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絵を見る目は「指摘の繰り返し」で育つ──ハリウッド映画の現場から学んだこと

「絵を見る目ってどう養えばいいの?」
「独学に限界を感じている…」

そんな悩みを抱えたことはありませんか?

こんにちは、shizです。
私は現在、ハリウッド映画向けのCG制作(コンポジット)を仕事にしています。最近では『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』『ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング』『グラディエーター2』などに携わってきました。

今回は、現場で実感した「絵を見る目の育て方」についてお話しします。コンポジットに限らず、イラスト、デザインなど「絵作り」をする人全般に通じる内容です。

「見る目」を育てる最も効果的な方法


本やチュートリアル、良い作品をみることも大切ですが、
私が一番の近道だと断言できるのは

「評価される経験を繰り返すこと」

その理由は、私が何百回も経験してきた「デイリー」というプロセスにあります。

デイリー=視点が鍛えられる場


ハリウッドの現場では毎日、スーパーバイザーに作業成果を見せ、フィードバックを受けます。これを「デイリー」といいます。
そして次の日には修正したものを、またレビュー。このサイクルを繰り返すうちに、「よく指摘されるパターン」が見えてきます。

実写合成コンポジットの場合のパターン例:

  • 「CGやマットペイントだけでは「人工的」で、有機的な要素が足りない」

  • 「視線誘導が弱い」

  • 「カットの意図が伝わっていない」

CG制作は技術面に意識がいきがちですが、特にコンポジターの場合だと一番意識しないといけない部分はこのあたりです。
これらは、私自身、学生さんの自主制作など評価した経験から、よくあるパターンです。

初心者さん質問者「合成のなじみは、エッジ処理はどうですか?」
「それよりも、この絵で見せたいのは?(現状わかりにくい)」

という感じです。エッジ処理などは実務をしながら磨いていけるので、このような一番大事な質問を私はします。

フィードバックは「知識のバトン」


私にアドバイスをくれるスーパーバイザーたちも、かつて同じようにデイリーで学んできた人たちです。このフィードバックの連鎖こそが、「絵を見る目」を育てる仕組みなのだと感じています。
私の上司たちの「絵を見る目」が、私に少しずつ乗り移ってきているイメージです😄

詰まった時こそ、みてもらう

仕事で「うぁ〜どうしたら良くなるのか、わからん!」と思ったこと、私は何度もあります。わからなさすぎてお風呂の湯船に頭つっこんでぶくぶくして「どうしたらっ・・・!」とか考えたこともあります(笑)
しかしそういう時ほど「見てもらう」ことを最優先させるべきです。
自分より経験値のある人のアドバイスを求めましょう。
仕事の場合は特に、その方が上司も助かります。部下が煮詰まって黙ってても何も進みませんからね。

初心者こそ、積極的に「評価」を求めよう


これから映像やCGの道を目指す人には、
「外部からの評価」を強くおすすめしたいです。

独学の方は周りに聞ける人が少ないですね。
学校に通っていても、学校では先生やクラスメートの意見が得られますが、現場の目はまた別。プロの視点で見てもらうことで、自分の成長スピードが変わります。
たとえばSNSを活用して、

  • ポートフォリオを定期的に投稿し、評価を求める

  • ハッシュタグやDMで現場経験者に相談する

  • 知人を介してプロに評価をお願いする

といった手段があります。(お願いする際は社会人としてのマナーを忘れずに。)
私自身、学生時代にこの発想がなかったのがもったいなかったと感じています。
もし今の自分が学生だったら、評価をお願いするだけでなく、指摘を反映した修正版を再提出するところまでやります。永遠に修正を見てもらうことは無理ですが、最低限1回は修正したものを見せたいですね。

Xのハッシュタグで添削し合おう!というのを広めています。ぜひ活用してみてください!


最後に


「絵を見る目」は、経験とフィードバックの積み重ねがポイントです。
恥ずかしがらず、怖がらず、自分の作品を誰かに「見てもらう」こと。
これを習慣にすることで、あなたの視点は確実に磨かれていきます。

では!

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Shiz|元・海外VFXコンポジターの一生終わらない学び記録 ご支援いただけると大変励みになります。 いただいたご支援は本代など勉強に役立てて、知識として皆さんにお返ししていきたいと思っています。