学習障害・ディスレクシアの小学生|宿題との向き合い方と家庭での工夫まとめ
家庭で決めたルールと、成長に合わせた工夫
発達性ディスレクシアのある子どもにとって、宿題は単なる課題ではなく、読み書きの負荷と直結するものです。
わが家でも、小学1年生から3年生にかけて、宿題への向き合い方は少しずつ変わっていきました。
「やるべきことだからやる」のではなく、その日の調子や気持ちに合わせて、取り組み方を工夫するようになりました。
この記事では、そんな中で家庭で決めた宿題のルールと、成長に合わせた工夫をまとめています。
小学1年生|宿題がつらかった時期。負担を減らす工夫のはじまり
入学したての1年生。宿題は毎日のように出ていました。
プリント1枚だけの日もありましたが、取りかかるまでの時間や、終わらせるまでの体力的・精神的負担は決して小さくありませんでした。
段取りもわからず、自分で準備するのも一苦労。
公文式の家庭学習も並行していたため、負担感が強かったのを覚えています。
▼ 冬に発達性ディスレクシアと診断
1年生の冬、発達性ディスレクシアの診断を受けました。
それをきっかけに、担任の先生と話し合い、宿題の内容や進め方について調整。
音読や文章題は、母が代読
書く量も、必要に応じて減らす
公文の量も一部カットして、本人の負担を減らす
宿題そのものに取り組むより、「どうすれば無理なく取り組めるか」を考えることに時間をかけるようになっていきました。
小学2年生|「自分のペース」が少しずつ見えてきた
2年生になると、家庭と学校のあいだで調整を続けながら、本人に合ったスタイルが少しずつ固まってきました。
漢字の宿題(ドリル)は「その日でなくてもよい」という形に
漢字は母が下書きし、なぞって仕上げる方式に
算数の文章題は、読み上げながら一緒に取り組む
▼ 自主学習ノートで「学びの幅」が広がる
学校では、自主学習ノートの提出も求められました。
これは「自由に好きなテーマで学んだことを書く」という宿題です。
息子は大好きなアニメで得た知識をまとめたり、
アニメ内の実験を絵と字で再現してみたり。
支援センターで練習していた漢字を復習用に書いたりもしていました。
「自由に取り組める場」があることで、学ぶ=楽しいことでもあるという実感が少しずつ育っていったように思います。
勉強は、漢字や計算だけじゃない。好きなことを調べたり、夢中になれることを深めたりするのも、立派な学びだと伝えたかった時期でした。
小学3年生|宿題との向き合いが“自立”に変わった
3年生になると、宿題の種類も増え、国語・算数・漢字に加えて、理科や社会のプリントも出るようになりました。
でも、本人の様子はむしろ軽やかに。
プリントを自分で出し、スムーズに取りかかる
忘れていても、寝る前に5分でさっと終わらせる
読みにくい文章題は「読んで」とヘルプを求められる
取り組みやすい工夫やサポートを重ねてきたことで、「できる部分」を本人が自覚できるようになったことが、自信につながっているように感じます。
漢字についても、家庭で下書きしてある漢字ノートを使って、宿題として必要な箇所をなぞる形で進めています。
宿題について、わが家で決めている5つのルール
家庭でのルールは、シンプルです。
1. 宿題は「やっても、やらなくてもいい」
疲れている日、気が向かない日、やらない選択肢もOK。
2. やるかどうかは、本人の判断にまかせる
「今日はやらなくてもいい?」と聞かれたら、
「大変ならやらなくていいよ」と返すようにしています。
3. 読むのが大変な問題は、親が代読
読むことそのもので疲れてしまう前に、必要に応じてサポート。
4. やらなかった宿題については、先生とどうやりとりするかを事前に話しておく
「先生に聞かれたら何て言う?」「そのまま出していい?」
本人の気持ちや意向を確認しながら、心の準備を整えてから学校に行けるようにしています。
5. 声かけは「今日の宿題、ある?」のひとことだけ
基本的に口出しはせず、思い出すきっかけになるようなやさしい声かけを心がけています。
わが家のスタンス|宿題は「成果を見せるもの」じゃなくていい
宿題は、「成果を見せるもの」ではなく、その子に合わせて調整していいものだと、わが家では考えています。
ディスレクシアのある息子にとって、宿題には読み書きの困難さがそのまま表れます。
文章が読めなければ意味がつかめず、漢字もうまく書けない。そんなときに無理をしても、かえって自信をなくしてしまいます。
だからこそ、「苦手でもがんばろう」ではなく、やりたいと思えたときに取り組めるように。
どうすればやりやすくなるかを一緒に考えることを大切にしてきました。
息子は普通級に在籍しており、宿題は他の子と同じように出されます。
だからこそ、本人のペースで取り組めるよう調整することが必要だと感じています。
やる・やらないも含めて本人が選べるようにすることで、少しずつ「自分で進める力」も育ってきたように思います。
おわりに
宿題への取り組み方は、子どもの特性や家庭の考え方によって、大きく異なるものだと思います。
わが家の場合は、「まずは続けられる形で」「できる形に整えていく」という方向でサポートしてきました。
無理のないペースで、少しずつ自分たちに合う方法を見つけていければ十分だと思っています。
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