社会不安障害(SAD) | 他人の反応を見すぎて疲れ切ってしまった時の話
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
「精神障がいを日常に。」編集部のみんです。
みなさんは、他人と話すことや大勢から注目されることに、強い緊張や恐怖を感じたことはありますか?
今回は「社会不安障害(通称:SAD)」についてのエピソードを記していこうと思います。
前回の記事はこちらになります。よかったらご覧ください。
わたしは中学三年生の頃から「社会不安障害」を患っています。
人の顔色
声色
態度
誰かと話すとき、ずっとこれらを気にしながら生活しています。
これはもはや癖になっている行為です。
わたしは十三年間この障がいと向き合い続け、近ごろようやく「これは自分の特性」だと思えることができました。しかし、当時の苦しみは今でもふとした時に思い出してしまいます。
今回は、わたしの「社会不安障害」の症状が最もピークだったころのエピソードをご紹介します。
同じような症状で苦しんでいる方。そして「社会不安障害」について知りたい方たちに、この記事が届けば幸いです。
とにかく人の顔色を見るのが癖だった
わたしは過去、障がい者雇用枠で何社かお勤めをしたことがあります。
小さい頃からかなり人見知りかつあがり症のわたしにとって、同僚や上司などは、まるで未知の生き物のようでした。
上司や同僚たちと話す際、わたしの頭にあったのはただ一つ。「自分の言葉で、相手は嫌な思いをしていないだろうか」という考えだけでした。
人の様子を見すぎるあまり、身動きが取れなくなっていく
業務に対する質問があっても、相手の様子を見すぎて聞けない。顔色や目つきを気にするにつれ、会話もろくにできなくなっていく。
そんなことを何度も何度も繰り返すにつれ、わたしの中で会話に対する自信がどんどん失っていったのです。
そして次第に業務に対する自信も失っていき、最終的にはそんな自分が嫌になっていくというループに入ってしまいました。
そしてわたしの顔色をうかがう癖は、これからどんどんひどくなっていくようになります。
ある日突然意識するようになった「他人の目」
会社に入社してまず行うのが自己紹介です。
企業によって異なるとは思いますが、大抵同僚たちの前に立ち、自分の名前や簡単な意気込みを伝えますよね。
障がい者雇用枠で採用された三社目のことです。緊張しっぱなしで張りつめている気持ちのまま迎えた初日。
朝礼の中で、とうとう私の自己紹介の番がやってきました。
注目される恐怖と、他人の目線
マイクを手渡され、名乗ろうとしたとき。ふと、
「全員から注目されている」
と意識したその瞬間、すさまじい動悸がわたしをおそったです。
そして、一気にこれらの症状が襲ってきました。
汗がどっと吹き出す
マイクを持つ手がぶるぶると震える
頭が真っ白になり、思考がまとまらない
そんなわたしの様子を見て、上司が「大丈夫?」と声をかけてくれたのです。
わたしは上司に心配をかけないため小さくうなずき、名前と意気込みをなんとか発表することができました。
しかしこの一件以降、わたしは他人の目線にひどく敏感になるように。
誰かから名前を呼ばれるたび「周りの人から注目を浴びるんじゃないか」と不安になったことは何度もあります。
身近な人には、小さな声で呼びかけてくれないか頼んだほどです。
それほど、あの朝礼での出来事はわたしにとって忘れられない出来事でした。
常に張りつめているメンタル
それ以降、わたしは会社だけにとどまらず、出先でも「他人の目」を意識するようになりました。
スーパー、コンビニ、近所…場所問わず、わたしは常に「周囲から見られ、笑われているんじゃないか」という考えに四六時中とらわれるようになります。
わたしはもともと外見にコンプレックスがあったため、さらに他人の視線に敏感になっていったのです。
時間が経つにつれてそれらの症状はどんどん深刻になり、私はもう一人では買い物に行けないようになってしまいました。
体への症状が出てきて、自分の限界を悟る
そして入社してから半年ほど経ったある日の朝。目覚めたわたしは、ある症状におそわれました。
ふわふわとする感覚。頭がぐるぐると回り、起き上がろうとしてもふらっとする症状。そう、めまいです。
わたしはそれまでの人生の中でめまいなんて今まで一度も起きたことがありませんでした。だから当時は、その感覚がめまいだなんて思いもしなかったのです。
立ち上がることもできなかったため、その日は会社に連絡し、休みをいただきました。
一日ゆっくり休めば治る、そう思っていたのです。
しかし、その考えは誤りでした。
一日、二日、そして一週間たってもめまいの症状は治まらなかったのです。
病院で先生に言われた一言
これはおかしいと思い、母に連れられ総合病院へ。
主な症状はめまいだったことから耳鼻科に案内され、問診と診察を受けました。
そして先生から告げられた診断名は「突発性難聴」。ウイルスなどの感染もなかったことから、ストレスや過労によるものだろうと告げられました。
「無理しすぎだよ、あなた」と先生に言われたとき、わたしはそこではじめて「無理をしていたんだ」と気づくことができました。
そして、これを機に体を休めることを決断。
会社を退職し、できる限り気持ちと心をリフレッシュすることにしたのです。
ゆっくり体を休めた結果、一ヶ月程度で突発性難聴を完治することができました。
おわりに
「体の不調はストレスから」とよく言いますよね。
「自分はまだできる」「ほかの人はもっと頑張っている」と自分に言い聞かせ、体をこわしてしまった人も多くいらっしゃるといいます。
みなさん。絶対に、絶対に無理だけはしないでくださいね。
人には人の許容量があります。誰かが頑張っているからと言って、自分の「つらい」という気持ちに蓋をしてしまうと苦しくなってしまうのです。
どうか、自分の気持ちを最優先にしてあげてください。
この記事が、いまもどこかで頑張っているみなさんに届きますように。
私みんが書いた次の記事はこちらです。
