同じ部屋にいても、視ている世界が違った夫婦の話|ある日のCiTTa
こんにちは、しほです。
鍼灸師でメガネ屋さん。
イノチグラス目育士。
東京・自由が丘の「はりきゆうCiTTa」を拠点に、
鍼灸と視覚の両面から、目・脳・身体を調えるご提案をしています。
理由のわからないイライラ
友人のご紹介で、イノチグラスづくりにいらした女性がいました。
そのご友人は、
「このメガネがあると、自分の居場所ができたようで落ち着くのよ」
と紹介してくださったそうです。
カウンセリングの中でこんなお話をしてくださいました。
「夫婦喧嘩がもう酷くて」
「ちゃんと話し合いもできないんです」
「夫が帰ってくるとイライラするんです」
「もう限界かもしれません」
離婚も考えている。
でも、
結論を出す前に少し落ち着きたい。
そんなお気持ちだったそうです。
※イノチグラスはメガネです。
魔法の道具ではありません。
「あ、これ、うちのリビングです」
イノチグラス(メガネ)づくりでは、
光をその人に合わせて調整していくために、
カラーレンズをご提案しています。
とある、色のレンズで、
ふっと身体の力が抜ける瞬間がありました。
その瞬間、驚いたように言いました。
「あ!」
「これ、うちのリビングです」
「リビングにいます!」
ご主人が見ていた世界
完成したイノチグラスをお渡ししてから約1ヶ月後。
「夫もイノチグラスを作りたいと言っています」
うれしいご連絡をいただきました。
後日いらしたご主人に、
どうして作ろうと思われたのか伺いました。
すると、
こんなお話をしてくださいました。
「家に帰ると、いつも暗いんです」
「妻は間接照明だけで過ごしているんですよ」
「僕には見づらいので、いつも照明をつけていました」
「でも、それで妻がイライラしていたことに気づいたんです」
「たぶん、僕もイライラしてたんです」
そして少し笑いながら、
こう続けました。
「あんなに薄いカラーレンズなのに」
「今はそういうことがないんですよね」
さらに、こんなことも教えてくださいました。
「このことに気づいてから、
自宅だけじゃなくて
職場の照明でも
僕がイライラしていることに気づいたんです」
同じ部屋にいても、同じ世界ではなかった
私たちは、
同じ部屋に住んでいても、
同じ世界を視ているとは限りません。
同じ照明。
同じ空間。
同じ時間。
でも、
光の感じ方は人によって違います。
心地良い明るさも違います。
落ち着く色も違います。
半年に一度、
フィッティングのお直しにご夫婦で来てくださいます。
お子さんが独立してからは、
それぞれの時間を過ごすことが多かったそうですが、
最近は旅行にも出かけるようになったとのこと。
同じ景色を視ていても、
同じ視界とは限らない。
そんなことを教えてくれたご夫婦でした。
同じが正解じゃなくて、
違うが当たり前。
それがわかると、
人はごきげんを育むことができる。
CiTTaはそう考えています。
視覚が変わると、世界が変わる。
イノチグラスはメガネです。
魔法の道具ではありません。
でも、
これからのあなたを支えてくれるかもしれない。
そんな気持ちで、
私たちはメガネづくりをしています。
「あんなこといいな」
「できたらいいな」
そんなお話も伺いながら。
視覚というと、
目の話だと思われるかもしれません。
でも、視覚は思っている以上に
身体と深くつながっています。
そして、
身体と心、脳もつながっています。
だから、
視覚が変わると、
身体が変わる。
心が変わる。
世界の感じ方が変わる。
そう考えて、CiTTaはメガネづくりをしています。
