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60代のリアル|第14話:会社での引き継ぎが全くできない現実

4月24日(金)

母の突然の入院で、午後には病院へ行かなければならなくなりました。 いつもなら、有給休暇を取る前の2日間で同じ作業を繰り返し、 「これなら休んでも大丈夫」という状態にしてから休んでいました。

でも今回は、その準備がまったくできません。

なぜなら── 私が担当している仕事は、ほとんどが“丸投げ状態”で、他の人が誰も作業方法を知らないからです。

課長に事情を話すと、 まず 「5/11までのスケジュールを出してほしい」 と言われました。

けれど、スケジュールを出したところで、 引き継ぐ相手が決まっていなければ、何も作業が進みません。

「誰に引き継ぐのかを決めてもらえないと、作業の説明もできません」 そう伝えましたが、課長はまだ担当者を決められずにいました。

そんな中、 私が担当している口座登録の作業について、 別の社員の方が「緊急事態だから」と名乗り出てくださり、 60件ほど入力してくださることになりました。

ダブルチェックも、別の人にお願いできることになりました。 課長が担当者を決められないまま、 周囲の方が動いてくださったのです。

私は急いで、登録作業の方法を簡単にお伝えしました。

さらに、月末の郵券集計処理も、別の人に頼むことができました。 以前から操作方法をまとめた資料を作っていたので、それを見せると、 「なんとなく分かりました」と言ってくれました。

若い人は、実際に処理をしなくても、 見ただけで理解できるのって、本当にすごいと思いました。

それでも── 他にも作業は山のように残っています。

早く引き継ぐ担当者を決めてもらわないと、 私は午後には早退してしまうのに。

焦りだけが、静かに積み上がっていきました。

つづく


第15回はこちらです。↓


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