【あなたに会えて幸せ】/第1章第3話「凸凹のふたりと最初のオファー」
「お互いのチャンネルを合流させて、新しいチャンネルを作らない?」
私は提案した。
ビデオ・チャットで話し合うことになった。
お互いの動画で顔も声も知っているから、恐くなかった。
誰にも会いたくなかった私だったのに、恐くなかった。
ビデオ・チャットを起動したら、いきなり話す私。
「さっきも言ったけど、お互いのチャンネルを合流させて、新しいチャンネルを作らない?」
「いいね! チャンネル名、何にしようか?」
「動かぬ足のトモキと足無き子ミク、はどう?」
「いいと思うけど、チャンネル登録者が増えそうにないなぁ。第一、長い!」
「じゃ、じゃあ、トモキさんはどんなのが、いい?」
「地面凸凹。ふたりも凸凹」
「・・・」
「ダメ?」
「いいと思うけど、チャンネル登録者が増えそうにないなぁ(笑)」
軽く逆襲。
画面越しに頭を掻くトモキ。
「じゃあ、会ってチャンネル名と動画のテーマを話し合おうよ。神奈川県内に住んでるんだよね?」
「うん。山下公園でいい?」
「じゃあ、来週の土曜日、元町・中華街駅のエレベーター前で」
こうして、私たちの初デートが山下公園に決まった。
久しぶりの山下公園。
いつも独りで行ってたけど、来週の土曜日は、トモキさんとふたりだわ。
第4話に続く
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