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【あなたに会えて幸せ】/第5章第23話「トモキのお尻と愛しの胎動」


トモキとの新婚生活は、ロマンチック!
お風呂にアロマ・キャンドル、素敵だわ~

新婚生活2日目の朝。
トイレに行くトモキを私は追いかけた。

「どうしてついて来るの?」
「前に言ったでしょ?
 毎朝のうん○、私がやってあげる」
「でも、、、」
「恥ずかしいなら、お節介はしないよ」

しばらく考えて、トモキは言った。

「お願いします」

トモキから、医療用ビニール手袋を受け取った。

「いつもは、どうやってたの?」
「左手で手すりに掴まって、
 右手でお尻の穴に、、、」
「その姿勢で30分も!
 今日から両手で掴まりなよ。
 私が左手で掻き出すよ。
 右手は太ももの下に入れて、下支えするね」

トモキが中腰になると、私は素早く両手を出した。
顔は、トモキの脇腹に付けた。
初めて触るトモキのお尻。
ゆっくり中指を入れた。

「あっ」

小さな叫びのトモキ。

「痛い?」
「大丈夫」

中指で探ると、うん○の感触がわかる。
手早く掻き出した。

10回掻き出して、11回目に指を入れたら、
うん○の感触がなくなっていた。

「多分、全部取れた。お疲れさま」
「ありがとう」

私は、水を流し、手袋を外した。

「本当にありがとう。すごく楽だった」
「こちらこそ、ありがとう。
 トモキの役に立てて、私は幸せ」

ウォシュレットで、トモキのお尻を洗ってあげた。


数日後、

将棋好きな私の父(ネット将棋3級)が訪ねてきた。

「トモキくん、将棋できるかい?」
「ええ、少しは、、、」
「良かった🎵 相手してくれないか?」

トモキは、車椅子・父は、丸椅子。
お互いに駒を並べる音が、パチパチと響く。
私は、ふたりにお茶を出した。
邪魔にならないようにと、静かにスマホ。
後で、トモキとお父さんに聞いたら、こんな感じだったらしい。

「お義父さん、先手どうぞ」
「お願いします」
「お願いします」

10手ほど進む。

(お義父さん、穴熊か。それなら)

「え? トモキくん、随分おかしな手だね」
トモキさんは何も言わず、ただ静かに盤面を見つめていた。

(トモキくん、あまり将棋を知らないのかな?)

だが、父の穴熊は、完成する前に、トモキの速攻により崩れ去った。
対するトモキは、いつの間にか美濃囲いが完成してる!

「くぅ、、、俺の負けだ!」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました
 トモキくん、強いじゃないか。
 今の戦法、なんて言うの?」
「藤井システムですよ」
「ええ~!
 これが、あの恐るべし藤井システム!」

父は、ガックリ肩を落とした。

「少し、感想戦しますか?」

ふたりは、初手から振り返った。

「この手ですよ。お義父さん。
 僕の角でお義父さんの玉をロックオンして
 桂馬を跳ねます」
「そうか、桂馬かぁ、、、。
 そこから崩れたものなぁ」 

真剣に将棋盤を見つめるふたり。

「ところでトモキくん。
 君は、ミクの父である私に
 【手加減して、勝ちを譲って花を持たせる】
 とは、考えなかったのか?」
「手加減して、勝ちを譲って花を持たせる?」
「そうだ」
「考えませんでした。
 お義父さんに対して、そんな失礼なことできません」

父は、トモキの目を見つめた。

(ミクは、凄い男を連れて来たんだな。 
 この若さで、この器の大きさ。
 俺の負けだ)

「トモキくん、俺に将棋を教えてくれないか?」
「こんな僕で良ければ」
「ありがとう。
 死ぬまでには、初段になりたいんだ!
「死ぬまでと言わず、3年後には。
 早ければ来年」
「ナニ! そんなに早く!」

トモキは、ネット将棋のアカウントを作り、父に伝えた。
その日から毎晩、父とトモキの対局が続いた。

「ちょっとぉ!
 私をほったらかして、毎晩どこの女と話しているのよ!」
「どこの女って、、、。
 君のお父さんとネット将棋。ほら」

トモキが見せてくれたネット将棋の相手は、父の顔アイコンだった。

「だろ? この勝負が終わったら、
 一緒にお風呂入ろうよ❤️」
「まぁ❤️」


さらに、数日。
つわりは、やはりキツイ。
得意なふわとろオムレツを見るのも嫌になった。

AI に相談したら、意外にもフライドポテトが人気だと言う。
トモキに話したら、

「よし❗ ちょっと買い物行ってくる」
と言って、出て行った。
30分くらいで帰ってきたけど、ジャガイモをドッサリ抱えている❗

「神奈川県はね、結構無農薬野菜が盛んで。
 ちょうど新ジャガが売ってたから、フライドポテト作るよ」
「いや~ん、嬉しい🎵」
「皮つき皮無し、どちらがお好みですか?
 奥さま」
「皮つきの半月みたいなのがいい❗
 旦那さま」
「かしこまりました❗
 ウェッジカットのフライドポテトですね。
 塩の他に青のりはいかがですか?」
「わ~い❗ 青のりも🎵」
「かしこまりました」

トモキは、料理上手。
さすが、5年も独り暮らししているだけのことはある。
初めて彼の部屋に入ったとき、キッチン周りが「予想通り」綺麗に整っていたのを思い出した。

新ジャガを良く洗って、縦に半分。
さらに放射状に切る。
ウェッジカットかぁ。
良くお弁当に入ってた。
動画のロケ先でお弁当交換して食べるのが楽しみだったなぁ。
そして、チャンネル登録者が10000人を達成して、山下公園でキス💋
あの時、《届かない》と言ったトモキ。
今でも、笑ってしまう。
そのトモキと一緒に暮らしているんだ。

その時、いきなりムカムカ!
トモキがフライパンに油入れて、新ジャガを素揚げにしていた!

「油の臭い、ダメぇ~!」

私は、浴室に逃げた。
ドアを締め切り、20分くらい待っていると、

「ゴメンゴメン。フライドポテト、できたよ。
 換気扇回して、部屋の臭いも抜けたから、
 おいでよ」

恐る恐るドアを開けると、確かに臭わない。
部屋に戻ると、私の IH の上にフライドポテト❗
ウェッジカットに青のり❗

「お好みで、ケチャップかマスタードをどうぞ☺️」
「マスタードでいただきます。
 ケチャップは、ダメだわ、、、」

サクッと片付けるトモキ。

新ジャガでウェッジカットのフライドポテト。
涙でしょっぱかった。

その瞬間、お腹の底の方で、小さな泡が弾けるような感覚があった。

ポコッ。

――あ、今、動いた。

初めての「胎動」だった。
「私も食べる~」と、お腹の赤ちゃんがおねだりしているような気がして、涙が溢れた。


第24話に続く


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