混雑を避ける連休の最適解|離島で試すゲイツの読書習慣
カレンダー通りに休暇を過ごしたことがない人間が、突然まとまった休みを渡されたら、何をしていいかわからなくなるのではないか。まさに僕が今その状況にある。
会社の急な働き方改革によって、ゴールデンウイークは会社全体が休暇となり、6連休を過ごすこととなった。忙しくしていた時は渇望していた休みだったけれど、いざこうして休暇が取得できても、不思議と戸惑ってしまっている事実がある。
そこで僕が思いついた休暇の過ごし方は「ビル・ゲイツ」だった。ずっと真似したいと思っていた、ゲイツが30年以上続けている習慣『Think Week(思考週間)』をこれを機にやってみようと思ったのである。人里離れた山に籠ることで外界との接点を断ち、全ての時間を読書にあてて思索に耽るらしい。
今までの僕と言えば、世間一般のカレンダーにあわせた休日を取れていた時期がほとんどなかった。今は固定制シフトワークで日曜と月曜が休み、祝日はないが取得できる有給の数が一般より多いという働き方をしている(取得できるかどうかは別問題)
前職はカレンダー通りではあったが、システム開発をしていたので休日出勤も多く、ゴールデンウイークも夏休みもまともに取れたことがない。休日出勤の代休を閑散期に取得してひとりで海外を旅する様な連休の過ごし方をしていた。
そうこうしているうちに、人とあわせない生き方をするようになり、混雑も避けるし価格も安い時期を選ぶようになっている。
しかし、そんな僕の会社がここに来て社員の働き方の改善に取り組み始めたため、夏季休暇やゴールデンウイークの長期休暇を強制的に導入し始めたことになり、こうして『Think Week』を実践してみる流れになったのである。
世間にあわせた休み方を長年しておらず、人混みは避ける癖がつき、安い時期の旅行に慣れている僕にとって、自然な選択と言えなくもない。
選んだ場所は、現在福岡に長期出張中ということもあって、そんな地の利を活かして五島列島に浮かぶ小さな島を2つだけ巡り、そこに連泊することにした。人が溢れる観光地を避けて格安な交通費と宿泊代だけ支払い、何もせずにただただ読書と自然に耽ることができる気がする。
ゲイツは『Think Week』の時に家族や同僚、日常の業務から離れ、人里離れた山荘などに一人きりでこもり、PCやスマートフォンによる外部との連絡も最小限にする。大量の書籍、論文、技術報告書、あるいは社員からの提案書を持ち込んで、時間の大部分を圧倒的な「インプット」に費やすらしい。そして、その時に考えるのは「5年後、10年後に何が起きるか?」「組織が進むべき真の方向性はどこか?」といった長期的なスケールでの大きな思考を意識しているという。
彼はこれを30年以上実践しているらしい。30年続くと言うことは素晴らしい時間を過ごしたということだと思う。僕もそう思える時間を過ごしてみたい。
さて、肝心の選書はと言うと、小説を複数持ち込むことにしている。会社員にとって、長編小説に長時間没入して読むことは難しいため、これを絶好の機会と考えているからだ。それらを読み耽って自分の人生観がどう変わるかが楽しみだ。
情報が増え続けて変化が激しい現代を生きるうえで「必要だった」と思えるような休暇にしたいと思う。
