【第6話】借金している人、震える。現金を持つ人、ニヤリ──金利上昇時代の勝者は誰だ
前回はこちら⬇️
「一番強いのは、借金が少なく、現金も持っている人かもしれない」
第5話は、そんな一言で終わった。
そして今回は、その続き。
……実は、これ。
ものすごく普通の人である。
豪邸に住んでいる人でもない。
高級車を何台も持っている人でもない。
「資産10億円あります」
という人でもない。
住宅ローンを無理に膨らませず、生活防衛資金を確保し、余裕資金を持っている人。
こういう人は、金利上昇局面になると急に存在感を増す。
なぜなら、借金の金利上昇に苦しむ必要が比較的小さく、預金金利の上昇や債券などの利回り改善の恩恵を受ける余地があるからだ。
そして、もう一つ強い。
「待てる」
これである。
金利が上がる。
株が下がる。
不動産価格が調整する。
景気が悪くなる。
そんなとき、借金で首が回らない人は、
「売らなきゃ……」
となる。
しかし現金に余裕がある人は、
「まあ、もう少し待ちますか」
と言える。
この差は大きい。
投資の世界では、「暴落時に買える人が強い」
と言われる。
しかし、その前提には、
暴落時まで生き残っていることがある。
だから金利上昇時代に重要なのは、派手な投資テクニックよりも、
「無理な借金をしない」
そして、
「現金を残しておく」
という、地味すぎる戦略なのかもしれない。
……ただし。
現金を持っているだけで、すべてが解決するわけではない。
物価が上がれば、現金の実質的な価値は目減りする。
つまり、
借金しすぎてもダメ。
現金だけでもダメ。
投資しすぎてもダメ。
結局、
「ほどほど」が一番難しい。
日銀が金利を動かすたびに、家計も企業も資産運用も考え直す。
そして我々は今日も、
「結局、いくら現金を残せばいいんだ?」
と電卓を叩く。
金利1%を巡る攻防。
実はこれ、
日本中の家計簿を巻き込んだ巨大な金融ゲームなのかもしれない。
そして次回。
いよいよ「金利上昇×株価」の世界へ。
金利が上がったら、株は下がるのか?
それとも日経平均6万円台はまだ走るのか?
第7話へ続く。
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