあ海外にも行きましょう」
というわけだ。
理由はシンプル。
日本の金利が低い。
だったら、より利回りが期待できる海外資産にも投資する。
ただし、海外に行けばリスクもついてくる。
その代表が為替。
外国株や外国債券が値上がりしても、円高になれば円換算の資産価値は減る。
逆に円安なら増える。
つまり、
GPIF
「海外資産を買いました!」
為替
「じゃあ円を動かします!」
GPIF
「そこは私に聞いてない(笑)」
という世界。
しかも当時の基本ポートフォリオでは、海外資産の構成比率が50%。
さらに許容幅を含めると、最大で63%が海外資産になる可能性もあった。
ここで面白い。
第34話ではユニクロがインドへ。
第35話では海外マネーが日本へ。
第36話ではファンドが日本企業へ。
第37話では年金マネーへ。
そして第38話。
日本の年金マネーも海外へ。
お金は国境を気にしない。
企業も。
ファンドも。
年金も。
では、私たち個人のお金はどうする?
ここで次の主役、
NISA
が登場する。
第39話へ続く。

