見出し画像

国宝「翰苑」を見に福岡へ(その1)福岡空港~住吉神社~福岡城

新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せてきていることから、久しぶりに遠征することにしました。行先は福岡。なぜ福岡を選んだのかといえば、なかなか公開される機会のない太宰府天満宮所蔵の国宝「翰苑(かんえん)」が公開されるから。

そして、100名城の福岡城やその他の未見の国宝も併せて見るために出掛けることにしました。

このnoteを書いている人:
sho
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。


■15年ぶり?久しぶりの飛行機

恐らく15年振りでしょうか、飛行機に乗るのは。当然のことながら羽田に来るのもおよそ15年ぶりです。当時はスマホもなく、事前にスマホの「wallet」に仕込んだQRコードを使って無事飛行機に乗れるのか、期待と不安で胸も膨らみます。

地元駅で始発電車に乗り離陸時刻の1時間前に羽田に到着。搭乗手続きも滞りなく済み、飛行機に乗り込みました。

羽田から福岡空港へはおよそ1時間30分、無事福岡空港に到着しました。

福岡空港

福岡空港で驚いたのは、何といっても市街地中心部からの近さです。JR博多駅から地下鉄でわずか二駅。出発前に地図で空港の場所を探してその近さに驚きました。

朝食が朝4時過ぎだったこともあり、空港についたらすぐにうどんを食べました。

福岡空港で食べたうどん

JR博多駅前のホテルに荷物を預けて早速行動開始です。この日頭に描いていた訪問先は、まず、一之宮の住吉神社と筥崎宮はこざきぐう を訪れ、福岡市立博物館で国宝の金印を見て100名城の福岡城に戻るというもの。

しかし、予定は未定であり確定ではありません。事前調査をほとんどしないで旅に出ることが多く、この予定もことごとく変更となりました。

■筑紫国一之宮 住吉神社へ

住吉神社は博多駅から近いのでとりあえず歩くことにしました。しかし、神社に近づくと、「楽水園」という名所らしきものの案内が出ているではありませんか。そこで、住吉神社到着前にこの楽水園に立ち寄ることにしました。早速の予定変更です。

楽水園入り口

この楽水園は、1906年(明治39年)に、博多商人の下澤善右衛門親正(しもざわ ぜんえもん ちかまさ)が建てた別荘の跡地を、平成に入り福岡市が整備したもの。下澤善右衛門親正の雅号である「楽水」にちなみ、楽水園と名づけられました。

楽水園庭園

見どころは博多塀、茶室 落水庵、水琴窟、そして池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園などです。

楽水園庭園 水琴窟
楽水園 博多塀と紅葉

時節柄庭園の紅葉もちょうど見頃となっていました。博多駅からそう遠くないオフィス街に庭園の静寂美を見せている、そんな素敵なところでした。

■後ろからごめんなさい。筑前国一之宮 住吉神社

住吉神社へは楽水園から歩いてすぐですが、楽水園側からでは神社の裏側または側面から境内に入ることになります。私は駐車場から入ったのですが、社殿の裏側からぐるりとひと回りして社殿正面に出ました。

住吉神社 拝殿

この住吉神社は筑紫国の一之宮であり全国の住吉神社の中で最初の神社とのこと。その歴史はおよそ1800年前にさかのぼるそうです。境内に立つ古代力士像が強烈な印象を与えてくれます(本記事冒頭の写真)。

住吉神社本殿(国指定重要文化財)

本殿は国の重要文化財に指定されています。大阪の住吉大社、下関の住吉神社と並ぶ「日本三大住吉」とのことですが、他の2社の社殿が国宝に指定されているので、博多の住吉神社も国宝指定が待たれるところですね。

■他の二つの「住吉」については、下記リンクを参照してください。

■住吉神社(福岡)の公式サイトは下記のとおり。

住吉神社 神門

神門を出て表参道を歩き西門を出て神社の境内の外に出ます。この時点では次は福岡市立博物館に行くつもりでした。しかし、とりあえず素直に博多駅に戻ればよかったものの、地図アプリで市立博物館への順路を検索したのが間違いのもと、ここから長い歩き旅が始まることになりました。

