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「私なんて」を「大丈夫」へ。中高生の心を整えるために、学校🏫でできること。

ふと目に入った、noteのコンテスト「#ウェルビーイングな時間」。

教育の現場に身を置いていると、この「ウェルビーイング(Well-being)」という考え方を一番必要としているのは、きっと今を生きる中高生たちかもしれない……と常々感じることがあります。

「自信がない」「私なんて」「勉強しなきゃダメなんだ」

そんな言葉に縛られ、自分を後回しにしてしまう生徒たち。本来、学びとは楽しいものであり、自分を豊かにするものであるはずです。

そんな思いから、私の勤務校(松蔭中学GS・高校GL)では、生徒たちが自分自身と向き合い、心を整えるための「ウェルビーイングな時間」を意識した教育プログラムを実践してきました。今回は、その具体的な3つの取り組みをご紹介して、最後にその根底にある考えや思いを伝えさせてください。

① 匿名だからこそ繋がれる「ピアカウンセリング」

中高6学年が参加する「匿名掲示板」のような取り組み。一人が匿名で悩みを書き、それをまた別の誰かが匿名で回答する。

「勉強のやる気が出ない」「友達との距離感が難しい」 そんな吐き出しに対して、「実は私もそうだよ」「こういう時、私はこうしてるよ」という温かい言葉が返ってきます。

「悩みは自分一人だけじゃない」と知ること。 誰かの役に立てたという実感が、生徒たちの「社会的ウェルビーイング(社会とのつながり)」を育んでいく。みんな真剣に悩みを相談して、真剣に悩みに回答していきます。

② 夏休みや春休みを「苦行」から「冒険」へ。○○daysチャレンジ

「長期休みの宿題=ドリル」という固定観念を捨て、「30days / 14 daysチャレンジ」という宿題を長期休みに出すことがあります。

内容は、勉強でも趣味でも何でも構いません。「毎日5分だけ読書する」「毎日1枚写真を撮る」「新しい料理に挑戦する」……。 大切なのは、結果ではなく「自分が選んだことに挑戦し続けている」という実感です。

「やらなければならないこと」をこなす毎日から、「やりたいこと」で自分を満たす毎日へ。 ○○日を終えたあとの生徒たちの顔は、成功しても失敗しても、どこか自信に満ちあふれています。

中高生にもなると、やるべきことは言われなくても分かっています。でも、気持ちが整わない。だからこそ、自由なチャレンジでその背中をそっと押してあげたいのです。

③ 心のモヤモヤをキャラクター化する「感情モンスター」

どうしても消えない「嫌な気持ち」や「不安」。それを否定するのではなく、デザインツール「Canva」を使ってキャラクター化(見える化)する取り組み。

「今の私の不安は、こんなトゲトゲしたモンスターだな」 「名前は『焦りん坊』にしよう」

自分の感情を客観的に眺め、キャラクターとして受け入れる。 これは自己肯定感を高めるための大切なステップで、「モンスターを倒す」のではなく「上手く付き合う」。デジタルを使いながら、自分の心と対話して、お気に入りのキャラクターを作成していく。そんな楽しみながら、心を対話していく活動。純粋にキャラを作るのはとても楽しいです!

④根底にあるのは「身口意(しんくい)」を整えること

これらの活動の根底にあるのは、仏教の教えでもある「身口意(しんくい)」という考え方です。

  • :身体(具体的な行動)

  • :言葉(発する言葉)

  • :心(思うこと)

この3つが一致したとき、人は一番心地よく、自分らしくいられる。学校という場所が、単に知識を詰め込む場所ではなく、この「身口意」を意識して整え、自分なりの「幸せのかたち」を見つける場所であってほしい。そんな風に思います。

【参考】とある講座でお話した内容

さいごに

生徒たちが大人になったとき、自分の機嫌を自分で取り、どんな環境でも「心地よい時間」を自ら作り出せるようになってほしい。

そして、「私は私でいい、大丈夫」と心から思えること。

そんなウェルビーイングな生き方ができるよう、これからも「心を整える」教育プログラムを考え、私自身も楽しみながら生徒たちに伴走して、共にみんなで成長していきたいなと思います。

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