60代のリアル|第13話:説明が頭に入らないほど動揺していた夜──一睡もできずに仕事へ・・・心も体も限界だった
入院の手続きの書類を帰り際に手渡されました。 けれど、説明された内容が頭に入ってきませんでした。 同意書を書いたあとの私は、もう何も考えられない状態でした。
家に着いたときには、日付が変わっていて── 時計は 4月24日(金)3時半 を指していました。
そこから、入院に必要なものを揃え始めました。
着替えの下着
紙パンツ
パット
洗面道具
ストローがさせるコップ
折れ曲がるストロー
介護用の靴
5本指の靴下
ミノン(全身シャンプー)
その他こまごましたもの
ひとつひとつ袋に詰めながら、 「本当に入院するんだ」 という現実が、じわじわと押し寄せてきました。
入院手続きの書類にも記入しました。 ただ、既往歴やケアマネジャーさんの連絡先、アレルギーなどの情報は、 毎回入院のたびに聞かれるので、事前に自分で作成して持ち歩いていました。 その書類はすでに救急隊の方に渡してあり、病院にも届いています。
それでも、残りの必要事項を書き進めていくうちに、 気づけば 5時半 を過ぎていました。
一睡もできないまま朝が来てしまい、 そのまま仕事へ向かいました。
課長に事情を話し、早退させてもらうことを伝えました。 体は重く、頭はぼんやりしていて、 でもやらなければいけないことだけが 次々と目の前に積み上がっていくようでした。
これからどうすれば・・・
つづく
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