子どもが転ぶのは「不器用だから」じゃない ― 保育園看護師が知っている「体のつくり」の話
GW明け、こんな心配ありませんか?
「うちの子、よく転ぶんです」
「保育園からまた擦り傷の連絡…」
「もしかして発達に何かある?」
先にお伝えします
👉 それ、「よくあること」です
そして多くの場合
👉 不器用だからではありません
🌿 まず結論
子どもが転ぶのは
「大人と違う体のつくり」だから。
理由はこの3つです。
・頭が体の1/4を占めている(大人は1/8)
👉 つまり「頭の割合が約2倍」
・バランスを取る「脳の働きがまだ発達中」
・視野が大人より狭い
つまり
👉 「運動不足」でも「不器用」でもなく
👉 体の構造そのものが、まだ「転びやすい時期」
なのです。
① 頭が大きいから、重心が高い
赤ちゃん〜未就学児の頭は
👉 体全体の約1/4くらいの大きさ
(大人は約1/8。割合で見ると約2倍)

頭が大きいと
・重心が上にある
・少し前のめりになるだけでそのまま倒れやすい
保育園で見ていると
・走り出しの一歩目
・段差を降りる瞬間
・振り向いたとき
・急に方向転換した時
👉 「あ、いま重心ズレた」が見えます
「不器用だから転ぶ」のではなく
👉 体のバランス上、転びやすい状態なんです
② バランスを取る脳が、まだ育ち中
走る・止まる・避ける
👉 これを瞬時に判断するのは「前頭葉」
前頭葉は
👉 6歳くらいでもまだ発達途中
👉 とっさの判断がまだ追いつかない
保育園では
・前にいる子に気づかない
・止まれずぶつかる
・振り向いて転ぶ
・友達とすれ違う時にぶつかる
・鬼ごっこ等で方向転換した時に体勢を崩す
毎日のように見ています。
「あっ、危ないっ!」と思う場面 本当に多いです。
そして、おうちでも
「危ないって何回言ったらわかるの!」
そう叫びたくなる日、ありますよね。
でもそれは
👉 「分かる脳」がまだ育っている途中だから
③ 視野が大人よりずっと狭い
大人の視野:左右約150°
子ども:左右約90°(個人差あり)
👉 大人の約2/3しか見えていません
さらに
・上下の視野も狭く、大人の2/3
・足元と前を同時に見られない
保育園では
・おもちゃを踏む
・ひもに引っかかる
・後ろの子、電柱、車に気づかない
・ちょっとした段差・足元の障害物(石等)に気づかず転ぶ
これも
👉 「不注意」ではなく「見えていない」ことが多いです
🌱 知っておくと安心な「3つの工夫」
👉 完璧に転ばせないのは無理
👉 でも「転びにくい環境」は作れます
🟢 ① 服装を整える
・裾を踏まないズボン
・サイズの合った靴
・フードやひもは避ける
👉 衣替え時期は特に注意です
🟡 ② お部屋の動線を見直す
・走る場所に物を置かない
・コードは壁沿いへ
・段差前にマット
👉 「よく転ぶ場所」はだいたい決まっています
🔵 ③ 転んだあとの観察
・⚠️ 泣いた(意識ある)=安心
というわけではない
(頭を強く打った場合は数時間〜数日の経過観察を)
・お腹・関節も同様に数時間〜数日みる
👉 詳細は別記事で解説しています
⭐ 保存用まとめ
子どもが転ぶ3つの理由
・頭が大きく重心が高い
・脳(前頭葉)が発達途中
・視野が狭い
転びにくくする工夫
・服装
・動線
・転倒後の観察
👉 不器用ではない
👉 体のつくりの問題
⚠️ ケガをしたとき
👉 「転ぶ」ことは普通に起きます
👉 誰のせいでもありません
迷ったら
・頭を打った → 転倒後ケア記事
・救急の目安 → 転倒・転落記事
・夜間 → #8000
🐰 最後に
ここまで読んでくれてありがとうございます。
「うちの子、よく転ぶ」
「いつも擦り傷…」
「落ち着きがない気がする」
そう思うと、不安になりますよね
でもそれは
👉 子どもの体の成長過程です
責めなくて大丈夫
焦らなくて大丈夫
👉 ゆっくり育っていきます🐰
「じゃあ、どんな服を着せたらいいの?」
そう感じた方も多いかもしれません。
その疑問、次の記事につながっています。
🔜 次回予告
・保育園で「おしゃれ服NG」な本当の理由
・保育園看護師が見る「実は危ない服」
・それでも転んだ時の対処(深掘り版)
※5月順次公開予定🐰
⚠️ 免責
本記事は一般的な目安です。
気になる症状がある場合は
医療機関・保育園・#8000へご相談ください。
参考
・日本小児科学会 Injury Alert
・消費者庁 子どもの事故防止情報
・厚生労働省 保育所事故防止ガイドライン
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巣穴は少しずつ拡張中です。皆さんが安心して過ごせる場所に育てたいので、よろしければ応援お願いします🐰