Geminiを使って読書会をした
先日、会社の有志で集まって読書会ならぬ勉強会が開催された。業務時間外にオンラインで集い、組織をどう変革させるかを議論していくという趣旨だ。
勉強会の進行方針としては、指定のビジネス書を課題図書として、その内容を軸に参加者で議論をしていく。書かれている理論を自分たちの仕事に照らし合わせて、何ができるかを考えながら議論していくのだ。
しかし、こういった有志の集いで始める勉強会でよくあるのは「参加者が本を読んでこない」というもので、それによりグダグダになったりリスケになったりして結局のところ頓挫してしまうケースが後を絶たない。プライベートの時間を課題図書の読書に充てるのは誰だって本当のところは嫌なのだ。
そこで、今回はAIに指定のビジネス書を要約させて、その要約をもとに参加者で議論を深めていくという手法がとられることになった。「参加者が本を読んでこない」ことを前提に考えて開催をしていくのである。これなら準備せずに参加することができる。
まずはGeminiに書籍名を教えて目次を一覧化するように指示する。ここで誤った情報が出力されていないかを念のため確認し、問題なかったら各章ごとに内容を要約するように指示をする。その内容をNotebookLMに読ませて参加者全員でシェアをし、それをもとに議論を深めていくというものだ。
要約の精度はなかなかのもので、議論をするうえでは充分な要旨が詰まっているように思えた。実際に書かれていた理論をもとに会社の在り方や社員の価値観をどう変えていくか、実のある議論ができたうえに、参加していて素直に楽しいと思うことができた。
何より、既存の読書会とは違い、全員が同じ知識量で参加している点がムラがなくて良かったように思う。通常の読書会の場合、深く読み込んでいる参加者ばかりが意見を言い、サッと読み流して参加している参加者の発言は極端に少なくなる。
そして個人的には、普段読もう読もうと思っていても優先順位が下がっているビジネス書をこれを機に理解できるという点がとても良い。普段はノンフィクションやらミステリやら、経済から小説まで乱読スタイルの読書で忙しいのでビジネス書ばかり読んでいられないのだ。今回と今後の議題となることが予定されている本がいくつかある。これらを全て読みたいところだが、プライベートの時間を使って全てを読むことはなさそうなので良い機会だ。
ただ一点、この手法で残念なことがある。要約を参加者とともに議論することで所定のビジネス書が伝えたいことを深く理解できるが、結局のところ要約だけでは物足りず、その本を購入して通読したくなってしまうことだ。積読が増える悩みを解消してくれるものではない。
