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「カナダは新パンジャーブ?」カリスタン運動と移住後の生活苦、インド社会問題の裏側✮コミックエッセイ✮

前回投稿した「声の高いインド人男性」について調べている際、以下のポストと動画を見つけました。

背中に「HOME IS CANADA」と書かれたジャケットを羽織っている、インドで有名なラッパーのシーク教徒男性。カナダがホーム?この言葉には、カリスタン運動というインドの複雑な歴史と、社会問題が関係しています。

今回は、旧サイトで掲載したコミックエッセイを元に、カナダに関連したインドの社会問題について解説いたします。


Ⅰ.カナダとカリスタン運動とインド人👳‍♂️

マンガの画像。以下内容テキスト
1:カナダにはシーク教徒のインド人が多く住んでいるが、その一方では様々な社会問題が起きている。
※カリスタン運動・・・シーク教徒が多いパンジャーブ州やその周辺地域をインドから分離しシーク教徒の独立国「カリスタン」(「清浄な地」の意味)建国を目指すという一部のシーク教徒による運動

2: 夫「一部のシクの人々はインドに自分達の国を作りたいと考えている。
シクの人達はインドでテロ活動をするヨ。インドに住んでるシクの人はカリスタンのこと言わない。カナダに住んでいる人がカリスタンにしたいと言う。FacebookとかYouTubeとかでテロ活動発表もしてる」  
2023年6月にカナダ国籍でカリスタン運動指導者である男性がカナダで銃殺された。カナダ首相はこれにインド政府が関与していると指摘しインド政府は否定。これ以降カナダとインドの関係は悪化している 。

3: 夫「インドの国籍を捨ててカナダ国籍を取得する。移住が増え始める前からそうした人は永住権も持っている」カナダは国内の労働力不足を解消する為に移民を歓迎しているのもあるが、カナダとシーク教徒の歴史的背景は長い。
夫「シクの人達はカナダに行ってるけどそこをカナダとは考えてない、パンジャーブに行ってると考えてるヨ」 

4: カナダを拠点としインドでテロ活動を行っている事が問題となっている。夫「パンジャーブにいる人にカナダにいる人が資金提供し沢山悪い事をする(指示役はカナダにいて実行犯はインドにいる)悪い事してる人はカナダの国籍を持ってるからインドが逮捕できない。「カナダがテロリストをサポートしてるようなもの」「カナダの首相は投票のためにシークの人の言う事を聞いている」と、考えている人達がいるヨ」
[漫画初出:2024/05/28]

🇮🇳夫「一部のインド人は、カナダをカナダと呼ばずに、パンジャーブと呼んでいる。それ程に、パンジャーブ州のシーク教徒の人々が移住している」

2025年現在、カナダは移民を歓迎する姿勢を維持していますが、以前ほど無条件に「門戸を開く」形ではなく、厳格な管理と調整が加わった政策にシフトしています。

Ⅱ.カリスタン問題と冒頭のX投稿の関係

以下、Grokさんの解説です。


1.カリスタン問題とは?

  • 歴史的背景: カリスタン運動は、1980年代にインドの黄金寺院での「ブルースター作戦」(インド軍がシク教の聖地に突入した事件)がきっかけで始まりました。この事件で多くのシク教徒が犠牲になり、海外のシク教ディアスポラ(特にカナダやイギリス)が独立国家「カリスタン」を求める運動を強めました。

  • カナダの役割: カナダにはシク教徒が約50万人(人口の1.4%)住んでいて、特にブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州に集中。カナダはカリスタン支持の拠点の一つで、資金集めや政治活動が行われてきました。2021年のWikipediaによると、カナダのシク教徒は政治家として影響力も持っていて、リベラル党のインド系MPが17人もいるほど。

  • 最近の緊張: 2023年9月、カナダのトルドー首相がインド政府がカリスタン活動家ハーディープ・シン・ニジャル氏の暗殺に関与したと非難。これがきっかけで、2024年10月には両国が外交官を6人ずつ追放する大揉めになりました。でも、2025年のG7サミットでインド首相がカナダを訪れ、関係が少し和らいで、高級弁務官の任命や法執行機関の対話が再開されたみたいです。

2.投稿とカリスタンの関係

  • 動画の文脈: Tablesalt13さんが言及した動画は、Punjabiラッパー(故Sidhu Moosewala氏)の音楽ビデオが元ネタとされています。これらのビデオは、シク教の誇りや抗議をテーマにすることが多く、暴力的なシーンが含まれる場合も。一部で「白人への攻撃」と解釈され、X上で炎上した可能性があります。でも、実際はストーリー上の演出で、民族対立を意図したものではないケースも多いです。

  • インド側の見方: インド政府はカナダを「カリスタン過激派の安全な避難所」と批判してます。2025年8月のTDHJ.orgの分析によると、カナダが過激派活動を抑えきれていないと指摘されています。


以上、Grokさんの説明でした。

3.殺害されたインド最大のヒップホップスター

Grokさんの説明にありますが、動画に写っているラッパーのシドゥ・ムース・ワラ氏は、2022年5月にインドで殺害されています。

この殺害には、以前「旧・我が夫はインド人」で取り上げたインドの大物ギャングスター、ローレンス・ビシュノイ氏の一派が関わっているようです。ご興味がある方はこちらの記事をどうぞ。

ローレンス・ビシュノイ氏に関してのコミックエッセイは、後日本サイトに掲載いたしますので、少々お待ちくださいませ。ローレンス・ビシュノイ氏は、ボリウッドスターのサルマン・カーン氏の殺害も宣言しており、いまだサルマン氏は狙われております😱

Ⅱ.移住後、インドより過酷な生活に‥‥😭

マンガの画像。以下内容テキスト
1: カナダは移民を歓迎する姿勢を示している国の一つである。インドのパンジャーブ州から多くのシーク教徒の人々が移住している。

2: 夫「移住がまだ少なかった時代、お金がない人達はカナダに行き、生活を豊かにしていった。でも最近は行く人が多すぎて、カナダでも仕事が見つからず、路上生活することになる人もいる」

3: あるインド人「カナダに来る前はハッピーだった。ここに来るために両親がお金を用意した」  お金をインドのエージェントとカナダのエージェントに渡す 「だけど実際カナダに来たら沢山他の国の人がいる。状態や条件が悪い。沢山面接したけど受からない。安易にきてはいけない。来るならよく考えてから来て」

4: カナダでは移住者が増えた事により家賃が高騰している。
あるインド人「給料が家賃で飛んでしまう」 あるインド人「家賃や生活費で給料が消えてしまう」 移住後発組のインド人の生活が悲惨なものになっている。
[漫画初出:2024/05/29]

家賃に関しては、2025年現在全体的には下落傾向にありますが、大都市では高止まりしているようです。

# 追記(2025/10/25)

Xにて頂いたコメントが興味深い内容ですので、よろしければご覧ください!

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# 初出・更新履歴

本記事は「カナダ移住インド人の社会問題【1】カリスタン運動」(初出:2024年5月28日)」「カナダ移住インド人の社会問題【2】インドより過酷な生活に(初出:2024年5月29日)」をnote用に本文を書き直しまとめたものです。

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当サイトは、インド人夫が語るインドカルチャーやニュース、私達国際結婚夫婦の日常をメインに綴っています(夫がネタ放出、私妻が編集作画)。

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「インド人夫と日本人妻|自己紹介」より

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