なぜ私はインドネシアと歩み始めたのか
こんにちは。 阿部正一です。
私は現在、インドネシア人材の教育、日本語教育、建設分野を中心とした技能教育、そして日本企業への受入れ支援を通じて、日本とアジアの未来をつなぐ仕事に取り組んでいます。
「なぜインドネシアなのですか。」
これまで何度も、この質問を受けてきました。
確かに、海外で人材育成に取り組むのであれば、他にも多くの国があります。
それでも私は、インドネシアという国と歩み続けることを選びました。
その理由は、単に人口が多いからでも、日本との関係が深いからでもありません。
私がこの国で出会った人々の姿が、私自身の人生を変えたからです。
初めてインドネシアを訪れたとき、私が最も印象に残ったのは、人々の温かさでした。
決して豊かとは言えない環境の中でも、笑顔を絶やさず、家族や仲間を大切にし、未来に希望を持って努力する若者たち。
その姿に、私は何度も心を動かされました。
彼らは決して楽をしたいから日本を目指しているのではありません。
家族の暮らしを支えたい。
もっと学びたい。
自分の力で人生を切り開きたい。
そんな強い想いを胸に、日本という国を目指しています。
その姿を見たとき、私は「この人たちの未来に関わりたい」と強く思いました。
一方で、日本は少子高齢化が進み、多くの業界で人材不足が深刻になっています。
建設業をはじめ、介護、製造業、農業など、社会を支える現場では、多くの人材が必要とされています。
この二つの現実は、まったく別の問題ではありません。
私は、日本とインドネシアは、お互いの未来を支え合える関係になれると信じています。
だからこそ、私の仕事は「人を紹介すること」では終わりません。
私は、人材紹介という言葉に少し違和感を持っています。
もちろん、人と企業をつなぐことは大切です。
しかし、それだけでは本当の意味で未来はつくれません。
日本へ来る前に、日本語を学ぶ。
日本の文化や生活習慣を理解する。
仕事に必要な技能を身につける。
そして、日本で安心して働き、地域社会の一員として成長していく。
そこまでを見据えて初めて、本当の人材育成だと私は考えています。
だから私は、「人を送る」のではなく、「未来を育てる」という言葉を大切にしています。
教育には、人の人生を変える力があります。
日本語を話せるようになることで、自信が生まれる。
技能を身につけることで、働く選択肢が広がる。
日本の文化を理解することで、地域の人々との信頼関係が育まれる。
その積み重ねが、一人の人生を変え、その家族を支え、やがて地域や国の未来につながっていく。
私は、その瞬間を何度も見てきました。
だからこそ、教育こそが最も価値のある投資だと信じています。
私が育てたいのは、「働ける人」だけではありません。
日本で信頼される人。
仲間から必要とされる人。
約束を守り、責任を果たし、周囲から応援される人。
そのような人材が増えることで、日本企業も安心して受け入れることができ、地域社会にも新しい活力が生まれます。
人材育成とは、技術だけを教えることではありません。
人として成長する機会をつくることだと思っています。
これから日本は、アジアとのつながりをこれまで以上に深めていく時代になります。
その中で必要なのは、制度だけではありません。
国籍でもありません。
人と人との信頼です。
私は、その信頼を教育から育てていきたい。
日本とインドネシアを結ぶ一本の橋を、人材育成という形で未来へ残していきたい。
それが、私がインドネシアと歩み続ける理由です。
このnoteでは、インドネシアでの教育の現場、日本語教育への想い、建設分野を中心とした技能教育、受入企業との取り組み、そして日本とアジアの未来について、私自身の経験をもとに発信していきます。
「人を送る」のではなく、「未来を育てる」。
その想いを、一つひとつの言葉に込めながら、日本とアジアの未来を皆さんと一緒に考えていけたら嬉しく思います。
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阿部正一
インドネシア人材育成・日本語教育・受入企業支援を通じて、日本とアジアの未来をつなぐ事業家
