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月次会議で資金繰りを後回しにしない会社の型

月次会議で資金繰りを後回しにすると、判断も遅れます。

月次会議で売上報告だけ行い、資金繰りの確認が最後に回っている。

その場面を見た時に、外からはまだ普通の会社に見えることがあります。社員は出勤している。取引先とのやり取りも続いている。銀行から強いことを言われていない。だからこそ、社長は危険を自分の中だけで処理しようとします。

社長は、毎日会社を動かしています。だからこそ、危ない場面でも、自分だけで何とかしようとしてしまいます。

ただ、会社が苦しくなる時に必要なのは、気合いよりも順番です。何を見て、何を分けて、誰に何を伝えるか。この順番を間違えないことが、会社を守る入口になります。

この記事では、今すぐ結論を出すためではなく、次に何を見るべきかを整理します。読み終わったら、まず紙を一枚出してください。そこに書けるものだけで、会社の危険度はかなり見えます。

大事なのは、きれいな答えではありません。社長が今の状況を、自分の言葉で説明できるところまで戻すことです。そのために、読むだけで終わらせず、数字や事実を一つずつ外に出していきます。

まず紙に出してみないと、社長自身もどこが苦しいのか説明できません。


(この記事は約7分で読めます)

数字は、危なくなる前から動いています

違和感の正体

月次会議で売上報告だけ行い、資金繰りの確認が最後に回っている。会社は今日も動いています。売上もある。支払いも何とか回っている。だから、社長はまだ大丈夫だと思いたくなります。

でも、危ない数字は決算書より先に、通帳と支払い予定に出ます。

月次会議で資金繰りを後回しにすると、判断も遅れます。

ここで必要なのは、難しい分析ではありません。頭の中にある資金繰りを、紙の上に出すことです。

ここで社長に見てほしいのは、売上があるかどうかだけではありません。売上、粗利、現金、返済、そして来月の山が同じ紙の上でつながっているかです。数字が別々の資料に散っている会社は、危なくなってから初めて全体像を探し始めます。

特に、残高が減った日だけを見ないでください。いつ入って、いつ出て、いつ返すのか。この時間の流れが見えないと、資金繰りはただの残高確認で終わります。



見ていない数字ほど、先に会社を揺らします


社長が見ていない数字から、会社は揺れます

社長が見落とすところ

売上、利益、資金繰りを別々の会話にしていること。これは、社長の勘が悪いという話ではありません。毎日現場で判断しているからこそ、数字を見たつもりになりやすいという話です。

売上、入金、支払い、返済、税金。この5つが別々の場所にあると、危険は見えません。通帳残高だけを見ても、来月の支払いまでは教えてくれません。

よくあるのは、通帳残高だけを見て安心することです。今日の残高が足りていても、来週の返済、月末の支払い、翌月の税金が見えていなければ、判断は半分しかできません。社長の勘を否定するのではなく、勘で見ていたものを確認できる形に変える必要があります。

社長が毎日見るべき数字と、月に一度でいい数字は違います。毎日見るのは現金の流れ、月に一度見るのは利益と返済余力です。ここを混ぜると、忙しいのに判断材料が残りません。



一枚に並べるだけで、危険の順番が見えます


銀行が安心するのは、説明できる会社です

外から見える数字

銀行は、社長の勢いや楽観だけで安心するわけではありません。なぜ今月お金が残るのか。なぜ来月苦しくなるのか。いつ、どの支払いが山になるのか。

これを社長が言える会社は、銀行から見ても判断しやすい会社です。逆に、売上があっても説明できない会社は、見えないリスクが大きく見えます。

銀行に話す時も同じです。試算表だけ、借入一覧だけ、通帳だけを出しても、銀行は会社の動きを追い切れません。売上、粗利、現金、返済、来月の山を同じ会議で確認することができていると、なぜ足りるのか、なぜ足りないのか、どこを直せばいいのかを説明できます。

銀行に説明する時は、良い話だけを並べる必要はありません。むしろ、苦しくなる月を先に言える会社の方が、銀行は対話しやすくなります。



説明できる数字が、会社の信用を守ります


まず確認する数字

今日の確認順

今日確認してほしいのは、この数字です。

  • 売上

  • 粗利

  • 現金

  • 返済

  • 来月の山

全部を完璧にそろえる必要はありません。まず、同じ一枚に並べてください。

売上、粗利、現金、返済、来月の山を同じ会議で確認すること。そこから会社の見え方が変わります。

確認する順番は固定してください。まず入るお金、次に必ず出るお金、その次に相談できるお金です。売上、粗利、現金、返済、そして来月の山を毎回同じ順番で見るだけで、社長の判断はかなり落ち着きます。

支払い予定表は、きれいに作るより更新されていることが大事です。古い表を見て安心するくらいなら、手書きでも今の数字を書いた方が役に立ちます。


今夜やること

今夜の一手

今夜やることは大きくありません。通帳、借入返済予定、今月と来月の支払い予定を机の上に出してください。

そして、来月末にいくら残るかを書いてください。正確でなくても構いません。頭の中の「たぶん大丈夫」を、紙の上の数字に変えることが大事です

今夜の作業は、きれいな表を作ることではありません。通帳の数字を写す。支払い予定を書き出す。返済日を横に置く。ここまでで十分です。最初から完璧を狙うと、また頭の中に戻ってしまいます。

完璧な資料を作ってから相談しようとすると、相談が遅れます。まず粗い数字でいいので、来月末の残高だけは言えるようにしてください。


相談するときに見たいもの

相談前に揃えるもの

相談では、会社の悪いところ探しをするわけではありません。どこから崩れそうか、どこを整えれば倒れにくくなるかを見ます。

会社がまだ普通に動いている今だからこそ、数字を整える意味があります。

全部そろっていなくても構いません。まずは見えるところからで十分です。

相談時に資料がそろっていないこと自体は問題ではありません。問題なのは、何が足りないか分からないまま相談することです。途中まででもいいので、紙に出した数字を持ってきてください。そこから、危ない順番を一緒に見ます。

相談の入口で見たいのは、社長が何を不安に思っているかです。数字が少なくても、不安の場所が分かれば、次に集める資料は決められます。

ここまで読んで、いまの会社の状態を自分だけで整理できるなら、まずはそこからで十分です。

ただし、読んで終わりにしないでください。頭の中で分かった気になることと、紙に書いて説明できることは違います。社長が自分の言葉で説明できる状態まで持っていくことが、次の相談や銀行対応の土台になります。

迷ったら、今日の時点で分かる数字だけで構いません。未確定の数字は未確定のまま書いてください。空欄を残した方が、次に何を集めるべきかが見えます。

今日の順番は、この3つです。

  1. 通帳、借入返済予定、支払い予定を机に出す

  2. 今月末と来月末の残高をざっくり書く

  3. 説明できない空欄だけを相談に持っていく

ただ、数字や保証、支払い予定を並べても判断がつかない場合は、早めに外から見た方が早いです。資金繰り表、借入一覧、試算表、銀行とのやり取りを見ながら、会社がどこから崩れそうかを一緒に整理します。↓


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