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ChatGPTを「最速」で使ったら、雷雨を見落とした。「考える量」3段階を試して分かったこと

ChatGPTに、「考える量」を選べる機能が追加されました。

私の環境では、

・最速
・中
・高い

の3段階が表示されています。

これを見たとき、最初に気になったのが、

「考える量を増やすと、本当に回答は良くなるの?」

ということでした。

「最速」は名前の通り、回答が速そうです。

一方で「高い」は、時間をかけて考えてくれる。その分、回答も良くなりそうな気がします。

でも、普段ChatGPTに聞いていることを考えると、難しい数学や専門的な調査ばかりではありません。

「明日どうしよう」
「これ買った方がいい?」
「こういうとき、どうしたらいい?」

そんな日常的な質問もかなり多いです。

そこで今回は、あえて難しい問題ではなく、普通の人が日常でChatGPTに聞きそうな質問を3つ用意して、「最速」「中」「高い」で回答がどう変わるのか試してみました。

すると、最初の質問から意外な違いが出ました。

まず、「明日の休日」を考えてもらった

最初に聞いたのは、こんな質問です。

「明日、丸一日予定がありません。最近少し疲れているけど、家にずっといるのももったいない気がします。予算は5,000円くらい。ひとりで過ごします。満足度の高い1日の過ごし方を考えてください。」

まずは「最速」。

返ってきたのは、美術館に行って、少し良い昼食を食べて、本屋に寄り、最後に温浴施設でゆっくりするというプランでした。

かなり普通に良い回答です。

最近少し疲れているという条件も拾っていて、

「ちゃんと外に出た感はある。でも疲れは増やさない」

という考え方でプランを組んでくれました。

この時点では、

「これなら最速で十分じゃない?」

と思いました。

次に、まったく同じ質問を「中」にしました。

こちらも休日プランを考えてくれたのですが、最速とは一つ大きな違いがありました。

明日の天気を調べていました。
しかも、午後には雷雨の予報。

そこで「中」は、午前中に散歩をして、昼食を食べたあと、雷雨になる時間帯は美術館の中で過ごすプランを提案しました。

最後に「高い」。

こちらも天気を確認していました。

午前中に外へ出て、昼食。その後、雷雨になる14時ごろからは温浴施設へ。

つまり「中」と「高い」は、

午後に雷雨が来ることまで考えたうえで、外出プランを作っていました。

「最速」の回答に従っていたら、困っていたかもしれない

ここは今回、かなり違いを感じたところです。

「最速」の回答そのものは悪くありません。
むしろ、読んだ瞬間はかなり良いと思いました。

ただ、翌日の天気までは確認していませんでした。

一方で「中」と「高い」は、天気を確認し、雷雨になる時間を把握したうえで、その時間に屋内にいられるよう予定を組んでいました。

もし実際に「最速」の回答をそのまま参考にして出かけていたら、午後の雷雨で困っていたかもしれません。

ここで初めて、

考える量によって、単に文章が詳しくなるだけではないのかもしれない

と感じました。
必要に応じて外部の情報まで確認するかどうか。

日常でAIの回答をそのまま行動に移すことを考えると、これは結構大きな違いです。

次は、「ロボット掃除機を買うべき?」と聞いてみた

1問目ではかなり違いが出ました。では、買い物の判断ではどうなるのか。

次は、こんな質問をしました。

「一人暮らしです。最近、ロボット掃除機を買おうか迷っています。でも、普通の掃除機も持っているので、本当に必要なのか分かりません。予算は5万円までです。買った方がいいか、買わない方がいいか、理由も含めて判断してください。」

これは意外な結果になりました。

「最速」「中」「高い」、3つとも結論はほとんど同じでした。

どれも、

「買う寄り。ただし5万円を全部使う必要はなく、3万円前後から検討する」

という回答です。
もちろん、内容には少し違いがあります。

「中」は、どんな人なら買う価値があるのか、逆にどんな人なら買わなくてもいいのかを条件ごとに整理していました。

「高い」はさらに詳しく、具体的な製品候補をたくさん出して比較していました。

でも、ここで意外だったのが「最速」です。

最速も、かなり良い回答でした。

特に面白かったのが、

「今後2週間、何回『掃除機かけなきゃ』と思ったのに先延ばししたか数える」

という提案です。

3回以上なら買う。
ほぼゼロなら買わない。

これはかなり分かりやすい判断方法だと思いました。

1問目では「中」と「高い」に明確なメリットを感じました。

でも2問目では、

「これなら最速でも十分なのでは?」

というのが率直な感想でした。

友人との約束についても聞いてみた

最後は、正解が一つではない質問です。

「明日、友人と会う約束があります。でも仕事が忙しくてかなり疲れています。正直、家で休みたい気持ちもあります。ただ、直前に断ると相手に悪い気もします。約束に行くべきか、断って休むべきか、どう判断すればいいですか?」

