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海外ホテルで働いてわかった。「ちゃんと伝える客」は迷惑じゃない

オーストラリアのホテルで働いていた頃、欧米のお客さんから本当によくリクエストを受けました。

「静かな部屋にできますか?」

「朝食を1人分だけ追加できますか?」

「チェックアウトを少し遅らせることはできますか?」

当時の私は少し驚いていました。

日本人のお客さんと比べると、欧米のお客さんは本当によく希望を伝えるからです。

「やっぱり自己主張が強いんだな」

そんな印象を持っていました。

でも、実際にホテルで働いてみて考え方が変わりました。

リクエストしてくれるお客さんは、迷惑ではありません。

むしろ、言ってもらった方が助かるのです。


海外では「察して」が通じない

前回の記事では、海外ホテルの朝食付きプランで損しない予約術について書きました。

一人旅なのに朝食付きプランを選ぶと、システム上は2名分の朝食代が含まれてしまうことがある。

だから朝食なしで予約して、現地で1人分だけ追加した方が安くなる場合がある、という話です。

でも、あの記事で本当に伝えたかったのは節約術ではありません。

海外では、自分の希望をきちんと伝える力が大切だということです。

日本にいた頃の私は、

「相手に迷惑をかけたくない」

「面倒な人だと思われたくない」

「わざわざ言うほどのことでもない」

と考えて、多少の不満は飲み込むタイプでした。

でも海外では、その感覚がそのまま通用するとは限りません。

異なる文化や価値観を持つ人たちが集まる環境では、

「察してくれるだろう」

「普通はわかるだろう」

という前提が存在しないからです。


ホテル側も言ってもらわないとわからない

海外のホテルで働いていて感じたのは、ホテル側もお客さんの希望を予測することはできないということです。

私たちはエスパーではありません。

静かな部屋を希望しているのか。

朝食について困っているのか。

料金のどこがわかりにくいのか。

言葉にしてもらわない限りわかりません。

特に食事は、アレルギーや宗教上の理由、ビーガン対応など、こちらが勝手に判断できない事情もあります。

だから疑問や希望があるなら、遠慮せずに伝えてほしい。

それがホテル側の本音です。

何も言わずに我慢して、あとで不満だけが残る。

それはお客さんにとっても、ホテル側にとっても幸せな結果ではありません。


上手な人は「相談」している

欧米のお客さんを見ていて印象的だったのは、感情的に文句を言うのではなく、理由を説明して相談する人が多いことでした。

例えば、

「この料金には何が含まれていますか?」

「朝食を追加できますか?」

「静かな部屋はありますか?」

そんなふうに自然に聞いてきます。

理由を説明し、自分の希望を伝え、無理なら別の方法を探す。

感情でぶつかるのではなく、会話で解決しようとするのです。

私はこれを見て、「交渉が上手いな」と感じました。

これは欧米圏の学校教育で力を入れている、ディベート (話し合い・交渉)の力ですね。

私たち”空気を読むのが美徳”とされる日本人の苦手分野だと思います。


私が実際にやっていること

例えば前回の記事の朝食の話。

私は一人旅ですが、ホテルによっては朝食付きプランだと2名分の料金が含まれることがあります。

そんな時はホテルにこう相談します。

「私は一人で宿泊します」

「朝食は利用したいです」

「ただ、朝食付きプランだと2名分の料金になるようです」

「1人分だけ現地で追加できますか?」

これだけです。

怒る必要もありません。

強い言葉もいりません。

ただ状況を説明して相談するだけ。

もちろん断られることもあります。

その時は、

「わかりました。ありがとうございます」

で終わりです。

交渉とは、自分の希望を必ず通すことではありません。

選択肢を確認し、納得して決めることです。


リクエストと横柄さは違う

ここで大切なのは、リクエストすることと横柄になることは別だということです。

ホテルとお客さんは対等な関係です。

サービスを提供する側と、その対価を支払う側。

だからといって「お客様は神様」ではありません。

丁寧に聞く。

理由を説明する。

相手の返事を受け止める。

無理なら引く。

対応してもらったら感謝する。

この流れが自然にできる人は、とてもスマートです。


感謝も忘れない

海外にはチップ文化があります。

もちろん国によって考え方は違いますが、本来チップは感謝を表す手段のひとつです。

荷物を運んでもらった。

部屋を調整してもらった。

特別な対応をしてもらった。

そんな時に「ありがとう」を形で伝える。

これは海外でよく見られる文化です。

交渉する。

でも横柄にならない。

希望を伝える。

でも相手への敬意を忘れない。

対応してもらったら感謝する。

このバランスがとても大切だと思います。


海外で必要なのは、完璧な英語ではない

海外で必要なのは、流暢な英語でも強い態度でもありません。

必要なのは少しの勇気です。

「これはできますか?」

「他に方法はありますか?」

「私はこうしたいです」

そう言ってみる勇気。

海外では、「察してほしい」より「ちゃんと伝える」。

これは私が旅と海外生活、そしてホテルで働いた経験から学んだことです。

疑問があるなら聞いてみる。

希望があるなら伝えてみる。

対応してもらったら感謝する。

たったそれだけで、旅の自由度は大きく変わります。

遠慮しすぎず、でも敬意を忘れずに。

それができるようになると、海外旅行はもっと自由になります。

そして少しだけ、自分自身も自由になります。


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ショーン・タイラー | 40カ国節約海外移住 あなたの応援が私の活動の力になります。 いただいたチップを活動費として記事を増やしていきます。 応援よろしくお願いします!