「金の亡者」よりも「伝道師」の方が儲かる事実
Bloombergがブルームバーグ・ビリオネア指数というのを発表していて、去年の年末も世界の富豪に関するニュースが掲載されて思わずじっくり読んでしまった。
記事ではイーロンマスクやオラクル会長のラリー・エリソンを始め、トランプ大統領にも触れている。彼らの資産の増加具合を読んでいると、面白く感じてしまうほどに金が増えていっているのがわかる。記事によると「世界の富豪トップ500人の資産は2025年に、合計で過去最高となる2兆2000億ドル(約345兆円)増加した。」らしい。
こういったニュースをついつい読んでしまうこともあって、昨年からそういった世界の富豪はどんな環境で生まれてどんなことを考えているのかが気になってしまい、ビジネス書を通してその世界を知るように本を読んでいた。読んでいたのはテック系の起業家の伝記、いわゆるGAFAMの創業者たちの本だ。
読んでみて思ったこととして、彼らに共通しているのは実は仕事の目的が金儲けではなかったことに思える。冷静に考えてみるとわかるが、彼らは既に一生働かなくても良い金銭を得ているので、生活のために金を稼ぐ必要性がない。もちろん金の力を事業に対してフル活用している側面はあるけれど、あくまでも目的は事業だ。
私たち日本人がインフレと社会保障料増加に喘ぎながらひもじい思いをしていると、ついつい富豪たちを「金の亡者」扱いしてしまう傾向があるが、どうやらそれは間違いだったようで、世界のために事業を推進させ、結果的に物凄い金額の金を稼げたのだと理解できた。少なくとも本を読んで知った情報の限りではそうだった。
それを象徴するような文章がAmazonのジェフ・ベゾスの言葉で、伝道師と金の亡者を比較した発言が何とも皮肉に聞こえる。
伝道師とは正しい目標を持ち、世界をよりよくしようと努力する人々を指すが、金の亡者は金と権力が目的で、邪魔するものは誰であろうとたたきつぶす。
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「私は、金の亡者ではなく伝道師の道を常に選びます。ただなんとも皮肉なのは、普通、伝道師のほうがたくさんお金を儲けてしまうという点です」
こんなセリフを言ってみたいと思った。消費者としてAmazonを利用していると、確かに世界をめちゃくちゃ便利に作り変えているので説得力がある。
また、Googleの共同創業者のラリー・ペイジも似たような考え方をしていることがわかる記述がある。
ペイジにとって重要なことはプロジェクトが世界の役に立つかどうかだった。
もちろん世の中には「金の亡者」としての富豪も多く存在しているだろうけれど、僕らがひもじい思いをしながら金の亡者批判をしているなかには、世の中をよくしようという純粋な気持ちで事業をしている人が多く混ざっている。
金持ちをひがんで批判するのは辞めにして、彼らの考え方を学ぶ方針にスイッチすることにしている。
