【登録セキスペ】平成30年度秋期午後2問2の解説(情報処理安全確保支援士試験)
このNoteでは「セキスペ平成30年度秋期午後2問2」の解説をします。
模範解答に至る道は勿論。粘り方・別解・部分点の範囲・今後の試験に備えた補強など、専門学校で授業しきれなかった部分も全て詰め込んでます。
キビシかったですね。問1がプログラム系じゃなかったので、問2に腹を括れないのも幸か不幸か。
本試験では、撤退して問1に切り替えるべきか迷う微妙な自信具合。自信が持てなくもないけど、退却するほどでもないみたいな。

前半は不安になるかも、後半は得点できます。
ログ分析の問2か、ネットワークの問1かで迷います。

問1の解説も作りましたので、良かったら参考にどうぞ。>【SC】平成30年度秋期午後2問1の解説Note
私はSCPMIIを97点で独学合格し、IT専門学校で授業しています。このNoteには、授業で教えていること以上の情報を詰め込みました。

一所懸命に作ったので、信頼して下さったら嬉しいです。
それでは始めましょう!
※午後2は午後1の解法スキルを前提としています。必ず午後1の演習を充分やってから、体力作りに午後2に取り組んでください。
※新SCは午後1本化された令和5年秋以降を指します。
>【SC:92, 86, 97点の学習ノート】ガチ勢の登録セキスペ合格勉強法
問1か問2か
私はPG系は選ばないので、いつもなら消去法で1問に絞れます。しかし今回はどちらもプログラムがないので選ぶ必要あり。選ぶ幅は嬉しいけど、腹が括れません。>【SC】時間配分と問題選びのNote
問2で目立つのは選択肢。3問のうち2問は仕様に見えます。知らないと不正解系。3問目は問題文の言葉っぽいので良いですが。

少し選択肢(空欄)周りの問題文を見ても良いですね。午後2は時間がたっぷりあるので。
設問1(1)(2)の選択肢を見て半分以上知らないとか、空欄a,b,c,d,eの周辺を見て想像できなそう/周囲にヒントなさそうなら、選ばないかも。失点確実なので。
問2を選んだ後でも、設問1(1)(2)を解いてみてから撤退もあり。時間を浪費してるでしょうが、引き返すなら序盤。食い込んだなら腹を括りましょう。
図6, 8, 9のログも行数多くて面倒そうですね。図7も長い。図表とは名ばかりの文字数。

更に表2の穴埋めの多さ。まとめて解答できるけど、1つ崩れれば総崩れになりそうです。
あと解き始めの【空欄a】が4頁目なので、解き始めるまでが遅いのもネック。>【SC】時間配分と問題選びのNote
以上より、腹は括れません。問1も視野に入れます。
問1。
解き始め下線①が2頁目頭なのはポイント高いです。もし撤退しても時間浪費が少ないので。とはいえ問2もイバラの道ですが…。

表はなく、図だけなので見やすい。ただネットワーク図は複雑ですね。認証サーバが多い。図2, 3にア~シ、A~Iと選択肢もあり。図4のシーケンスは空欄多く芋づる失点はあり得ます(実際は理解しなくても解けるコツがあるので、大丈夫でしたが)。
午後2はマッシブ(重い)なので、設問内容まで見て、点が獲れそうかも少し見ます。作文の文字数とか、「本文中の字句を用いて」があるか/ないか、用語など。
明確な失点リスクとして、用語が2つ。

設問1の用語。下線①や設問文を見て「GDPR」と分かります。うろ覚えでも1問失点。問2の用語問題よりはマシかな。
設問4(1)の選択肢。「ティア」なんて覚えてないので、ヒントか勘か。しかも3問。
複数回答(完全解答)もネック。

