ドル円の基本シナリオは円安基調!!しかしアメリカの雇用が悪化した場合のみ円高!?
前回の記事で、今後2ヵ月くらい円高が続き、その後に円安になるというシナリオについて、ヘッジファンドの考えをAIに回答してもらいました。
しかし回答のうちGeminiの次の一文が気になるので、今回はさらに詳しく聞いていきたいと思います。
短期的な円高・調整局面を経て秋口以降に円安基調へ戻るという見通しは、主要ヘッジファンドの基本シナリオと合致しています。ただし、FRBの利下げ加速(米金利急低下)が重なった場合のみ、想定以上の円高トレンドが長期化するリスクをファンド側は注視しています。
Geminiへ質問:イラン問題が落ち着かない限り、FRBの利下げ加速は無理では?
イラン情勢に端を発する原油高が収束しない限り、FRBによる「加速的な利下げ」のハードルはきわめて高いというのが市場の支配的な見立てです。
コスト押し上げ型インフレの再燃懸念
原油高はガソリン価格の上昇を通じて総合インフレ率(Headline CPI)を直接押し上げます。コアインフレが落ち着きつつあっても、エネルギー高が長期化すれば物流費や製造コストへ転嫁され、二次的なインフレ(粘着的なインフレ期待)につながるリスクをFRBは警戒します。
原油価格と利下げ織り込みの強い連動
WTI原油先物が1バレル=100ドルに接近・突破する局面では市場の利下げ期待が急速に消失し、80〜90ドル程度に押し戻されて初めて「緩やかな年1〜2回の利下げ」が意識される構造になっています。
「高金利の据え置き(Higher for Longer)」による様子見
経済が過熱していないものの雇用市場が一定の堅調さを維持している間は、FRBはインフレリスクを抑え込むために引き締め的な金利水準を維持する姿勢を優先します。
基本的には、「利下げは無理だろう」という見方が多数派と思われます。
エネルギーコストが高止まりすれば、物流費や製造コストに転嫁され、結局のところは全体的な物価高に繋がるということですね。
ではなぜ、利下げ加速というシナリオがあるのでしょうか?
例外的に「原油高でも利下げが加速する」唯一のシナリオ
イラン問題が落ち着かないまま利下げが加速するとすれば、原油高そのものが原因となって米実体経済が急速に失速(スタグフレーション化)した場合のみです。
消費・着工の急冷と労働市場の悪化
エネルギー高が米国の個人消費や企業収益を直接圧迫し、失業率の急上昇や雇用者数の大幅減少(ハードランディング)が顕著になった場合、FRBは「物価の安定」以上に「雇用の最大化」へ舵を切らざるを得なくなります。
リセッション(景気後退)対応の利下げ
この場合の利下げは「インフレが沈静化したから行う前向きな利下げ(予防的利下げ)」ではなく、「景気崩壊を防ぐための緊急避難的利下げ」となります。
原油高が続く限りは「利下げ見送りまたは極めて緩やかな利下げ」、原油高の弊害で景気が崩れれば「緊急的な利下げ加速」という極端な二択になりやすく、いずれにせよFRBにとっては非常に厳しい舵取りが続きます。
アメリカの政策金利は、「物価の安定」と「雇用の最大化」で決まります。
基本的には原油高とそれに伴うインフレ(物価高)対策として、利下げ見送りの方向と思われますが、「雇用対策」が優先されると、利下げ加速のシナリオもあり得るということですね。
このシナリオを、ChatGPTはどう見ているでしょうか?
いまの市場を見ると、FRB利下げは「低確率」ではなくなってきた
ここは8月7日の米雇用統計で少し状況が変わりました。
7月の米雇用者数は2.3万人減少となり、9月FOMCでの利上げ観測はかなり後退しました。一方、PCEインフレ率は6月時点で3.7%と高く、Fed内部には依然として引き締めを支持するメンバーもいます。Reutersによれば、市場ではむしろ「次の動きは利上げではなく利下げ」という見方も出始めています。
7月末まで
Fedは利下げどころか利上げするかもしれない→米金利高→円安
だったのが、
8月現在
米雇用が弱い→Fed利上げ観測後退→利下げ観測が復活
へ少し変わっています。
ただし、「利下げ加速」まで織り込む状況ではありません。
日米協調の為替介入前の7月末は、アメリカの金利高で円安基調でした。しかし、8月になり、「アメリカの雇用が弱い」という状況になり、利下げ観測が復活しているようです。
続きを見ていきましょう。
インフレ低下 → Fed利下げなら、米景気は比較的健全なので、円高は限定的かもしれません。しかし、雇用悪化 → 景気後退懸念 → Fed急速利下げなら話が違います。
この場合、
・米金利急低下
・ドル安
・株安
・リスクオフ
・キャリートレード巻き戻し
・円買い
が同時に発生する可能性があります。
これは円高が数カ月どころか、半年以上続く可能性が出てくるパターンです。
ChatGPTとGeminiの結論を合わせると、「雇用悪化」「リセッション(景気後退)」対応の利下げがあれば、円高が長期化する可能性が出てくるということですね。
為替の予想は難しいですね。特定のシナリオで決め打ちしない方が良いのかもしれませんね。
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