近くのバス停でバスを待ちましたが、市立博物館に行くバスが来るのか来ないのかよくわからないので、とりあえず西鉄福岡駅目指して歩くことにしました。

何か所目からのバス停で到着したバスに乗り、西鉄薬院駅で降りて電車に乗り西鉄福岡駅へ、ここで地下鉄天神駅に行き地下鉄に乗り換えました。

この辺りで次の目的地を福岡市立博物館ではなく福岡城に変更します。またも予定変更です。

■思いのほか広かった福岡城

福岡城跡 堀

大濠公園駅から地上に出て橋を渡り、福岡城跡に向かいます。大濠公園に来たつもりが橋を渡ると鶴舞公園になっているので不思議だなと思いつつも歩きます。

最初の見どころは、下之橋御門と伝潮見櫓です。

下之橋御門(右)と伝潮見櫓(左)

下之橋御門は場内に入るための日常の門として使用されていたそうです。また、伝潮見櫓は近年の調査で別の建物が潮見櫓であることが明らかになったため、「(伝)」を付けて呼ばれるようになりました。

さて、福岡城跡は自分が勝手に思い描いていたよりもはるかに広いことが現地に来てわかりました(事前に城内マップなどを見れば簡単にわかることなのにそれすらせずに出かけています)。何はともあれ歩くことにします。

間もなく右手に見えてくるのは旧母里太兵衛もりたへえ 邸長屋門です。母里太兵衛は大酒のみで槍の名手、黒田節のもとになった人物で、大河ドラマ「軍師官兵衛」では速水もこみちさんが演じていました。

旧母里太兵衛(もりたへえ)邸長屋門

この長屋門の近くには、名島門があります。現在の福島市東区にかつてあった名島城から移築されたためこの名があります。

名島門

■福岡城天守台跡と重要文化財 多聞櫓 

福岡城跡の碑

福岡城跡の碑の前から緩い坂を登り、松ノ木坂御門跡、二の丸跡、本丸御殿跡、表御門跡を経由して、祈念櫓前に出ます。ここからは眼下に運動場が見えます。あるはずの場所に記念櫓がないので不思議に思いながら、ここから天守台目指して進みます

祈念櫓付近から見る運動場

天守台の入り口は鉄御門くろがねごもん 跡。ここから天守台に登ります。天守台からははるか向こうに福岡タワーも見ることが出来ます

鉄御門跡
天守台
天守台から見る福岡タワー

天守台を降りて福岡城唯一の重要文化財である多聞櫓で写真を撮影します。このあと三の丸スクエアで100名城スタンプを押しましたが、写真を撮り直すためもう一度多聞櫓まで行きました。

多聞櫓(国指定重要文化財)

よせばいいのに祈念櫓の所在を確認するためもう一度祈念櫓に向かいましたが、この時に通った裏御門跡付近では綺麗な紅葉を見ることが出来ました。

祈念櫓は石垣の改修工事のため解体され別の場所に保存されており見ることが出来ませんでした。最初に来た時には違和感はかんじたものの祈念櫓がないことに気が付きませんでした。

裏御門跡付近

■鴻臚館(こうろかん)で飛鳥時代に思いを馳せる

祈念櫓から扇坂、東御門跡を降りると目の前に広大な円形の広場が現れます。ここは鴻臚館(こうろかん)広場、かつての平和台球場跡です。西鉄ライオンズの時代はさすがに知りませんが、福岡ダイエーホークスはこの平和台球場を拠点に活動していました。

鴻臚館(こうろかん)と鴻臚館(こうろかん)広場

鴻臚館(こうろかん)は飛鳥・奈良・平安時代の外交施設です。中国大陸や朝鮮半島からの使節団の迎賓館として、また日本の外交使節である遣唐使や遣新羅使の宿泊所としても使用されました。
1987年(昭和62年)平和台球場の外野席の改修工事の際に、遺構が発見され、本格的な発掘調査が開始されることとなりました。鴻臚館展示館にはその際発見された遺構や発掘された陶磁器やガラス器が展示されています

鴻臚館公式サイトより(一部改変)
鴻臚館展示館
鴻臚館展示館内部
鴻臚館跡で発掘された陶磁器など

さて、このあと昼食を挟んで福岡市立博物館へと向かいますが、少々長くなったので、いったんおしまいにして後日掲載することにします。

***SNSアカウント***
■ウェブサイト
https://www.shonan-kamafuchi.com/
■ツイッター
https://twitter.com/sho_kamafuchi/
■インスタグラム
https://www.instagram.com/sho_kamafuchi/











いいなと思ったら応援しよう!

sho@かまふち 管理人|国宝・城・世界遺産・日本酒… ありがとうございます!ホッピーを買おうと思います。