設問2(2)「三つ挙げ」、設問3(2)「全て挙げ」、設問4(2)「二つ上げ」、設問5(1)「2組み~上げ」「3組み上げ」。
「全て挙げ」は個数不明ですが、個数が明記されているのは問題文にヒントあるケースが多いです。リスクありますが、出題が多すぎるのでヒントあるのが多いでしょう。また、知識系ではなさそうなのも問1設問1(1)(2)よりはポイント高い。
私は解き始めの早さ(=撤退リスクが少ない)を優先して、問1から解いて様子を見ると思います。問1は2頁目頭、問2は4頁目。
問題選びは5分以内、選び直しは15~20分後まで、などなど具体的な手順は関連Noteにまとめました。>【SC】時間配分と問題選びのNote
読み
問題文を読みながら、気になるポイントを確認していきます。
図1。
内部監査室があるのは珍しい。ちゃんと社長直轄の独立にしててOK。>【Iパス/FE/AP】監査のNote
非常時対応チームについて。
組織/システムなどの名称は四角囲み。怪しい点は▶印。>長文問題を読む6つのテクニックのNote(3-3)
図1の組織体制に「非常時対応チーム」の記載ないので注意
「各部の代表者」を集める旨。
時間都合が合うか、開催の迅速化必要では?
怪しいので▶印で一応マーキング。
>【SC】令和4年度秋期午後2問2の解説Note「明文化されていない」
「範囲」「活動内容」の2点挙げも怪しい。”2つ挙げよ”と問われるかも。
▶印で必ずマーキング。「活動実績は極めて少ない」
いざ活動になっても手が進まなそう。わざわざ「極めて」と強調してる。
▶印で必ずマーキング。
上記2番目。「各部の代表者」で"迅速な対応ができなさそう"と疑った根拠は過去問実績。>【SC】令和4年度秋期午後2問2の解説Note

