娘と車中泊300泊で分かった。旅の9割は寝る場所。失敗しない選び方6つ
車中泊という選択肢が増えると、旅の自由度が広がる。
それは、通常なら「移動」と「宿」は別々。でも車中泊になると、移動と宿が一体になる。自由度が一気に跳ね上がるんです。
飛行機や新幹線、電車、バスなどに乗る煩わしさとはおさらば。宿泊の予約もいらない。
車中泊という旅を選択しただけで、まさにドアツードアの旅になる。
だからこそ、運命的に僕と娘のキャンピングカー旅が始まったとき、ワクワクが止まりませんでした。
ただ僕らの場合は、旅というより、途中から「帰る家がない暮らし」になっていきました。
結果的に1年半、車を家にして生活したのです。その経緯は前回まとめました。
道の駅を中心に300泊、車中泊をいろんな場所でしてきたからこそ分かったことがあります。
あらためていうのもおかしいくらい至極当然なことですが、しっかり「睡眠」を取れなければ生活は壊れます。
だから「旅の9割は寝る場所」と言えるくらい、寝る場所が一日の土台になっていきました。
そこで今回は、失敗しない寝る場所の選び方を、僕の実体験と一緒にまとめてみます。
この連載は、旅のコツでもありますが、移動できる家を成立させるための知恵でもあります。同じように車で生活する人、そして、もしもの避難生活を想像している人にも参考になれば嬉しいです。
寝る場所は「安心」が9割
寝る場所選びって、つい景色や立地で決めたくなります。
でも車中泊では、そういう魅力より先に、「安心して眠れる条件」を満たしているかが最優先でした。
僕が言う「安心」は、安全・騒音・トイレ・傾き・電波・気温の6つの条件が揃った状態のことです。
この6つが揃って、はじめて「安心」になります。
安心がないと眠りが浅くなります。
眠れない夜が続けば、旅は続きません。
また一緒にいる娘にも、ストレスが溜まらないようにしなければなりません。
だから僕は途中から、寝る場所を安心できる条件で選ぶようになりました。
そこで、僕が「ここなら安心して眠れる」と判断する6つの条件を優先順位で並べて紹介します。
車中泊で安心して眠れる場所の選び方6選
道の駅を中心に300泊、車中泊をやってきた僕の寝る場所の選び方を6つ、優先順位で並べました。
① 安全
まずは安全です。僕の場合、娘もいますから最重要なポイントです。
以下の項目に該当する場所は避けます。
人や車がまったくいない場所
暴走族などが集まっている場所
すべての照明が消えている場所
海や川が近すぎる場所(増水・強風・高波が怖い)
② 騒音
一見静かそうに見える場所でも、夜中に突然変わることがあるので注意。
以下の項目に該当する場所は避けます。
トラックが多い場所(アイドリングの騒音)
若い人や車が集まっている場所
幹線道路が近い場所
①安全と②騒音については、完璧にOKという場所がそもそも少ないです。
だから、「今日はここじゃない」と思ったら移動する。これが一番の安全策でした。
③ トイレ
トイレは快適さ以外にも、夜間の安全面も重視します。
特に子連れの場合は、トイレの動線も大事です。
ちなみに僕の場合は、トイレは安全と同じくらい最優先でした。
娘が、虫が大の苦手で、虫がいるトイレは即アウトだったのです。だから娘の意見を毎回確認していました。
以下の項目に該当する場所は避けます。
トイレが汚すぎる場所
トイレの中に虫や鳥が入り込んでいる場所
トイレの照明が切れている場所
トイレの導線が暗すぎる場所
トイレが遠すぎる場所
④ 地面の傾き
車の停車位置によっては、地面が傾いている場所があります。
車が傾いてると、体が無意識に緊張して、眠りが浅くなることがあります。
そのため、できるだけ水平のところに駐車するようにします。
⑤ 電波・通信
電波がまったく入らない場所は選択肢から外しますが、電波が弱すぎる場所も避けます。
なにかあったときの安全面ではもちろん、仕事にも支障がでるでしょう。
また、旅や車中泊中でネットを使う人にとっては、通信速度が遅いとストレスがたまる原因になります。
⑥ 気温・風
車中泊の快適さは、気温や風にもろに影響を受けます。
また、同じ場所でも季節と風向きで体感が別物になります。
夏は「熱」、冬は「冷え」との闘いです。
夏
影になる場所を選ぶ(早朝から車内が一気に熱くなる)
標高が高い場所を選ぶ(体感がかなり変わる)
風が通る場所を選ぶ
冬
日当たりのいい場所を選ぶ
標高が高すぎない場所を選ぶ
風が当たらない場所を選ぶ

寝る場所の選択肢:王道4つ+緊急時の2つ
寝る場所は大きく王道の4つと、緊急時の2つの選択肢に分けられます。
① 道の駅:無料。でもデメリットも多い
道の駅は、令和7年12月19日現在で1,231あります。
できるだけお金をかけずに旅を楽しみたい場合、無料で車中泊できる道の駅はとても魅力ですよね。
実際に僕が車中泊した多くは道の駅でした。