これも3つとも、結論はかなり似ていました。

無理して通常どおり会うのではなく、

・短時間だけ会う
・近場に変更する
・それでもつらいなら休む

という考え方です。

ただ、判断のために出してきた質問には違いがありました。

「最速」は、

「罪悪感がゼロだったとしても、明日この約束に行きたい?」

「中」は、

「もし明日その予定が突然なくなったら、強くホッとする?」

「高い」は、

「もし明日が仕事だったら、休みを取りたいくらい疲れている?」

という考え方を提示しました。

どれもなるほどと思います。

ただ、ここでも「高い」が圧倒的に良かったかというと、私はそうは感じませんでした。

むしろ、どれもかなり良い回答でした。

3つ使ってみて、私は「中」が一番良かった

3問すべて試したあと、「普段使うならどれにする?」と考えてみました。

私は、「」を使うと思います。

一番大きいのは、回答スピードです。
「中」は十分速い。

それでいて今回の3問では、どの回答も私にとって一番バランスが良いと感じました。

「最速」は、本当に速いです。

しかも、ロボット掃除機や友人との約束のような質問なら、十分良い回答が返ってきました。

ただ、1問目の雷雨のように、

少し調べれば分かる重要な情報を確認せずに答えることがある

というのは気になりました。
実際にその回答を参考にして行動するなら、ここは結構大事です。

「高い」は詳しい。でも、私は普段は使わないと思う

では「高い」はどうだったのか。

確かに詳しいです。
考慮する条件も増えますし、情報量も多い。

でも、今回のような日常的な質問では、

長く考えたから、ものすごく良い回答になった

という感じはしませんでした。

日常でChatGPTを使う場合、私は回答の質だけではなく、スピードもかなり重要だと思っています。

ちょっとしたことを聞くたびに長く待つより、ある程度すぐ返ってきて、それでいて必要なところまで考えてくれる方が使いやすい。

今回の3問では、それが「中」でした。

そのため、少なくとも日常使いで「高い」を選ぶことは、私はあまりなさそうです。

「最速で十分」でも「高いほど良い」でもなかった

今回試す前は、

「簡単な質問なら最速で十分なのでは?」

とも思っていました。

逆に、

「高い方がたくさん考えるなら、当然一番良い回答になるのでは?」

という気持ちもありました。

実際に試してみると、どちらも少し違いました。
最速でも、かなり良い回答は出ます。

質問によっては、本当に最速で十分だと思います。

でも、最初の休日プランのように、必要な情報を調べるところまで踏み込むかどうかで、実際の使いやすさが変わることもありました。

一方で「高い」は、確かに詳しくなる。

ただ、日常的な質問では、待ち時間に見合うほど結論が良くなるとは限りませんでした。

今回3つを使ってみて、私が感じた違いをかなり単純に言うなら、

最速は「すぐ答えてほしいとき」。

中は「普段使い」。

高いは「本当にじっくり考えてほしいとき」。

そんな使い分けになりそうです。

私はこれから、基本「中」で使う

今回、一番印象に残ったのは「高い」の詳しい回答ではありませんでした。最初の質問で、「中」が午後の雷雨を調べていたことです。

質問したのは、

「明日の休日をどう過ごしたらいい?」

という、ごく普通の相談でした。

それでも、実際に明日行動することまで考えれば、天気はかなり重要です。そこまで確認してくれたことで、

「あ、この回答ならそのまま参考にできそう」

と思えました。

逆に、そこまで必要のない質問なら「最速」でも十分。
もっと複雑な問題なら「高い」を使う。

そう考えると、「どれが一番賢いか」ではなく、

何を聞くときに、どのくらい考えてもらうか

を選べるようになった機能なのかもしれません。

少なくとも今回の3問では、私は「中」が一番使いやすかったです。

これから普段ChatGPTを使うときも、まずは「中」。
それで足りないと感じたときだけ「高い」。

そんな使い方になりそうです。


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参考・出典

・OpenAI
GPT-5.6 in ChatGPT
ChatGPT — Release Notes
Improving GPT-5.6 Sol in ChatGPT—and expanding access

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