図2のネットワーク図について。
外部メールサーバはOK。内部はどこだろう、サーバLANかな。注記にも書いてない。
外部DNSサーバはOK。内部DNSサーバはどこだろう、サーバLANかな。注記にも書いてない。外部DNSサーバは権威サーバ機能はないかも、Webサーバなど外部に公開しているサーバはなさそうなので。
プロキシサーバはOK。
認証サーバもOK。注記2より業務PC-LAN, 開発LAN内のPCで使うんだろう。サーバへの認証は範囲外だろうなぁ。サーバに個別に設定する気がする。
15頁「各部の部門サーバは、各部が管理している」。
各部署の管理に依存していて差が出るだろう。社全体で基準/管理が必要だと思う。一応「各部でシステム管理者を任命」してはいるけど、人任せ/部門任せだなぁ、と。
セキュリティは全社的に取り組むべきです。個人や各部署での判断はNG。例え、各部署で運用管理しても、中央に申請させ把握だけでもします。
過去問でも度々話題になってました。
「診断の実施有無や内容はグループ各社の判断に任せている」>【SC】令和5年度春期午後2問1の解説Note
「開発部のメンバそれぞれが、~ライブラリを収集している」>【SC】令和4年度春期午後2問1の解説Note
「会社で統一された承認ルールはなく、各部の判断でSaaSの利用契約を締結している」>【SC】令和3年度春期午後2問2の解説Note
「各部門は、業務に必要なソフトウェア~を調達し、標準PCにインストールして利用することができる」>【SC】令和元年度秋期午後2問2の解説Note
15頁。
DMZの各サーバにグローバルIP。
社内機器はプライベートIP(固定)。
社内→インターネットは禁止。
業務PC-LAN→プロキシ→外部は許可。
開発LAN→DMZは禁止。
プロキシ経由もダメだね。良いぞぉ
開発環境/OSSなどのダウンロードとかないかなぁ。業務PC-LANで一旦DLしてから転送だろうか。
➡サーバLAN→外部は禁止だろうけど、
サーバLAN→プロキシはできるんかなぁ。
アップデートなどが必要だけど。プロキシが60日分のログ。
古くなったら?改ざんされたら?バックアップしてる?
具体的で怪しいので▶印。
15頁「非常時対応チームではなく~開発部が~対応することに決定」より、やっぱり非常時対策チームではダメだなぁと。
特に「非常時対応チームの権限及び調査手順が明確に定められておらず、調整が必要」。問題点であり今後の改善が話にでてきそう。▶印。
「非常時対応チームのメンバの多くは、~対応する時間の確保が難しい」。明らかに対応が遅れそう。▶印。
とりあえず図3は、スキップかなぁ。
疲れてたらスキップして、図表前後で話が繋がればOK。早く空欄a=設問1(1)に到達したいです。>長文問題を読む6つのテクニックのNote(6)
集中力や脳容量に余裕があるなら読んでもOK、でもどうせ解く時に読み直しますよ。
図3スキップしても「対応を終了」したので話は繋がります。どんな経緯と措置だったかは、後で情報収集に戻るでしょう。
17頁。改善の話。やっと空欄a=設問1(1)。図4に特段注目する点はないかな。「NISTの文書のSP800-61 Rev.2」とか全然知らんけど。なんか問題文にヒントあるでしょ。
設問1(1)
正答は
a:エ(侵入検知)
b:イ(教育と意識向上)
※順不同
【空欄a, b】のある図4-2は「インシデント対応チーム」の話。
【空欄a, b】周りは、脆弱性/脅威の配信, 社内外での情報共有など、情報絡みに見えます。解答を1つぐらいは当てれそう。
分からない時は、消去法でも検討すると良いですね。
ウ(情報セキュリティポリシの管理)は、マネジメント層っぽい。
オ(内部統制基準の作成)もマネジメント層っぽい。
対応チームより上っぽい。
カ(ネットワーク機器の保守)は、もっと現場寄りの社員がやりそう。15頁頭に「全てのネットワーク機器~は、システム部が管理」とあり。
対応チームより下っぽい。
ア(ISO/IEC 15408のPPの作成)はちょっと判断難しめですが。
ISO 15408は機器のセキュリティ設計を評価する規格。
PPとは「Protection Profile」の略で、セキュリティの要求仕様書。製品に必要とされる典型的なセキュリティ要件などが記載されあてます。(IPA公式WebのQ1-8)
対応チームというよりは、発注やマネジメント寄りな気がする。
以上より、イとエは残ります。アは分からないから残すけど、ちょっと優先度低め。
イとエ(とア)から精査します。
イ(教育と意識向上)は、部署横断的/インシデントに備えてて対応チームっぽい。
エ(侵入検知)は、対応部署がありそうですが、アと比べるとエを採用したくなります。
ア(ISO/IEC 15408のPPの作成)は、調達/発注する際に作成するので、インシデント対応チームかと言われるとちょっとないかなと。
イは当てられますね。
NIST SP 800-61 Rev.2は、今はRev.3が公開されてます(2025年09月)
>pdfファイル(IPA公式Web)
>文書一覧(IPA公式Web)
昨今のSCは、仕様やガイドラインを題材にする問題が1問は出てるイメージがあります。見かけたら、ファイルを入手する/気が向いたら見てみる(部分的でも可)癖をつけたいです。
