見出し画像

息子の気質について-強度行動障害の背景にあるもの


こんにちは。ミツコです。

今日は強度行動障害になってしまった息子の、背景と言いますか、元々の気質についてお話したいと思います。



息子の長所と苦手なこと

息子は知的障害を伴う自閉スペクトラム症です。知的は最初、中等度という判定でしたが、強度行動障害になり生活が大変困難になったことで重度判定となりました。
知的重度ですが、多弁で人懐っこく、言葉で自分の気持ちをはっきり伝えることができます。冗談を交えてテンポのよい会話を楽しむこともできます。
人に頼ることも躊躇がないので、知的な遅れはあっても人とコミュニケーションをとって生きていく力はありそうだな、と思っていました。
言語コミュニケーションは息子の長所、得意分野と言えると思います。

一方で、3歳頃から他の子と大きく異なると感じていたのが、「見る力」です。
3歳になったばかりのある夜、夫が留守で、息子と2人でリビングで遊んでいました。
すると、突然テレビを指さし怖がり始めたのです。テレビはつけておらず、何も映っていません。何を怖がっているのか分からず、でもとてもしつこくて、どんなに宥めても落ち着かず、私も半泣きになりました。



どうやら、テレビの枠と画面との境い目を指しているようなのですが、それが一体どうしたのかは息子も説明はできず、理由は分からないままでした。帰宅した夫に、興奮気味に報告したのを覚えています。

それからも、色々な場所で、窓や壁や棚や、何かと何かの境い目や、縁(ふち)などを指さし、ブルブルと震えるかのように怖がるようになります。
年齢とともに、少しずつ落ち着いていきましたが、後々分かったのは、「奥行き」が見えていないということでした。どう見えていたのかははっきりしませんが、境い目がわからず得体のしれない感じ、迫りくるような感じがあったのかなと推測しています。

息子は視覚認知に特性があるのだと思います。
あるがままに見えていない、独特の見え方をしているのではないか。
そして、息子の不安は、見る力の弱さ、歪みに起因しているのではないか。



息子はコロナ禍で大勢の人がマスクをしているのをとても怖がっていました。
マスクと顔との境い目が理解しにくく、息子の目には異様な顔として映っており、恐ろしかったのではないか。私はそんな風に分析しています。

感覚過敏というのは、ASDの人には付き物かもしれません。
息子も色々な過敏さを持っていますが、上記の視覚認知の特性が過敏さの原因になっているのではないかと思います。
マスクの他にも花柄、ボタン、水玉や細かい模様、ヒラヒラしたもの、などなど、見た目が苦手なものがたくさんあるのです。

視覚の過敏さがあるから強度行動障害になる、とはもちろん言えません。
でも、恐ろしいものに見えるものは極力避けけつつ、でも本当は怖がるようなものじゃないことを少しずつ理解させていくことで、本人が苦しむ場面を減らしてやることは、予防策の一つとして意味のあることかもしれないと思うのです。

コロナ禍で、マスクを付けた人だらけの日常は、避けることのできないものでした。
人とコミュニケーションを取りたいのに、恐ろしいものを常に目にしなければならなかった息子の辛さを思うと、今更ながら胸がギュッとなります。

怖いもの、苦手なものを減らしてやりたいです。

今日もお読み頂きありがとうございます!




いいなと思ったら応援しよう!