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世界がゆっくり現像されていく、朝四時の美術館

まだ暗いうちに、美ヶ原へ向かいます。
早起きというより、夜の続きのような時間。

期間限定の早朝開館の4時に間にあうように、美ヶ原高原美術館に到着です。


AM 4:15頃 深い緑とも見える空


車を降りて最初に体が受け取ったのは、空気の粒子。
息を吸うと、肺の奥が細くなる。

自分の中のいろんな細胞が、慣れない空気に刺激を受けているのがわかります。


AM 4:30頃 雲海が青くなってきた


月が薄らいでいく


彫刻が、輪郭だけになって立っています。
近づくにつれて、形が戻り、影が戻り、ようやく「作品」になる。
歩くたびに、世界がゆっくり現像されていくようでした。

夜明けを待つ


写真を撮りたいのだけれど、ファインダーをのぞく気になれない。
まあ、急がなくてもいいか、自分の目で見てからにしよう。


5時。

靄(もや)の向こうが、うすく色を持ちはじめます。
オレンジと呼ぶには弱く、白と呼ぶには温かい。
なんて呼んだらいいかわからない色に、視界がじわじわと浸されていきました。



日の出は、思っていたよりも静かでした。
決定的な瞬間があるわけではなく、気づいたら、さっきまで灰色だった草が、金色になっている。


光の粒


今日の幕があがる


朝の光の強さに、自分の感覚(言語)がうまく追いつかない。

地球が迎えるはじめての夜明けは
どんな色だったのだろう


光を待っていたかと思えば、いつの間にか追いつかれたり。
そうしているうちに、それでも朝はちゃんと来るのでした。


朝露


おはよう、朝だよ


目覚め


今日も


君にも


あなたにも


どんなに深いところにも
必ず陽は届く


道が見えなくても


かきわけて


かきわけて


わずかな空をつかみにいく



美術館を出るころは、まだ8時前。

一日が、まるごと手つかずで残っています。



⊹⋯⋯⋯⋯⋯⊹


この後、美ヶ原高原・王ヶ頭へ向かいます。
続きはMezzonaryに書きました。写真をたくさん載せています。こちらも読んでもらえたら嬉しいです。


まゆりたの方にも、同じ朝のことを書きました。ひとりごとのような記録です。



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mayu 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。いただいたサポートは、これからの言葉に還していけたらと思います。今日が、穏やかでやわらかな時間でありますように。