もうコンデジで良いんじゃね?
レンズ交換式の本格的なカメラを持っているのに、結局いつもコンパクトなカメラで撮っている。
心当たりある方、いるでしょう。
僕がまさにそうです。
NikonのZ5、FUJIFILMのX-M5と、レンズ交換式のミラーレス一眼を持っています。でも、日常的によく使っているのはRICOH GRⅢxという手のひらサイズのコンデジです。
気づいたら、「え、もうコンデジで良いんじゃね?」という考えが頭の中をよぎり始めました。
しかも最近は、「GRⅢxだけじゃなく、ズームのできるコンデジがあればX-M5を手放してもいいかもしれない」とまで思い始めています。
GRⅢxを持っているのに、です。
今日はその思考過程を、正直に書いてみようと思います。
結局、一番よく使うカメラが「正解」だという話
まず最初に、大前提を一つ。
どんなに高性能なカメラでも、使わなければ意味がありません。
これは2年間で11台のカメラを買い替えてきた僕が、一番高い授業料を払って学んだことです。そのうちフルサイズ機を5台買って、4台を手放しました。手放した理由はほぼ全部、「重くて持ち出せなかった」か「使う場面が思ったより少なかった」でした。
その反省の上に立って今の僕を見ると、一番よく使っているカメラはGRⅢxです。

ポケットに入る。片手で撮れる。起動が速い。子どもと手を繋ぎながらでも撮れる。この「いつでも手元にある」という事実が、どんなスペックよりも大切だと今は確信しています。
つまり、僕にとっての「正解」はすでにコンデジに近い場所にある。それなら、もっとコンデジに振り切っても良いんじゃないか。そういう考えが自然と出てきたわけです。
GRⅢxでズームができたら完璧
GRⅢxへの満足度は、かなり高いです。
40mm相当の画角は、スナップにちょうどいい。撮って出しの描写は、このサイズとは思えないレベル。クロップ機能を使えば、50mm相当や71mm相当の画角を疑似的に再現することもできます。

でも、クロップはあくまでデジタル処理です。クロップすればするほど解像度が落ちる。28mmや35mmの広角方向には対応できない。そして何より、ズームレンズのような自在な焦点距離の変化には対応できません。
旅行先で「もう少し寄りたい」「もう少し引きたい」という場面に出くわすたびに、「ズームできたらな」と思う瞬間があります。
それならズームのできるコンデジがあれば、GRⅢxの良さを保ちながら、その唯一の不満を解消できるんじゃないか。そう考えるようになりました。
X-M5を手放す、という選択肢
ここが今、一番悩んでいるところです。
X-M5はとても良いカメラです。フィルムシミュレーションの色は最高だし、レンズ交換の自由度もある。でも正直に言うと、日常的に持ち出す頻度はGRⅢxの方が圧倒的に高い。
「良いカメラを持っているのに、結局コンデジばかり使っている」
以前のフルサイズ機との関係と全く同じ構図です。
だとすれば、X-M5を手放して、その資金でズームのできる高性能コンデジに一本化する。そっちの方が、生活との相性が良いんじゃないか。そういう考えが頭をよぎっています。
ただ、X-M5には「フィルムシミュレーションで撮る楽しさ」と「レンズを替える自由」があります。コンデジに一本化することで、その楽しさを手放すことになる。そこだけが、踏み切れない理由です。

候補はSONY RX100シリーズとCanon G7Xシリーズ
具体的に検討しているのは、この2つです。
SONY RX100シリーズ
RX100シリーズの最大の魅力は、1インチセンサーとズームレンズの組み合わせです。コンデジとしてはセンサーが大きく、ボケ感もそれなりに出る。特にRX100 VIIは24-200mmという広い焦点距離をカバーしていて、「これ1台でほぼ全部いける」という安心感があります。
動画性能も高く、VLOGや旅行動画を撮りたい場面でも活躍できる。コンパクトさと総合力のバランスは、現行のズームコンデジの中でもトップクラスです。
ただ、価格が高い。公式サイトで20万円超え。GRⅢxより高いのはちょっと気が引ける。「コンデジ1台にそこまで出すか」という葛藤が正直あります。
Canon G7X シリーズ
G7X MarkⅢは、RX100シリーズと同じく1インチセンサーを搭載しつつ、価格は少し抑えめです。ライブ配信機能が付いていて、YouTubeやInstagramとの連携がしやすい設計になっています。
画角は24-100mm相当と、RX100 VIIほどの望遠はありませんが、日常使いには十分な範囲です。ボタン配置やUIが直感的で、使いやすさという点では非常に評判が高い。
見た目もシンプルで好みです。
どちらを選ぶか
正直、まだ決めかねています。
望遠側の焦点距離を重視するならRX100 VII。コスパと使いやすさを重視するならG7X MarkⅢ。旅行での使用を想定すると、200mmまで使えるRX100 VIIの方が安心感はあります。でも価格差を考えると、G7X MarkⅢで十分なのでは、とも感じています。
また、どちらも大人気機種なので、そもそも手に入らないという状況でもあります。本音を言えば、この状況は助かっています。簡単に手に入るような状況だったら、またすぐに手を出すところでしたので。
コンデジに「集約する」ことのメリットとデメリット
ここで一度、整理してみます。
コンデジに集約するメリット
- 荷物が減る
- 毎日持ち出せる
- 「どれを持ち出すか」と悩まなくなる
- レンズ交換という手間がなくなる
- システム全体のコストが下がる
コンデジに集約するデメリット
- レンズ交換の自由がなくなる
- センサーサイズが小さくなる(暗所性能が下がる)
- 「撮れる写真の幅」が狭くなる可能性がある
- GRⅢxと役割が重複する
- FUJIFILMのフィルムシミュレーションが使えなくなる
デメリットのうち気になるのは、GRⅢxと役割が重複する点。僕は複数のカメラを使っていますが、それぞれに役割があります。コンデジを複数持つと、その役割が重複してしまう。結果、GRⅢxを手放すような羽目になる可能性があるので、それは避けたいところです。ズームのできるコンデジを使いながらも、GRⅢxにもちゃんと出番がある、そのような使い方ができるかどうか、きちんと見極めないといけません。
また、フィルムシミュレーションを手放すのは、正直惜しい。X-E4もあるので完全に手放すわけではないのですが、リアラエースが使えなくなるんですね。そこがどう出るか。ただ、「惜しい」と「実際によく使っている」は別の話です。X-M5を手放すことへの未練は、実用上の問題というより、「良いカメラを持っているという安心感」への執着かもしれない。そう考えると、手放してもいい気がしてきます。
「最強の1台」より「最適な1台」を探す旅
カメラ沼にハマっていた頃、僕はずっと「最強の1台」を探していました。
軽くて、画質が良くて、AFが速くて、デザインも好きで、レンズも充実していて。そんな都合のいいカメラは存在しないと気づくまでに、かなりの時間とお金がかかりました。
「最強の1台」ではなく「自分の生活に最適な1台」を探すこと。これが、カメラ選びの本質だと今は思っています。
その観点で考えると、「ズームができて、ポケットに入って、毎日持ち出せるコンデジ」は、今の僕の生活に非常に合っているように思います。X-M5の性能に惹かれる気持ちはあっても、それが実際の生活の中で活きているかどうかは別問題です。
コンデジで良いじゃん。
その直感は、意外と正しいのかもしれません。
それでは。
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