その数、100カ所以上。
ただ、道の駅は本来、休憩の場所です。
長時間滞在や迷惑にならない配慮が前提になります。
※車中泊に関するルール表示がある場合は、それに従います。
これらを認識したうえで、道の駅で車中泊する場合、無料こそのデメリットは以下のようなものがあります。
騒音(トラックや車のアイドリング音、頻繁な車の出入り)
混雑(満車で停められない、駐車場がいっぱいで落ち着かない)
マナー問題(人の声や周囲の影響を受ける)
無料なので我慢することは多々あります。
それを承知の上で利用することになります。
なお、あとから説明しますが、道の駅内に有料のRVパークが増えてきています。
② 高速道路SA、PA:道の駅より設備がいい
高速道路のサービスエリア、パーキングエリアです。
休憩施設なので、施設ごとに方針や表示が異なります。
現地の案内に従うのが前提です。
SA、PAの利用は無料ですが、高速道路を使わないと利用できないということもあり、設備は十分にお金をかけている感じがします。
綺麗なトイレに駐車場も水平、ゴミ箱は完備というところ多く、さらにシャワーやコインランドリーまである場所も存在します。
ただ、多数のトラックが停車している場所は、アイドリングの騒音や排気ガスの臭いがひどいところもありました。
なお、最近では、高速道路を降りることなく利用できるハイウェイホテルが増えてきています。
③ RVパーク:安心をお金で買える場所
車中泊ブームも相まって、RVパークも全国に増えてきています。
そのRVパークとは、日本RV協会が認定する安心して車中泊ができる場所です。
電源やトイレなどの設備があるのが特徴。ただし、基本的にBBQや焚き火はできません。
RVパークは、道の駅や温泉施設、商業施設、ホテルなどの駐車場の一角にあります。
温泉やシャワーなどが利用できるRVパークを選ぶと、より快適な車中泊ができます。
事前に予約して利用します。
RVパークは公式サイトで探せます。
④ オートキャンプ場:同時にキャンプも楽しむ
車両の乗り入れ可能なキャンプ場であれば、車中泊できます。
区画サイトではBBQなど火を扱えますので、キャンプを楽しみながらの車中泊ができます。
また、電源ありの区画サイトもありますし、ほとんどのキャンプ場にはトイレやシャワー、炊事場の設備はありますので生活に困りません。
オートキャンプ場も、事前に予約して利用します。
全国のキャンプ場検索や予約は「なっぷ」が便利です。
⑤ コインパーキング(有料駐車場):状況次第
コインパーキングで車中泊する人はあまりいないと思いますし、聞いたことがない人もいると思います。
規約や周囲への迷惑の問題もあるので、僕は「やむを得ない場合の最終手段」にしています。
実際、気持ちが落ち着かず、睡眠の質も下がっていたと思います。
利用するなら、現地の注意書きや規約を確認し、迷惑にならない範囲に徹するしかありません。
また、当然ながらコインパーキング内にはトイレはありません。
だからどうしても困ったときの選択として挙げました。
⑥ その他:さらにやむを得ない場合の仮眠と例外
コインパーキングの利用もそうですが、もうそれ以上走れない場合に限っての最後の選択肢として、「その他」を書きます。
これは無理して走ったことで、事故をしそうとか、命に関わりそうという場合です。
決して、車中泊先として勧めているわけではありません。どうしてもやむを得ない場合の「仮眠」という感じで利用しました。
24時間スーパー(買い物をしたあと)
温泉施設(温泉に入ったあと)
最後にこれは余談の例外ですが、知人に旅の途中でお世話になりました。その人が関係している駐車場や電源をお借りして、しばらく車中泊をしたこともありました。本当に助かったエピソードです。
おわりに
いつも定住している家を離れ、いざ、頼るものが車1台だけになったとき。
寝る場所の重要性が本当によく分かると思います。
ただ、2、3日くらいの車中泊なら、ここまで神経質にならずに、多少の不便さがあっても、気力や体力でなんとかなると思います。
本来、車中泊とはレジャーを楽しむものですし。
でも長期間になると、車中泊はレジャーじゃなくなっていきました。
健康や命を守るための生活になっていったのです。
だからこそ僕は、寝る場所にこだわるようになりました。
少しでもあなたの車中泊のヒントになれば嬉しいです。
続きはこちら。
👉 子ども連れ車中泊のトイレ問題。困らない対策とポータブルトイレ|娘と1年半のキャンピングカー旅
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初めて僕の記事を読んでくださった方へ──
よければ、最初に書いた自己紹介の記事も読んでみてください。
せきたつや
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