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未来の旅先を妄想する|バケットリストの効果

2026年世界旅先ガイドという記事を読んだ。自分が知らない旅先ばかりでわくわくしながら読む。世界は広い。

実際に行けるかどうかは別として、「世界は広い」とか「行きたい場所がたくさんある」という心理状態になるのは健康的だと思っている。健康的というのは変な言い方かもしれないけれど、やりたいことがある状態というのは今を活き活きと過ごすことに繋がるわけだから、あながち間違ってはいないだろう。

「バケットリスト」と良く言うが、人生のやりたいことを書き出しておくことで人生は有意義になる。というか、書き出しでもしないと平凡な日常に慣れてしまい、死に際に後悔することになり兼ねないのだ。だいぶ昔に観たジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの映画がそれを強く意識させてくれたことをよく覚えている。

ということで、僕は世界旅先ガイドの類の記事を読むと、その行き先をひとまずブックマークするなり手帳にメモするなりしている。その数は膨大であり「本当に死ぬまでに行けるのか…?」という状態になってしまった。

もちろん本当に行きたいと思っているけれど、実際に行けるかどうか以上に上述の「健康的」な状態になれるというのが大きい。将来行きたいところがあるからこそ、今の仕事でしっかり稼ごうと思うし、肉体的に健康で在り続けようとも思うことができる。

実はこれはひとつの実体験から得た考え方でもあって、それは僕が20代の頃に抗がん剤治療をしていた時のことだ。胃がんだったから胃を全摘出してしまい、ほとんど何も食べられていない身体に抗がん剤を投与し、身体的に本当にしんどい時期だったことを覚えている。

こういう極限状態の時には、どうしても「もういっそのこと…」といった気分になってしまうのだ。ここで諦めて死んでしまえば倦怠感もないし苦しむことはない。復帰した後に仕事もしなくていいし、めんどうな人間関係もない。そんなことを考えてしまいがちだと思う。

そういう踏ん張り時にバケットリストが力を発揮する。当時の僕は手術の前日に「治ったらやりたいこと」をリスト化して手帳にメモをしていた。もうどこかにいってしまったけれど、その時に書いたことによって、行きたい場所も会いたい人もやりたいことも明確になったことを覚えている。

抗がん剤でうなだれてしまい諦めたい気持ちが湧いた時に「でも、やりたいことまだやってないよな」と思うと、自分の背中を押してもらえるようになった。あの踏ん張りのおかげで今がある。これがバケットリストの力なのだと思う。

僕が日頃から「世界旅先ガイド」の類を読む度に行きたいところをブックマークしているのは、いつか来てしまう生死を賭けた瞬間に踏ん張れるように「やりたいこと」を貯金して保険を掛けているのかもしれない。

ということで、やりたいことはあればあるほど良いということである。みなさんもやりたいことがあれば上限なく書き出してみてほしい。

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