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意思決定を注文する社長

社長の実存合理性と小話 第4話 


ある日、野菜カット販売会社の社長さんから相談依頼が来ました。

「ちょっと相談があるんです。」

だいたい、この声のトーンのときは、
アイデア出しの相談です。

「新しいサービスを作ろうと思うんですが、
どの方向でいくのがいいと思いますか?」と社長。

私は聞きました。
「社長、どんなサービスですか?」

「それを決めたいんです。」

なるほど。まだサービスは決まっていない。
私は何か構想があるのだろうか?と思い、さらに質問しました。

「ターゲットは決まっていますか?」
「それも相談したいんです。」

「誰向けに考えていますか?」
「それも聞きたくて。」と社長

ここまで来ると、だいたい分かってきます。
この社長は、相談しているのではない。
意思決定の注文をしている。

つまりこういう状態です。
社長がレストランに来て、
「シェフ、私は今日は何を食べればいいですか?」と聞いてくる。

シェフが「今日は上質の脂がのっている豚がおすすめです」と言うと

「じゃあそれで。」
「あっ!でもカミさんが脂はだめと言ってたので、脂がのっていない肉で…」

「あっ!でも、テレビでそこそこの脂は必要と言ってたので…」
「そこそこ、いい感じでお願い!」

「では、そこそこ美味しい、そこそこいい感じのお料理をすぐにご用意します。」

「どうですかお味は?」

「そこそこ、美味しい❤️」



経営も同じです。
アドバイスは役に立ちます。
専門家の知見も必要です。

しかし、意思決定そのものを外注すると、
軸がわからなくなる。

専門家がSNSのアドバイスはできる。
仕組みも説明できる。

コンサルタントやマーケターも戦略は提案できます。
市場分析もできます。

でも
「何をしたいのか」は、社長しかわからない。
「社長が、この人生で何を実現したいのか」

コンサルタントも
ChatGPTも

決めてくれない。

だからSecondoでは、
戦略の前に必ず聞きます。

「あなたは、
この人生を何に使いたいんですか?」

悩みを抱えている社長に、この質問をすると、多くの社長が考えます。

そしてそこから、本当の意思決定が始まります。


END


「社長の実存合理性」とこばなし
「社長の実存合理性」とこばなしシリーズは、マガジンでまとめて読めます。ランチの後に、お酒のつまみになるとうれしいです。是非、読んで感想を教えてください。

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