設問1(2)
正答は
c:ケ(マネジメント層)
d:ウ(インシデント)
e:コ(優先順位付け)
作問者が期待する解き方から。
資料に記載がありました。
>NIST SP 800-61r3のpdf(IPA公式Webの資料8頁2-3)
経営層のコミットメントの表明
事象, サイバーセキュリティインシデント, 調査, 及び関連用語の定義
インシデントの優先順位付け, 深刻度の推定, 復旧プロセスの開始~ガイドライン
など箇条書き7つあり。図5と若干言葉は違いますが。
勘でも割りと獲れるかも。本試験で賭けるかはさておき。
【空欄c】後「責任」。図5は「ポリシ」の話なので。ケ(マネジメント層)は思い当たります。「情報セキュリティポリシー」でも策定/責任は「トップマネジメント(経営陣)」でしたよね。
>【Iパス】情報セキュリティポリシーのNote
>【Iパス】法律⓱:情報セキュリティポリシNote
2つめの「【空欄d】についての~深刻度評価」。図5は「インシデント対応」の話。ウ(インシデント)の深刻度評価の方法/判断をポリシに記載するのは理解できます。
【空欄e】は、深刻度評価と双璧を成すような言葉が入りそう。評価の大きいものから対応するはずなので、コ(優先順位付け)。
「情報セキュリティポリシ」「リスクアセスメント」「リスク対応」を連想すると、全問正解が狙えました。
>【Iパス】情報セキュリティポリシーのNote
>【Iパス】法律⓱:情報セキュリティポリシNote
>【Iパス】リスクアセスメントのNote
>【Iパス】リスク対応のNote
設問2(1)fgh
模範解答は
f:「ログを取得する機器」
g:「取得するログの種類」
h:「保存期間」
【空欄f, g, h】の前「図3中の(6)d~ログに関わる課題を解決できるよう」なので、スキップした図3を見に行きます。
ひとまず直行で図3(6)d。情報が足りなければ図3全部を読みますが。
図3(6)d。
「開発部が管理する機器のうちログを取得していたものは少数だった」
「取得していたログの種類や保存期間にはばらつきがあった」
【空欄f, g】も2つなので対応してますね。
作文。設問文の12文字制限に調整して模範解答は理解できます。
f:「ログを取得する機器」9文字
g:「取得するログの種類」9文字
gに「保存期間」も含めるかもですが、hに入れねばと気づいて後で調整。
空欄h要件2「取得したログについて」と問題文「取得していたログの種類や保存期間」の文脈からも「種類」か「保存期間」が入るのは分かる。gで「種類」を使ったので、h「保存期間」を入れるしか。
h:「保存期間」で、全ての拾い出しと配置ができました。
設問2(2)
模範解答は
i:「タイムゾーン」
j:「統一」
図3(6)dに「時刻」絡みがないんですよね。図3全体見てもなし。問題文を総ざらいしてもなし。割と無理なので、想像や常識で解答するしか。>長文問題を解く6つのテクニックのNote(6-2)
要件3に「時計」の「同期」があるのが薄っすらとヒントですが。日本国内なら日本標準時(JST)を使うのは自明なので、発送でこません。
一応「海外」表記あり。ものすごく薄いヒントなのかなぁ。とはいえ模範解答を見て気付くかどうかのレベル。
図2前「海外に工場をもつ」、図2に「A社工場(海外)」も一応ある。17頁末「インシデント対応ポリシの適用範囲は全社とした」より、海外工場もってことなんでしょうか。気づくかこんなもん。A社本社の機器だけの話だと思うわ。
日本時間(JST)、海外工場の現地時間、世界協定時(UTC)など表記が色々。統一した方が再計算しないで済みますね。
模範解答は"一応"理解はできました。時刻情報の【タイムゾーン】を【統一】する。
もう少しヒント欲しかった。報告やログの突合で時差があって混乱したエピソードなど。
なお「タイムゾーン」は解答になった実績はあります。時差を計算させた出題もありました。
>【SC】令和3年度春期午後2問1設問1(4)aの解説Note
>【SC】平成24年秋午後1問3設問1bの解説Note
図6「+0900」のように時差表記をログに記載するのもあるんですね。学びになりました。
別解で粘ってみる | タイムスタンプ
私の解答は【i=タイムスタンプ】を【h=付与】。苦しいですが、全く分からなかったので。
理由は、ログが要件2で「バックアップ」されるとはいえ、大元の機器で改ざんされたら嫌かなと。
ログをハッシュ値にすれば改ざんを検知できますし、ハッシュ値を作る時に時刻符号も含めれば、作成時点以降に改ざんされてない確認もできます。タイムスタンプはIパス/FEの時から出てましたから活かしました。>【Iパス】署名とタイムスタンプのNote
設問2(3)
模範解答は「ネットワークトラフィック量と比較して異常を検知する」
過去問演習していれば発想はスムーズです。これぐらいは正解できるようになってください。
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SC午後解説(午後, 午後1&2)情報処理安全確保支援士
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