日本遺産 関門”ノスタルジック”海峡 下関地区 ~下関・小倉・門司の旅 その⑤~
下関・小倉・門司の旅二日目、城下町長府地区から日本遺産「関門”ノスタルジック”海峡」の中心である旧下関英国領事館や唐戸市場などを訪れました。
旧下関英国領事館では生まれて初めての体験も。2023年9月
※この記事は前回の続きです。前回をお読みでない方は下記のリンクからどうぞ。
■このnoteを書いている人:かまふち管理人"sho"
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
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■現存最古の現役郵便局


城下町長府を後にしてバスに乗り唐戸バス停で下車します。横断歩道の上からは旧下関英国領事館や下関南部町郵便局が見えています。
ここからは日本遺産の構成遺産となっている建物を中心に散策を始めます。

まずは下関南部町郵便局(旧赤間関郵便電信局)に立ち寄ります。

この建物は1900年(明治33年)に竣工したレンガ造り2階建ての建物です。現存最古の現役郵便局庁舎で国登録有形文化財になっており、建物内部や中庭は見学が可能です。


建物内部はカフェ兼ギャラリーとなっており、結婚式やコンサートなどの催し物が行われます。

中国労働金庫下関支店(山口県指定有形文化財)は、下関の銀行街に建つ、旧不動貯金銀行下関支店の建物です。

旧秋田商会ビルは木材や食料、薪・炭などを海外に輸出する商社のあったビルです。建物そのもののほか屋上の庭園も見どころとなっています。
また、ドーム型の屋根を持つ塔屋が特徴ですが、この日は工事中だったために内部の撮影にとどめまし。

童謡詩人の金子みすゞは20歳の時(1923年・大正12年)に下関市に移り住みました。
下関市唐戸周辺には、金子みすゞ生誕100周年を記念して唐戸周辺のゆかりの地を巡る「金子みすゞ詩の小径」が整備されています。
写真は旧秋田商会ビル前にある詩碑「障子」ですが、顕彰碑と詩碑は全部で10カ所あります。

この後昼食を摂る予定の唐戸市場に向かいます。左手に見える旧下関英国領事館には昼食の後に立ち寄ります。
■唐戸市場で昼食

唐戸の港を見ながらカモンワーフと呼ばれる商業施設の横を歩きます。この付近に来ると観光客の姿も増え、特に海外からの観光客の姿も多くみられます。

唐戸市場に入ります。ここは地方卸売市場としては珍しい販売を行う市場です。何を食べようか期待に胸が膨らみます。


唐戸市場に入ってみると予想に反し内部はガランとしていました。それもそのはず、こちらに到着したのが午後2時を回っていたためです。
本当は寿司などを買って港のデッキでさわやかな風を浴びながら食べるつもりでいましたが、結局唐戸市場内部の2階にある寿司店で昼食としました。
その寿司店も閉店時刻が近づいていて危うく昼食を食べ損なうところでした。
■旧下関英国領事館

唐戸市場を出て旧下関英国領事館に入ります。この建物は国の重要文化財にも指定されており、唐戸市場と並んでこの地区の観光の中心部であるともいえるのではないでしょうか。

下関英国領事館は駐日英国公使であるアーネスト・サトウの本国への具申により、1901年(明治34年)に開設されました。
領事館の建物としては我が国最古であり明治期の外交施設として貴重な建物となっています。

英国の作家ビアトリクス・ポターが描いた世界一有名なウサギであるピーターラビット。
旧英国総領事館の公式キャラクターはこのピーター・ラビットが務めているため、館内のあちらこちらにピーターとその仲間たちの姿を見ることができます。
1階をひととおり見学したら2階にあるティールーム「tearoom Liz」に行ってみましょう。
■ティールームで初体験

2階の「tearoom Liz」は、歴史的な建物である旧英国総領事館内で、アフタヌーンティーや英国ビール、スコッチウイスキーを楽しめるところ。
普段なら迷わずビールをいただくところですが、今回は思い切って人生初のアフタヌーンティーを注文しました。
運ばれてきたのはおひとり様用専用スタンドに乗ったお皿に盛りつけられたスコーンや小さなケーキ。
お皿はもちろんウエッジウッド製ピーター・ラビット柄のお皿です。おいしい紅茶をいただきながら暫くの間英国貴族の気分を味わいます。
■まだまだ続く日本遺産散歩

寿司とアフタヌーンティーで満腹となったのでさらに日本遺産巡りの散歩を続けます。
***
藤原義江は下関市出身の世界的なオペラ歌手。
藤原義江記念館(旧リンガー邸)は、日本で最初の外国系商社である瓜生商会の支配人の子息であるマイケル・リンガーのために建てられた建物です。
藤原義江の父親が瓜生商会の支配人であったことからこの建物に住んでいた縁で、現在は藤原義江記念館として活用されています。

日清講和記念館は1937年(昭和12年)に下関市が建てた建物で、現在は下関市歴史博物館分館となっています。
1895年(明治28年)に開催された日清講和会議と講和条約(下関条約)の歴史的意義を後世に伝えるために建設されました(国指定登録有形文化財)。
さて、そろそろこの日の旅も終わりに近づいて来たので、最後の目的地である赤間神宮に向かいます。
■安徳天皇を祭る赤間神宮

赤間神宮は源平合戦の際にわずか8歳で入水した第81代安徳天皇をお祭りした神社です。
安徳天皇を祭る霊廟である御影堂が後に阿弥陀寺となり、明治維新後神仏分離令により神社となりました。
第二次大戦により社殿が焼失しましたが、関係者の尽力により再建され、現在に至っています。

水天門は赤間神宮を象徴する建物で、1958年(昭和33年)に再建されました。

安徳天皇にまつわる話しは平家物語や数々のドラマなどでよく知られています。安徳天皇の悲劇の運命を思いながらお参りします。

境内に向かって左手には耳なし芳一堂があります。
耳なし芳一の話しはもとは赤間神宮の前身である阿弥陀寺が舞台でしたが、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が1904年(明治37年)に刊行した「怪談」に掲載したことで一躍有名になりました。
芳一の木像は防府市出身の彫刻家により奉納され、毎年7月15日に耳なし芳一琵琶供養祭が行われています。

芳一堂の隣りには平家一族の墓(供養塔)があります(別名「七盛塔」)。
赤間神宮を出た時にはまだそれほど遅い時間ではなかったものの、あまり無理はしないということでホテルに戻ることにし、この日の旅を終わりにしました。
■最後に


夕食はホテル近くの居酒屋に行きました。午後2時過ぎに寿司を食べその後人生初のアフタヌーンティを楽しんだこともあり、夜は刺身とクジラベーコンだけで済ませました。
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