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【温泉】大手町温泉「SPA 大手町 FITNESS CLUB」(東京都千代田区)

今日ご紹介する温泉は、東京都の千代田区大手町エリアの都心ど真ん中に湧いている大手町温泉

今から10年ほど前、大手町エリアの大地主である三菱地所が、都市再生プロジェクトの一環として、地下1500メートルから温泉を掘削して話題となった。その温泉が大手町温泉だ。

この大手町温泉は、オフィスビルに入居するフィットネス施設と、星野リゾートが運営する純和風高級旅館「星のや 東京」の2か所にて提供されている。

一度はこの大手町温泉に入ってみたいと興味を持っていたが、「星のや 東京」は、私には、敷居が高すぎる。こちらの1泊の宿泊料金で、私が愛してやまない鄙び系の温泉宿には、おそらく5泊以上は余裕で泊まれるだろう。そして、「星のや 東京」では、ビジター客に温泉を開放していない。

そこで、大手町温泉に浸かることのできるもうひとつの施設である、フィットネスクラブについて調べた。高層オフィスビル「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」に入居する「SPA 大手町 FITNESS CLUB」だ。

こちらは、会員制のフィットネスクラブだが、非会員のビジターを受け入れていることが分かった。プールやトレーニングルームなどを利用せず、温泉入浴のみであれば、平日1,100円、土日祝は1,300円(税込み)で利用可能だ。ただし、入館可能時間が10:00~19:00までに限られているうえ、90分の時間制限がある(2024年時の料金や条件。以下同じ。)。

公式サイトより(2024年時の料金)

そして、「ランナーズステーション」(いわゆる「ランステ」)利用ができることも分かった。120分以内という制限時間はあるが、1,650円(税込み)で、ランニング前の着替えと荷物預けのためのロッカーなどの施設利用と、ランニング後の温泉入浴ができるのだ。

こちらのビルの場所は、皇居にとても近い。1ブロックしか離れておらず、目と鼻の先だ。皇居の外周(1週5キロ)をランニングする、いわゆる「皇居ラン」の拠点にぴったりだ。

パンフレットより

皇居ランは、江戸城と摩天楼の景色が素晴らしく、東京圏のランナーに大人気だ。私も大好きだ。

そこで、皇居ランと大手町温泉をセットで楽しむプランを立てた。

ある冬の平日。都心での仕事が早く終わることが分かり、この「皇居ラン+大手町温泉」プランを実行することにした。繰り返しになるが、ビジター利用は、制限時間が120分であり、かつ、19:00までに退館しなければならない。時間を有効に使うためには、退館時間の120分前の17:00までにはチェックインしたいところだ。

なんとか夕方には職場から抜け出すことができ、いそいそと現地へ向かった。この施設が入居するのは、こちらのビル。「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」というビルだ。地下鉄大手町駅と地下で直結していて、アクセスは抜群だ。

圧倒的な存在感のある、真新しい高層ビジネスビル。経団連会館(大手町カンファレンスセンター)もすぐそばだ。こんな都心で、本当に温泉に入れるのか?

お目当ての施設は、B1フロアにあるという。エスカレーターに乗って下ると・・・。

すぐそこに、あった!

フロントにて、ランステ利用をしたい旨を告げる。すると係の方が、丁寧に利用方法を教えてくれた。利用料を券売機で支払い、名前や連絡先などの情報を記入すると、更衣室のロッカーのカギを渡してくれた。

長い廊下を進み、突き当たりの女性ロッカーゾーンへ。

以下は、こちらの施設の図面だ。女性スパゾーンに入り、更衣室でランニングウエアに着替える。とてもきれいで、お客さんもそれなりにいたが、十分な広さがあった。

公式サイトより

仕事の荷物や脱いだ服をロッカーに入れて施錠し、フロントまで戻り、ロッカーの鍵を預ける。すると、代わりにゴムバンドを渡してくれる。これをつけてランニングし、走り終わって戻ったら、ゴムバンドとロッカーキーを交換してくれるということだ。

さあ、出かけよう。

施設からまっすぐ西側に歩くと、皇居の北東角に出る。皇居ランのルートを時計の文字盤に例えると、1時の方向だ。

さあ、ここからスタートだ。

夕暮れのお堀の景色を見ながら走るのは、なんとも爽快だ。

気持ちよく1周5キロを走り、施設に戻ってきた。いよいよ。お待ちかねの大手町温泉だ! 写真撮影は禁止なので、公式サイトより浴場の様子をどうぞ。

公式サイトより
(ただし、こちらは男湯の写真で、女湯はレイアウトが少し異なっている)

洗い場は10か所。シャンプー、リンス、ボディーソープが揃っている。タオルは、私は持参したが、有料でレンタルすることもできる。

温泉の湯船は2つ。いずれも、6人程度が身体を伸ばして入れるサイズだ。温度が異なり、ひとつは38度、もうひとつは41度に設定されていた。

体を洗い、湯船に入ってみた。お湯の色は薄い琥珀色。薄い麦茶のような色だ。湯船は浅めで、足の指先まで見えるほどの透明度だ。お湯を少しだけ舐めてみると、けっこう塩辛かった。

ぬるい温度のお湯があるので、ゆっくりと交互浴を楽しむことができそうだ。ビジター利用の私は、時間制限があるため、あまりゆっくりできなかったが、時間制限のない会員の方々の中は、結構な長湯を楽しんでいらっしゃる方もいるようだった。

お湯から上がると、いかにも強塩温泉らしいベタ付きと、高い保温効果を感じた。

また、4~5人サイズのミストサウナ部屋も備わっていた。きれいなタイル造りのシートに腰かけて、全身で微細なミストを浴びるのも、なかなか気持ちが良かった。

掲示されていた温泉分析表を見ると、泉質は、含よう素ーナトリウムー塩化物強塩温泉。「含よう素」の部分は、なかなか見かけない珍しい泉質だ。そして、1kgあたりの成分が27gと、療養泉基準の27倍もあり、大変濃厚な温泉だと分かった。ただ、残念ながら源泉かけ流しではなく、加温、循環、塩素消毒ありということだった。

(なお、フロントで申し出れば、温泉分析書のコピーをもらうことができる。温泉マニアにとっては嬉しいサービスだ。)

なお、客層は、場所柄、ビジネスパーソンらしき方々もいたが、女湯での圧倒的多数は、おそらく60~70代くらいのシニアなおねえさま方だった。いかにも有閑マダム然としており、常連さんらしく、お互い顔見知りで、楽しくお喋りをしている。「〇〇デパートの△△というレストランが、美味しいのよ!」などと、話は尽きない。でも決してうるさくはなく、とてもお上品だ。そして私のようなビジターにも、にこにこと会釈をしてくださった。

都心ど真ん中のこの立地で、これほど気軽に、そして快適に、濃厚な温泉を楽しめる施設があるとは、恐れ入った。皇居ランナーのランステ利用はもちろん、ビジネスパーソンが大手町での仕事の合間にひとっ風呂あびてリフレッシュするにも、もってこいの施設だ。都内での仕事に疲れたら、是非また立ち寄らせていただきたいと思う。

いいお湯でした。お世話になりました!

こちらの施設の公式サイトはこちら。

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